今回の激闘-いや、激「食」というべきか-の始まりは絶対王者・ジャイアント白田の引退宣言で幕をあけた。
白田:「最後なんで有終の美を飾りたいですね。優勝してきれいに引退したい。」
引退後は、兼ねてからの夢であった飲食店の開業準備にとりかかりたい、という。

王者は闘志を隠そうとはしない。
白田:「全ラウンド1位狙いますよ。力を抑える気はない。」

そして、そんな白田の引退宣言に『待った!』をかける猛者たちがいた。

曽根:「勝ち逃げだけは許さない!」
今や時代の寵児となった爆食女王ギャル曽根をはじめ、「元キング」という屈辱的なキャッチコピーを貰った元キング山本など、歴代王者の白田包囲網が形成されたのだ。白田に引退の花道を飾らせるものか、と彼らこそ燃えていたのである。

そして、もちろん彼らだけが挑戦者なわけではない。
史上最多の参加者、113名が集結して行われた大食い東西予選。
その激戦を勝ち上がったのは、とんでもない胃袋を持った怪物ぞろいであった。
アーティストの泉。柔道斧田。トライアスロン正司。子連れ大食い菅原。ヒミツのみおちゃん。
かくして、大食い王決定戦の舞台は整ったのである。

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  ● 1回戦

 
 


大桟橋を移動する選手たち。
遠くのほうに、手を振っているおじさんの姿が見える。
中村:「誰ですか~?」
おじさん:「私は、ばばひろしです!」

この問答には、戦いを前に緊張していた選手にも笑みがこぼれた。
しかし、そのばばひろしが用意していた第1回戦の食材は、選手の笑顔を苦笑に変えてしまうには十分、意外なものだったのだ。

『エクアドル産 最高級バナナ。』
ほうじゅんな香りと深い味わいが持ち味のエクアドル産バナナ。

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制限時間45分で何本食べられるかを競い、最下位1名がここで脱落する。
神のフルーツ、バナナ勝負のはじまりだ!
中村:「よ~い、はじめ!!」
一斉にバナナを咥える8人の選手たち。

その間わずか25秒。主婦代表、子連れ大食い菅原が1本目のバナナを完食。
彼女の見た目はどこにでもいる一児の母。だが顎の力が並大抵ではない。
そして、この菅原が今大会のキーパーソンになる事に、この時点では誰も気づいていない。
ギャル曽根・アーティスト泉もすぐさま完食。菅原に続々と続く選手たち。

しかし、43歳主婦の子連れ菅原の勢いは止まらない。
菅原の勢いに飲みこまれ、レースのペースは加速していく。彼女の顎力は予選よりずっとパワーアップしていた。
ギャル曽根・トライアスロン正司・ひみつのみおちゃんと女性人がレースを引っ張るなか、白田、元キング山本は決してペースを変えようとしない。

中村:「白田!胃袋はいま何分目くらいなんですか?」
白田:「少なすぎて分からないです。」

残り25分。女性選手が熾烈なトップ争いを繰り広げる中、ハイペースなレースに1人の選手が取り残されつつあった。
柔道斧田-番組推薦枠で出場している、黒帯を持つ男だ。

その時、スタッフにも異変がおきていた。
あまりのハイペースにバナナを置く皿が足りない。
代わりにお椀が用意された。お椀の上にバナナ。苦肉の策だ。
これから続く戦いの波乱を予感させるようではある。

ほとんどの選手がバナナ40本を完食する戦いのなか、思わず聞こえてくることば
白田:「レベルたけ~な~」
笑顔が王者の余裕を伝えている。

元キング山本が徐々に上位の女性人を抜き、ラスト5秒でついに大台50本に。総重量はシメて7.5kg。
中村:「終了~!」
トップで完食した感想を求められた元キング山本は
山本:「少なすぎて分からないですね。」
白田を意識したこの発言に、6位でフィニッシュした白田も思わず苦笑する。しかし、その目はたしかに笑っていなかった。

 
 

第1回戦結果
1位は元キング山本。驚異の大台・バナナ50本
2位にはアーティスト泉、ひみつのみおちゃんが49本で並び
4位ギャル曽根46本。
5位トライアスロン正司43本。
6位42本白田、と続いた。
トップを走っていた子連れ菅原は40本で7位。そして……
最下位、斧田は5kg以上・34本のバナナを食べたが、ここで敗退となった。
ハイレベルな大会を予想させる、すさまじい初戦だった。

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