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2010年7月20日放送

菱田春草の双幅

鑑定依頼人神原由美子さん
鑑定士 安河内眞美
ジャンル 日本画
本人評価額¥ 8,000,000
エピソード依頼人のお宅は群馬県の神社。30年前に古銭商だったご主人が転職し、こちらの宮司になった。
お宝の元の持主は作曲家、平尾昌晃さんの祖父、平尾聚泉さん。平尾氏は明治時代に化粧品会社で財を成した大実業家で、高村光雲など多くの芸術家に援助をしていた。また古銭蒐集家としても有名で現在も元平尾所蔵の古銭は高値で取引されている。平尾氏没後、そのコレクションは番頭が引き継ぎ、管理していた。当時古銭商だったご主人は、その番頭に気に入られ取引をさせてもらった。30数年前のある日、商談をしていると平尾氏が所蔵していた掛軸をみせくれた。絵は全くの素人だったが、一目見てその絵を気に入り頼み込んで売って貰った。その後、床の間に飾っていると家に訪れた方から 「有名な作者の絵ではないか?」と言われて大変驚いた。依頼人も絵の事は判らないが、この絵には不思議な魅力があるので、どのくらいの価値があるのか期待している。
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鑑定士総評

明治32~33年頃、春草が25歳頃の作品。朦朧体に移行するまっただ中の作品。双幅になっているが、元は画帖か何かに貼ってあったもので、右と左の絵に関連はないと思われる。渡辺崋山や椿椿山のような美しく空気の澄んだ感じに、さらに品格が加味されて、見ていて気持ちのいい作品。古画から近代への過渡期という意味でも貴重な作品。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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