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2018年10月2日放送

香割道具

鑑定依頼人田坂健さん
鑑定士 土田昇
ジャンル その他
本人評価額¥ 300,000
エピソード世界のコーヒーカップを集めるのが趣味。元高校教師で、長期休暇を利用して毎年海外旅行に行っていたが、旅先でいつも土産に買っていたところ、100個ほど集まった。お宝は、曽祖父が遺したもの。曽祖父・津田常名は長州藩士で18歳にして禁門の変に参加。その後、高杉晋作が創設した奇兵隊の一員として活躍した人物であった。今回のお宝は、何か手柄を立てた褒美として貰ったものだと聞いている。あまり見たことがないものなので、どれ程の価値があるのか気になっている。
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鑑定士総評

良い香割道具。蒔絵の装飾部分もさることながら、評価したのは刃の部分。鋸の弦の角の部分、鑿の肩の部分が「畚」と呼ばれる形をしている。ひとつの様式美として軟らかく上品なものに仕立て上げている。鋸はとても細かい目立てがされている。目の形は「茨目」。木の繊維を直角に切るための横引き目。現在の横引き目は「江戸目」と呼ばれ、茨目よりくず捌けが良くなっている。弦鋸がついているのは、「ひきぶ」を小さくするため。「ひきぶ」は鋸を引いたときくずになる体積で、それを小さくするには鋸板を薄くするしかないが、そうすると鋸板がペラペラになってしまうため、それをまっすぐ引けるようにするために弦がついている。香割道具は明治以降、美術工芸品として海外に出て行ってしまった。全部が揃っていて、大名道具に類する質のものは残っているのが少ない。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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