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2014年10月21日放送

越前焼の三筋壺

鑑定依頼人奥野嘉積さん
鑑定士 中島誠之助
ジャンル 焼き物・茶道具
本人評価額¥ 1,500,000
エピソードこの道ひとすじ45年、腕利き大工の奥野さんのお宝は幼い頃の思い出の品。
手に入れたのは小学3年生の夏休み、いつものように実家近くの松原海岸に魚を獲りに行ったときのこと。
その日は思わぬ大漁となったため家に持って帰ろうと思ったが入れ物がない。
そこで何かないかと探してみるとこの壺が落ちていた。魚を入れるのにピッタリだったため、良いものを見つけたとカレイやコチを入れて持ち帰った。
その後はしばらく忘れていたが、30年前に納屋で何十年ぶりかに発見。
懐かしさと共に一体どんな品か気になっている。
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鑑定士総評

越前古窯の三筋壺に間違いない。常滑焼の三筋壺とほとんど同じで区別がつかないほどだが、依頼品は大きな特徴を二つ持っている。壺の中を覗くと、粒子の細かい白い粘土が見える。常滑焼は鉄分を含んだ砂の荒い土なので、まず土が違う。それから越前焼は焼成が終わると窯の中に煙突から風を送って窯の中を冷やす。すると肌に茶褐色の照りが出る。依頼品は形もよく、肩衝きで張っており口がラッパ型になっている。自然釉がうっすらとかかり、それが幔幕が収斂するようにすーっとまとまっていて涙痕と呼ばれる滴がぽつんとある。景色として申し分ない。高台には木片や藁の跡がついており、800年前の暮らしというものが生々しく伝わってくる。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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