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2020年4月14日放送

松尾芭蕉の書簡

鑑定依頼人工藤幸治さん
鑑定士 増田孝
ジャンル 古文書
本人評価額¥ 1,000,000
エピソード長年、特別支援学校で美術教師を務めた。14年前、退職した際、昭和2年に建てられた元質屋の建物が売りに出ているのを聞き、購入。雛人形をはじめとする地元の工芸品を展示する美術館をつくった。お宝は、教科書に必ず載っているある有名な人物の書簡。長く付き合いのある知人が「終活」のために家の整理をしていた際、見つけたもので、金になりそうなものはすべて骨董屋に売ったが、これは誰に見せても「何かわからん」と言われ、買ってもらえなかったと言う。「あんた古いもの好きだからやる」と言われ、受け取ったが、自分なりに調べたところ、その有名な人物の書簡である可能性が高いと判明。本物かどうか、とても気になっている。
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鑑定士総評

松尾芭蕉自筆の書状に間違いない。筆跡といい中身といい芭蕉以外の人が書いたとは考えられない。前半は「自分が書いた草稿に間違いがあるといけないので僧侶たちと相談して直してほしい」と書かれている。後半は相手から「『無玉や』と『其玉や』のどちらですか?」という問い合わせが来ている。何故かというと「無」と「其」は草書ではよく似ているため。それに対し芭蕉は「どちらでもよい」と答えている。芭蕉自身はどちらかに決めていただろうが、そのような問いかけに対し「それも良い」と考え、2つ並べて書いても良いからそちらで判断して決めてもらいたい、と相手に委ねている。芭蕉は俳句を作るうえで言葉の彫琢、何を選ぶかを厳密にしていたはずだが、このようなこともしていた、ということを証明する面白い材料。芭蕉の筆跡を集めた「芭蕉全図譜」にも載っていない新発見の国文学史上の資料。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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