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2018年2月27日放送

古信楽の蹲壺

鑑定依頼人小菅久雄さん
鑑定士 中島誠之助
ジャンル 焼き物・茶道具
本人評価額¥ 2,000,000
エピソード2年前から趣味でスポーツ吹矢をしている。やり始めてすぐに出場した大会で200名の参加者中4位になって以来、すっかりハマってしまった。お宝は、義父から受け継いだもの。50年前、結婚の承諾をもらうため初めて妻の実家を訪ねた際、床の間に飾られていたこのお宝に一目惚れ。挨拶も忘れて見入ってしまった。すると義父に「これに興味があるのか?」と聞かれ「はい!」と答えるとそこから話が盛り上がり、無事結婚を承諾してもらった。それから30年程経ち、義母が亡くなったが、その数日後、突然義父が自宅に訪ねてきて「良さを理解してくれる人に託したい」と言って、このお宝を手渡してくれた。数年後、義父は他界してしまったが、初めて見た時からずっと名品に違いないと思い続けてきたので、価値を確かめたい。
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鑑定士総評

室町時代中期に焼かれた種壺と呼ばれる生活雑器の壺。つくねんとした寂しさ、ふてぶてしい安定感、こういった点が侘茶の精神に適って珍重された。蹲は1725年に近衛家の要人の茶会日記に出てくるのが最初。そのため使われたのは江戸期に入ってからと考えられる。輪積み成形で立ち上げ、口がやや外に開いている。その口が窯の中の高温でへたっている。そこに土が落ちてそのまま焼き付いていて躍動感がある。表は非常に静かな雰囲気だが、裏を見ると信楽特有の長石が粒々と口を出して、そこになぜか箆目がある。表と裏で静と動の違いになっている。「昭和廿二年山中兵右ヱ門氏ヨリ頂戴ス」と箱書きがある。山中は滋賀県日野町の豪商。山中家にあったということが名品の証明になる。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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