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2009年12月18日:「ニッポン人よ!もう頑張るな!」

(ゲスト)中村玉緒、小堺一機、山本太郎、上原美優
(コーナーゲスト)斉藤美音子(振付家)、市瀬悦子(料理研究家)
我慢、忍耐の精神を美徳とし、とにかく頑張り続けるニッポン人。その結果、自殺率は急増し3万人を超えるほどに。頑張らない方が上手くいく事もある!?敢えて今の日本に提言する!
【太一のミカタ (1)】
「頑張らないトレーニング!はっぱっぱ体操」
頑張らずに身体と脳を活性化するトレーニング。振り付けを担当した斉藤美音子さんをお迎えし、話題の「はっぱっぱ体操」をご紹介。
はっぱっぱ体操
千葉県柏市柏の葉発の体操
(1)「くびっぱ」
両手を「バンザイ」から「ハの字型」へ |
肘を引きながら首を傾ける |
肘を引きながら膝を曲げる |
(2)「手くびっぱ」
全身を大きく揺らしたら両手を前 |
親指から倒し小指は立てたまま |
手首を前に倒して左右に躰を4回ひねる |
上半身をひねりジャンプして1回転 |
(3)「かけごえ」
声を出しながら片手ずつ「ハの字型」 |
全身を大きく揺らしたら直立 |
(4)「なんばっぱ」
同じ側の手足を動かし4歩前進・後退 |
手を腰にあて2歩ずつ前進・後退 |
全身を使って大きく2回ジャンプ |
【太一のミカタ (2)】
「ねこまんまの著者が教える!頑張らない料理」
「おとなのねこまんま」のレシピを考案した市瀬悦子先生をお迎えし、身近にある食材で手早く作れて様々な味を楽しめる、頑張らない料理「トマト味噌汁ご飯」「リゾット風スープご飯」を紹介。
「スープごはん」
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トマ味噌スープご飯 |
![]() |
材料 |
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リゾット風スープご飯 |
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材料 |
「感染率100%!? 頑張る病」
我慢、忍耐の精神を美徳とし、とにかく頑張り続けるニッポン人。サービス残業なんて当たり前。しかも生きることも世界一。(平均長寿83歳<2007年 WHOより> そんな頑張る日本人に警鐘をならすのが、精神科医の西川嘉伸先生。「日本人のほとんどが陥りやすいのが“頑張るという名の病”。日本は忍耐する、我慢するという事が伴って、初めて頑張っていると評価される文化にあると思う。」
“頑張ることが美徳で、頑張らないとダメな人間”そんな価値観を刷り込まれた結果…。
日本の自殺率は世界でもかなり高く、2008年にはその数は3万人を超えている。もはや“頑張る病”は死に至る病なのか。藤田保健衛生大学の宮川剛教授は、「遺伝子的に考えると、日本人の多くにとって頑張り過ぎは危険」だという。人間の脳内には、不安や恐怖などをコントロールするセロトニントランスポーターというたんぱく質が存在する。その数は遺伝子によって、多い少ないがあると判明。さらに、セロトニントランスポーターが少ないと、怯えやすく不安や恐怖を感じやすくなりストレスに弱くなることが知られている。なんと日本人の97%はセロトニントランスポーターが少ないタイプなのだ。その割合は海外との比較でも歴然としている。つまり、ほとんどの日本人が不安を感じやすい。だからいつも頑張っていないと不安になり、猪突猛進、終わりなき頑張りを続けてしまう。「一方でこのタイプの遺伝子を持つ人は、様々なストレスを感じやすく、イジメにあうなどの強いストレスを受けた場合に、うつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)になってしまうと言われている」と先の宮川教授は指摘する。ニッポンの国民病“頑張る病”に特効薬はあるのか。意識的に頑張らないことこそ、幸せへの近道なのかもしれない。
「頑張らなくとも子供は育つ!!」
東京都・久留米市のAさん一家は9人(現在10人目を妊娠中)の子供を抱える大家族。しかし、母・A子さんは子育てを決して頑張っていないという。朝は子供たちより後に起き、「○○しなさい」とは言わず、さらにパートに出かけるため夜は放ったらかし。放ったらかしでむしろ子供の自主性が生まれるという。
また、究極に頑張らない学校!?が和歌山県・橋本市に。「きのくにこどもの村学園」は生徒数97人の小学校。学年やクラス分けがなく、テストも宿題もない。生徒は自分で選んだ建築や農業、料理、演劇といった体験学習毎のクラスに所属し、実体験中心に学んでいる。堀真一郎学園長は「学力とは、学習の結果身につけた力。全ての子供に同じように必要はない。日本の子供たちは頑張りすぎている。体験しやってみることで、学力が向上するのだ」という。
ちなみに、学園の卒業生には上智、立命館大学といった名門大学へ進学した人や、海外で宇宙工学を研究する人、宝塚に入学した人などがいる。
楽しんでやることが勉強。無理に頑張らないことが本当の学力につながるのだ。
「不良長寿大国ニッポンへ」
