キャスト
水橋英二 役:北村有起哉
過去のあるトラブルから全てを失い、老人ホームで料理人として心を閉ざして働く腕利きシェフ。

松重先輩からのご指名ではないかと推察し、二つ返事で快くお引き受けいたしました。松重監督のもとであれば“たとえ火の中水の中”という覚悟で撮影に臨みました(笑)。
私自身、料理人役を演じるのはおそらく今回が初めてだと思います。『孤独のグルメ』のシーズン1を観た時から、役者としての自我を一切主張せず、ただそこにある厨房に完全に溶け込んでいる料理人を演じたいとずっと思っていました。今回、そんな料理人役のお話をいただき、非常に嬉しかったですし、演じるのが楽しみでした。
そして、水橋という役を演じていく中で“食”とはこんなにも色々な感動を与え、色々なことを思い出させてくれるものなんだと改めて感じました。人が生きていく中で“食”は密接に繋がっていて、心を動かしたり、元気を与えてくれたりするのだと。この作品は私たちの日常にも普通に起こり得そうな、身近なお話です。ご覧になる皆様も最後にはきっとすごく温かい気持ちになっていただけると思います。ぜひ楽しみにしていてください!
大沢加奈 役:のん
レシピ動画配信会社でディレクターとして働きながら、亡き祖父の洋食店と料理を愛する。

この作品のオファーが来た時は、まさかの松重組! と胸が高鳴りました。松重監督とはついこの間CMで共演させていただいたのですが、そのご縁かな? ととても嬉しい気持ちでこれはやらねば! と息巻いていました。また、松重監督の映像に向かう姿は真剣でプロフェッショナルで、かつ人間を面白がる角度に容赦がなくてわくわくしました。作品が出来上がっていくことへの高揚を感じてとても楽しかったです。
私が演じた加奈はおばあちゃんとおじいちゃん子で、二人においしいものを教えてもらって幸せをたくさんもらったのだと思いました。これだ! と思ったらその道を信じ抜くところはおばあちゃん譲りなのかな? と感じます。快活で、演じていて心地よい役でした。
おいしいものってどんな風に出来上がるんだろう?と想像すると、この作品のように色んなドラマがあるのかもしれない。色んな物語があった先においしいものが待っていたらこれ以上のご褒美はないな!と納得します。
本作を見ていただいた暁には、ポークソテーを食べたくてしょうがない気持ちでいっぱいになる事でしょう。お楽しみに。
大沢智子 役:加賀まりこ
加奈の祖母。

松重さんが撮る作品に興味があり、なんだか面白そうだなと思ってお引き受けしました。この暑い夏での撮影でしたが、松重監督の魅力にすっかり引っ張られました。今回演じた智子は、最愛の夫の死から生きる気力を失っている状態なので、普段以上に自分を抑えながら智子という人物と向き合いました。劇中ではポークソテーが鍵になってくるのですが、そのポークソテーが本当に美味しくて、お芝居をするのが大変だったくらいです(笑)。映像でもかなり美味しそうに仕上がっていると思います。この作品はそんないっぱいの美味しさといっぱいの愛が詰まった作品です。ぜひお楽しみください。
大沢加奈(幼少期) 役:永尾柚乃
大沢加奈の幼少期。

最初にお声をかけていただいた時の気持ちは、やったー!!でした。少し前に孤独のグルメで共演させていただいた松重さんの監督作品に出演させていただけるなんて夢にも思っていなかったし、想像もしていなかったので、すごくすごく嬉しかったです。私は松重監督の雰囲気が大好きです。演じている時の松重さん、監督をされている時の松重監督、どちらも私も含め、周りにいる人達を包み込んでくれて、安心して演技ができる空間を作ってくださるのです。だからいつもより、2倍、3倍、いやそれ以上の演技ができるのです。それがすごく心地が良くて、今回、松重監督の作品の一員になれて、本当に幸せな気持ちになりました。
この作品を楽しみにしている皆様にも、この幸せな気持ちになれる「おいしいのつくりかた」をぜひ観ていただけたらうれしいなと思います。
大沢静香 役:坂井真紀
加奈の母親。

大好きな『孤独のグルメ』の制作チーム!そして、大好きな俳優さんである、松重豊さんが企画・監督をされる作品!ぜひどんな役でも参加させていただきたいと思いました。
「食べること」は、当たり前のようでいて、決して当たり前ではない、とても尊い営みだと思います。これまでたくさんの「食べる」を届けてこられた松重監督が、どんな「食」の物語を紡がれるのか。食べること、つくることが誰かの力になり、それがまた誰かへとつながっていく。そんな温かい物語の一員になれることを、とても嬉しく思います。
大沢真路 役:中原丈雄
加奈の最愛の祖父にして「キッチン大沢」のマスター。

「おいしいのつくりかた」の脚本を早くから頂き、それだけでも俳優には嬉しい事なのです。まして一度出演させて頂いた「孤独のグルメ」のチームによる作品で、松重豊さんの脚本と演出には驚きと震える様な喜びを覚えました。料理人の役は「孤独のグルメ」以来で、とても良い描かれ方でした。無くなったシーンもありましたが、それを上回る松重さんの演出を経験出来る事への嬉しさがありました。松重さんの声が先日亡くなられた親しかった成島出監督の声によく似ていて、現場で成島さんに似てるねと話したことを思い出します。とても素敵な現場で、もっと居たかったなぁと珍しく久しぶりに感じた作品です。