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2011年5月10日放送

端渓硯

鑑定依頼人諸井新太郎さん
鑑定士 楠文夫
ジャンル 硯と墨・文房具
本人評価額¥ 10,000,000
エピソード戦前商社に勤めていた父・光政さんの趣味は骨董収集であった。
中でも中国ものが大好きで、中国へ出張する度に骨董店を巡りいろいろなものを買い集めていた。そんなある日、「清朝の離宮にあったものが売りに出ているらしい」という噂を聞きつけた。いても立ってもいられなくなった光政さんはすぐさま満州へかけつけ、一目見て今まで見てきたものとは格が違うと即購入したという。
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鑑定士総評

端渓硯ではなく、北嶺山脈で採れた端石硯。製作年代は清朝の前期。清朝文化の品性の高い美しさが示されている。白く見えるのは端硯特有の石紋で蕉葉白といい、水でぬらすともっと鮮明に浮かび上がる。その石紋が鮮やかに白く出ている様を「めでたい雲」に見立てて卿雲硯と名付けたのだろう。右側面に河南省の役人“陸川”の銘が、反対側には“老銕”という銘がある。この老銕は満州の大変立派な文人。広東省で作られ河南省の役人の手に渡り、その後満州に渡ったという経路を考えると、皇帝の物であったとは考えにくい。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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