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2017年4月4日放送

平坂芳文の木彫

鑑定依頼人吉田良子さん
鑑定士 大熊敏之
ジャンル 近代工芸
本人評価額¥ 1,000,000
エピソード趣味は剣詩舞(けんしぶ)。詩吟に合わせて剣舞を行うもので、5年前友達のすすめで入門したところすっかり虜になってしまった。体幹が鍛えられるので どんどん若返っていく気がする。お宝は骨董好きの父が遺したもの。膨大なコレクションの中でも特に大切にされており、物心ついたときには座敷に飾られていた。吉田さんも子供のころから素敵だなと思っていたため、結婚する際「嫁入り道具としてちょうだい」と言ったところ父は「そんなに簡単にあげられるものじゃない!」と激怒。以来帰省するたびに違う場所に隠されるようになってしまったが、父が他界した際実家中を探して発見。ようやく自分のものになった。
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鑑定士総評

ミュージアムピース(逸品)と言って良い。芳文の傑作が見つかった。牙彫をやっていた若い頃と違い、ざっくりと大きな固まりとして人体が表現されているが、恐らく大正4年前後の作品と見る。確かに近代的な彫刻の理念を木彫でやろうとしていたという事が見える。作者のサインは入っていないが、裏を見ると「無我」とタイトルが彫られている。無我というのは結局、無欲という事に通じるので竹取の翁と考えられる。竹取物語自体が竹中生誕説話、要するにそこから無垢なものが生まれてくると、そういう仏教説話に材をとったのが日本彫刻会の特徴だった。そういう事も考えると非常に貴重な作品。大事にして頂くと同時に美術館や博物館から出品の求めがあった時は是非、広く公開して欲しい。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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