モリのアサガオ 新人刑務官と或る死刑囚「絆」の物語

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最終話

12月20日 放送


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満が隠していた真相を知った直樹は、死刑を回避するために再審請求をして真実を告白することをすすめる。
しかし直樹の気持ちとは裏腹に満は心を閉じ、直樹と会話をすることもなくなってしまうのだった。
半年後、満が教誨を受けたいと教誨師に直樹を指名する。驚く直樹だったが2人が向かい合った時、満は初めて直樹へ今までの想いを語り始める・・・。そんな中、ある出来事が直樹に思いもよらない決断をさせる。
新人刑務官と死刑囚の心の絆、感動のフィナーレ!

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ついに直樹は、満が隠し続けていた事件の真相を知った。
満が、裁判で田尻の娘も故意に殺害したと主張し死刑になったのは、田尻の弟・達男の復讐から、妹の小春を守るためだったのだ。小春を守るためには、他にどうすることも出来なかったと震える満は「俺はどうすればよかったんだ!」と泣き叫ぶ。満の心が悲鳴をあげていた・・・。
そんな中、世古の死刑が執行される。このままでは満にも確実にいつか執行の日がやってくるのだと意識した直樹は、達男の居所を探し出して再審請求をするよう満に働きかけるが、満の決意は固く、再び心を閉ざし、直樹と口をきかなくなってしまうのだった・・・。
それから何の進展もないまま半年が過ぎようとしていた。直樹は満の担当から外され、満は誰とも口をきかないままだった。しかし、ある日突然、満は教誨を受けたいと言い出し、教誨師として直樹を指名する。死刑囚を自分の罪と向き合わせ、心穏やかに死んでいけるよう教え諭す教誨師を新人刑務官が務めるのは異例中の異例のこと。しかし、若林は2人の関係を鑑みて、直樹に任せることにする。
戸惑いながらも教誨師として満に対峙する直樹に、満は「俺はお前に救われた・・・」と初めて自分から語り始める。時に疎ましく感じながらも、いつしか直樹の姿を見るとホッとするようになっていたこと。直樹に全てを打ち明けたくなり田尻の弟のことを話したが、死刑を免れられるかもしれないと言われて気持ちが揺らぎ、直樹を遠ざけていたこと。自分の仇討ちのせいで小春の人生を奪うわけにはいかなかったのだ、そう語りながら震える満を直樹は思わず抱きしめる。「僕が、君を守る」。直樹の言葉に、満の目からは涙が溢れるのだった。
それ以降、満は明るくなり、直樹に心を開くようになっていた。満は死刑になることを受け入れているが、田尻と娘を殺害したことはよかったと思っていると直樹に話す。おかげで父さんも母さんも成仏できただろうと。このままでいいのか・・・ここまま満は死刑になっていいのか・・・、直樹は悩み続けていた。
しかしある日、半年前に執行された世古の遺書を若林から渡された直樹は、満が田尻を殺したことを全く反省していないことが気になり始める。世古は毎日、死刑と向き合うことで自らの罪を悔いることができたと書いていたのだった。
数日後、満は取り乱して直樹を呼ぶ。新聞の記事から田尻達男が事故で死んだことを知ったのだ。これでもう復讐されることはない。これでもう死刑になる必要はなくなったんだ!と興奮する満に、直樹は言う。「君の罪は死刑に値する」・・・。どんな事情があっても2人の命を奪ったことには変わりない。満や満の妹・小春に未来があるように、田尻勝男やその娘にも同じように未来はあった。その未来を奪ったことを満が正当化していては、地獄は一生続く。死刑と向き合って、罪と向き合ってほしい。と、直樹は満に死刑を宣告する・・・。満は泣き叫び、壊れそうになる・・・。しかし数日後、満は冷静さを取り戻し、安らかな表情を浮かべるのだった
直樹は、満が死刑を受け入れたことを小春に告げる。小春は「兄が死刑を受け入れても、私は無理です・・・」とメモに書く。それを見た直樹は自分も同じ気持ちだと思いながら、死刑を宣告した気持ちとの間で揺れ動く。

それから3年後。後藤は復帰、加奈は結婚し、麻美は新聞記者としてより一層の輝きを放ち、それぞれに変化が訪れていたが、モリ(拘置所)の中は時が止まったままだった。
クリスマスが近づいたある日、満は事件がおきる前、家族が幸せだった頃のクリスマスの話をする。そして小春に幸せに生きるように伝えてくれと直樹に頼む。
直樹から忘れていたクリスマスの想い出と満の想いを聞いた小春は、今まで背景しか描けなかった絵の中に人物を書き始めるのだった。小春が人物を書き込んだ絵を見て喜ぶ満。少しずつ、小春の傷が癒え始めているのかもしれないと満の中にも希望が生まれる。
そんな中、満の死刑執行が決まり、直樹は執行ボタンを押す3人のうちの1人に任命される。これが直樹にとって初めて立ち会う死刑執行となる。その日、満は直樹がやってこないことを里中にたずねる。里中は「法務省に出張にいっている」と嘘をつくが、満はその雰囲気を感じ、自分の死刑執行が決まったことを感じとるのだった。
直樹は満に正直に、「本当に死刑になるほどのことを君がしたのか今でも悩んでいる」「君はもう十分に反省した。十分に罰せられたんじゃないのか」と思いを告げる・・・。一度は死刑を宣告したが、3年の時が経ち、自分の想いも揺れていると・・・。しかし、満はその言葉を制止して、「2人の命を奪った罪を償うために、こんな悲劇がもう起きないためにも俺は『死刑』になる」と笑って言う。その表情は晴れやかなものだった。直樹の目からは涙がこぼれ、満はそんな直樹を抱きしめる。
そして遂に死刑執行の日がやってきた。満と直樹は最後に目線を交わす。
そして、直樹はボタンを押す―。満の夢だった野球をいつか一緒にできる日を夢見て・・・。
執行の後、若林は直樹に、退官することを告げる。そして、「今になっても答えが出ない。
そんな極悪人でも、その命を人が奪っていいものなのか・・・自分にもわからない。」と話す。
数日後、海岸には満の遺骨を抱く小春がいた。
直樹は小春に、自分が死刑を宣告したことを詫びる。自分と満が出会わなければ、もしかしたら満は死刑にならなかったのではないかと今でも思うことがあると・・・。
満亡き後でも苦しみ続け、涙を流す直樹を見て、小春は必死に声を出そうとする。
「あ、あ、ありがとう・・・」と。事件後、口の聞けなかった小春が声を発した瞬間だった。
それはまるで、満が小春と直樹に与えた一つの救いのようだった。
それから日常は続き、拘置所には新人刑務官が配属されてきた。
かつての自分のような新人刑務官を引き連れ、死刑囚舎房を歩く直樹の姿は、以前とは別人のように、頼もしいものになっていた・・・。