順天堂大学医学部・奥村康教授によれば「長生きするためには、あんまり頑張らないほうがいい、適当に“不良”で」と。なんと不老長寿ならぬ不良長寿ということだ。
好きなものを食べ、好きなことをし日々頑張らずに過ごしているそんな不良長寿が長野県・長野市に。廣田英治さんは、なんと100歳!子供5人、孫7人、ひ孫 8人に恵まれ賑やかに過ごしている。英治さんの長寿の秘訣は、毎日3合は飲むという焼酎のストレート!海外旅行でもどこでも持っていくという。最近では日本酒まで。100歳を超えてもなお、好きなお酒を飲み楽しく暮らしている。
大阪府・吹田市に住む、菅野藍さんは101歳!20年ほど前から1人暮らしをしている藍さんは、朝から晩までとにかく食べたい時に食べる。カップ麺やコーラ、スナック菓子は特に大好物。友人とも霜降りたっぷりの焼肉を食べ、ビールも豪快に飲む。さらにアイスクリームのデザートまで。カロリーやコレステロールなど栄養面は全く気にしないという。夜更かしだって日常茶飯事。運動も一切しない。それなのに健康診断の結果は全く問題なく正常値だ。長寿の秘訣を「頑張らないで成り行きに任せて素直に生きてきたら、101歳になった」と藍さんは笑って言う。
「夫婦円満の秘訣「卒婚」」
とにかく頑張る日本人。夫婦関係にも弊害をもたらしている。子供も独り立ちし、経済的にも安定した夫婦が定年などを機に、今までの不安などを爆発させ離婚する、熟年離婚が急増している。同居年数20年以上の離婚件数は、1985年には2万組だったのに対し、2007年にはほぼ倍の4万組に。そんな熟年離婚には様々なデメリットが存在する。まずは「財産」。夫婦関係が長いほど、取り分でもめ関係がより悪化する場合も。続いて「心の負担」。夫婦関係が長いほど多くなる人間関係。それを全て壊してしまう熟年離婚は、本人や周囲の人の心の負担が非常に大きいのだ。だが今、頑張りすぎた熟年離婚が新たな「頑張らない」方法を選んでいる。
それが卒業離婚、略して「卒婚」。卒婚とは、自分の生活を優先させるため、籍は抜かずに離れて暮らすことをいう。卒婚のメリットは、会う時間が少ないからこそ、相手に対する優しさや気遣いが増す。さらに、夫婦が経済的に独立することで不満や我慢が軽減されることだという。
夫婦関係を卒業して14年。卒婚を選び東京と金沢で別々に暮らす、結婚36年年目、共に57歳のBさん夫妻を番組では密着。距離を置いた生活を選んだ今は幸せだという。
「利益を追うな!出世を望むな!」
以前番組でも紹介した、電気設備資材などの製造販売を行っている岐阜県にある「未来工業」。なんと1年の1/3の、140日以上が休日。しかも残業禁止。それでも業績向上の優良企業だ。その秘訣を「もともと仕事は面白くないもの。それを無理にやらせると余計面白くなくなるので、自ら積極的にさせること」と社長は語る。
全国で120店舗を構える、広島県に本社を持つ「メガネの21」。社員間の競争は一切排除し、ノルマも売り上げ目標もない。2008年は広島だけで45億円の売上げがあったが、なんと利益は270万円だけだったという。というのも、利益のほとんどを社員に賞与として分配し、あとは商品を値下げし客に還元しているからだ。業績アップの秘訣は無理に頑張らないことにあったのだ。
今、20代に若手社員の65%が出世を望まないと答えている。(日経新聞社・NTTレゾナント共同調査 2008年)そんな人たちのために、自ら希望して管理職から平社員などに格下げしてもらう制度「希望退職制度」が注目を集めている。子育てや介護、仕事の重責からの解放などを理由に、生活水準を下げても降任したい人たちが増えているのだ。地方公務員のCさんもその1人。Cさんが制度を利用した理由、その後の生活の変化などを番組では追う。
競争社会から一歩身を退いて、無理して頑張らない。それが本当の幸せにつながることもあるのだ。
「余生は30歳から」
頑張り過ぎた人が30歳を機にリタイアしだした。
京都府・亀岡市に住むDさん(32歳)は、30歳で会社を辞め無職に。今も働く意志はないという。高校・大学とバイトに明け暮れ、卒業後はシステムエンジニアとして大手の会社で働き、年間900時間以上の残業をこなし、とにかく必死に頑張り続けた。15年間で5000万円を貯め、8年前に4LDKの一軒家を一括購入。毎月の光熱費は4万円。このまま行くと80歳の時に2000万円以上の貯蓄がある計算だが…。余ったお金で趣味の温泉めぐりをし、将来的には世界旅行を3回くらいしたいという。
沖縄の三線に魅せられ、県庁職員という安定した生活を捨て30歳で山梨から移住してきたEさん(40歳)。「とにかく三線を弾きたい。」プロになるわけでもなく、あくまで趣味としてただそれだけで移住した。朝6時からの4時間のパート以外は自由時間。収入は激減したが後悔は全くないという。
平日からスキーを楽しむFさん(43歳)。32歳で退職し、10年前、33歳の時ペンションをオープン。ペンション経営は1年の半分、収入はサラリーマン時代の半分となったが、その分自分の時間がたっぷり取れ、家族との時間も大切にできているという。
余生は余った人生ではない。自分の時間を大切に過ごすためにも30歳で迎えたほうがいいのだ。


