放送バックナンバー
■ゲスト・・・榊原 郁恵
■専門家・・・菅谷憲夫
■最新インフルエンザ対策3大ポイント
(1)ワクチンを接種するなら、今!
(2)ワクチンの効果が低下している!?
(3)発症予防効果を上げる新予防法
■インフルエンザの特徴
インフルエンザは人から人へと伝染する。
感染している人が咳をすると、その飛沫とともに出されたウイルスが喉や鼻の粘膜から体の中へと侵入する、数日でウイルスが増殖し、高熱・頭痛・のどの痛み・関節痛など全身に症状が現れる。
その後多くの場合、特に治療をしなくても2~3日で熱は下がり、週間もすればウイルスは排出され、回復する。
■高齢者の場合
免疫力が低下している事で、発症してすぐに肺炎を引き起こす事が多く、そこで慌てて病院に行っても、手遅れの状態になる。
また、心臓病や腎臓病など慢性的な疾患を患っていると、その持病がインフルエンザによって悪化してしまう。
その後、例え治ったとしても体力が奪われ、寝たきりになってしまう事もある。
実は、インフルエンザの死亡者は8割~9割が高齢者。
特に80歳以上は群を抜いて多い。
そのため「人生の最後の灯火を消す病気」とも言われている。
高齢者の死亡率は特に高いため、予防は大事。高齢でなくても、心臓・腎臓・呼吸器の慢性的な病気や糖尿病のある人は持病を悪化させるため、死亡リスクが高い。
■インフルエンザと風邪の違い
□発生状況
★インフルエンザ…流行性
★かぜ…散発性
□症状
★インフルエンザ…38℃を超える
高熱と全身症状(倦怠感・関節痛)
その後、鼻・のどに呼吸器症状。
★かぜ…鼻・のどに症状が出た後、頭痛や発熱(軽度)が起こる
□症状の進行
★インフルエンザ…急激
★かぜ…緩除
□合併症
★インフルエンザ…肺炎、気管支炎、
脳炎→重症化・死に至る場合も
★かぜ…まれ→あまり重症化しない
■ワクチンの接種
ヒトに感染するインフルエンザウイルスは、A型、A香港型、B型の3つ。
これら全てのウイルスに対抗する3種混合ワクチンが摂取されるため、どのインフルエンザが流行っても大丈夫。
毎年12月に入ると、インフルエンザが流行し始めるためワクチン接種は今のタイミングがベスト。
効果は5ヶ月程度維持されるため、流行が治まるくらいまではカバー出来る。
高齢者が打つべき、もう1つのワクチンがある。
それは「肺炎球菌ワクチン」。
高齢者がインフルエンザにかかった後、すぐに発症してしまう肺炎。
その原因菌として最も多く、そして重症化しやすいのが肺炎球菌なんです。
事前に肺炎球菌ワクチンを接種しておく事で、インフルエンザからくる肺炎の発症も防ぐ事ができる。
金額は医療機関によって違うが、高齢者には公費の補助がある。
※若い人のワクチン接種
若い人もワクチンは接種するべき。
1994年に学童集団接種が中止となりそこから高齢者の死亡率が増加。
毎年1000人、合計1万人が死亡した。
周囲の人たちが接種する事で、高齢者を守る事に繋がるので、家族全員が接種するようにするべき。
■A香港型に対するワクチン効果の低下
かつて70%~90%の予防効果を示したインフルエンザワクチン。
そのワクチンの効果が低下している。
インフルエンザワクチンは、鶏の卵を使って流行すると予想されるウイルスを増殖して製造されている。
しかし今年はその段階で、ウイルスの性質が変化。
流行が予想されるA香港型とは違ったものでワクチンが作られてしまった。
ワクチンなしで1000人中100人が発症してしまう時、ワクチンを接種する事で40%の効果。
高齢者になると20%の効果しか期待出来ない事が分かった。
しかも、このA香港型は重症化しやすい性質をもっているため、肺炎になる確率も高い。
※しかしA香港型には効果が低いとはいえ、A型・B型の2種類には効果が高いのでワクチンは接種するべき。
■発症予防効果を上げる新予防法
★抗インフルエンザ薬の予防内服
日本感染症学会が昨年、その効果を提言。
抗インフルエンザ薬「タミフル」を1日1回、7~10日間内服、もしくは「リレンザ」を1日1回、10日間吸入する。
発症予防効果は60~80%。
早期であるほど重症化防止に有効。
ただし予防目的の処方は3000円程度の自費になる。
※予防内服は65歳以上の高齢者と肺や心臓に疾患のあるハイリスクの方に認められている。
※若い人は重症化する事は少ないため早期治療が原則。
※主に院内感染予防のために行われているので、高齢者は同居している人など、周りの人がかかったら、かかりつけの医師と相談して予防内服することも可能。
■インフルエンザ予防法まとめ
★11月中に周囲の人たちも一緒に「ワクチン接種」
★65歳以上は「肺炎球菌ワクチン」も同時接種
★高齢者は、周囲の人がインフルエンザにかかったら「抗インフルエンザ薬の予防内服」を医師に相談。
■インフルエンザの特効薬「タミフル」
インフルエンザウイルスは、体の中に入ると…のどや気管支の細胞に侵入、感染する。
すると、細胞の中でウイルスが増殖。そこから外に飛び出して周囲に広がる事で感染を拡大していく。
細胞の外に出る時、ウイルスは、細胞との結合を、自分が持っている「ハサミ」を使って切っている。
このハサミを使えなくする薬が「タミフル」。細胞から外に飛び出さないように、ハサミをブロックしてしまう。
すると、感染はそれ以上広がることはなく、ウイルスはそのまま死滅。
1~2日で熱は下がり、回復に向かう。
タミフルを早期投与することで、入院と死亡の患者数を抑えることも確認されている。
タミフルの他に、吸入するタイプのリレンザやイナビル、1回の点滴で済むラピアクタがある。
医者と相談して、自分にあった薬を服用することが大事。
※薬は感染初期(48時間)しか十分な効果がない。
■副作用
おびえる、怖がる、幻視、衝動駅な行動などが報告されているが、基本的にはインフルエンザによる行動。
実際、タミフルで6件の異常行動での死亡例が報告されているが飲んでいなくても1件の死亡例がある。
異常行動が出るかわからないが、飲んだ方が良い。
■鳥インフルエンザの危険性
135人が感染し、40人が死亡した。
死亡率は約30%と高い。
ヒトからヒトへの感染は、まだ例はないが、可能性は高い。
中国へ行く際には生きた鶏がいるようなマーケットは避ける事。
もしも接触した可能性がある場合は検疫所へ連絡。
■身近なインフルエンザ対策
○マスク
マスクは、鼻と口の部分を確実に覆い、隙間の内容に調整する。
知らずに感染してしまったときの感染拡大にも有効。
○うがい
実は、予防としてはほぼ効果はない。
むしろ患者がやる事で、のどや口の中のウイルスが洗い流されることで感染を広げるリスクを避けられる。
■L4紅葉便り
昇仙峡
問合せ:昇仙峡観光協会
055-287-2158
055-287-2555








