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2023年8月1日放送

菊池容斎の掛軸 十二幅

鑑定依頼人柏村真純さん
鑑定士 安河内眞美
ジャンル 日本画
本人評価額¥ 1,200,000
エピソード商社勤めの依頼人はサッカー日本代表の熱烈サポーター。2010年の南アフリカW杯を現地観戦したいがために南アフリカでの事業を提案、見事採用されたが実際に着任したのは2014年だった。お宝は、妻の曽祖父からいただいた物。曽祖父の木村篤太郎は第一東京弁護士会の会長を務め、初代法務大臣や初代防衛庁長官などを歴任。剣道家としても著名な凄い人物だという。しかし我が家には床の間もなく宝の持ち腐れなので本物ならば、ふさわしい方にお譲りしたい。
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鑑定士総評

菊池容斎の掛軸、本物。容斎の技量の素晴らしさを感じるのが「一月 初富士」。西洋画法を習得した実景描写。「二月 懸想文売り」懸想文というのはラブレターのことで、おめでたい言葉を書いて、お札として梅に括り付けて売り歩いた。江戸時代には当たり前であった。そのような風俗がわかるのが面白い。「五月 鯉」墨だけではなく青を入れて水の感覚を出しているし、鱗に金を入れている。また構図が大変面白い。「七月 盆踊り」盆踊りの輪を俯瞰的に見て画面からはみ出させて、踊りの輪の大きさや人の動きを非常に上手く描写している。「十二月 寒雀」シャープな筆遣いで羽が雪を蹴散らす音が感じられるような描写。おそらく60歳過ぎぐらいの、気力も充実し技量も良い時に描かれたもの。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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