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- 今回演じた『月の家圓鏡』とはどんな人?
- 三平さんが、お父さんの七代目正蔵師匠が亡くなったために弟子入りしてくる、ほとんど三平さんの始めての師匠のような方です。現在の橘家円蔵師匠の師匠でもあるんですね。三平さんを育てた立派な師匠です。結構ご苦労なさった方で、実際はちょっと皮肉屋さんだったみたいですけどね(笑)。私なりに、三平さんを見守る、温かいお師匠さんのようなつもりで演じてみました。
- 落語の世界をどう思いますか?
- 私は落語が大好きなので、こういう役をいただけると大変幸せです。
大学時代に落研(落語研究会)に入っていました。その一方、演劇サークルにも所属していて、一年生の文化祭のときに両方ともっていうわけにもいかないので、困りましたね。演劇サークルは主役だったんですけど、落研の方は一年坊でどうやら出番がなさそうってわけで、演劇を取りました(笑)。それが違ってたら、私は噺家の門を叩いていかもしれないですね。落語好きが高じて、10年位前から自分でも落語の会をやるようになってしまいました。今回のドラマでは、噺家さんの生活がすごくよく描かれているので面白いと思いますよ。
- 三平さんとの思い出は?
- 僕が駆け出しの役者の頃に、三平師匠の長女の海老名美どりさんと新婚夫婦役をやらせていただいたことがあるんです。その時に三平師匠が僕を知っててくださっていて、役者としてかっていただいてるということを伝え聞いて大変うれしかったですね。三平さんは本当に研究熱心で、ああいう新しい落語のやり方を作られた方だと思うんですよ。今の僕の年より若くして亡くなられて、大変もったいないと思います。
メディアがテレビへと多種多様化した時代に、落語とか古典芸能の世界って、寄席でのライブに留まって地味に感じられる可能性があるんだけど、三平さんはそれを、テレビを見ている全国の人と落語の世界をつないでくださった方だと思うんです。そういう惜しい先駆者を早くして亡くしたと思いますね。
- 撮影中に印象に残っていることはありますか?
- 立川志の輔さんが、ロケのときにすごく緊張していて、「何でそんなに緊張してるの?」って聞いたら、実は初ドラマだったんですね。一生懸命、志の輔さんの緊張をほぐしました。
撮影中、いつが出番で、いつ休んでいいのかっていうのを志の輔さんは分からなくて、僕はその合図係をやりました(笑)。志の輔さんに感謝されました。「今日、矢崎さんがいなかったら俺はボロボロだったな」って。
あとは、山口さんは若いのに本当にすばらしいなと。監督を交えて3人でいろいろと相談をするんですけど、とってもスムーズに気持ちよく撮影が出来ましたよ。ドラマって、現場の雰囲気が映像に出るものだと思うんです。この作品は、いい緊迫感と空気が出てると思いますよ。
- 一番の見どころ・おすすめのポイントはドコですか?
- 落語が大分注目されてきた時代でもある中、噺家さんの裏の世界や生活の面白い部分がいっぱい見られると思うので、それを楽しみに観てください。
- 視聴者の皆さんにメッセージを!
- 落語っていうのは主に「音で笑う」もので、イマジネーションをかきたてるものですよね。例えば、「オマエさんは大工さんだろ?」「そうだよ、俺は大工だよ」「だったら、棚をちゃんと作ってよ!」「棚はちゃんと作ったじゃねえか」「落ちちゃったの!」「棚が落ちた?お前もしかして、何か乗せたんじゃねぇのか・・・?」なんていう小噺だと、この棚は一体どんな棚なのか?このご夫婦はどういうご夫婦なのか、この大工さんはちゃんとやっていける大工さんなのか・・・?って。この面白さは映像では無理なんですね。音声からイマジネーションで笑っていただけるかということなんで。
そんな魅力が、このドラマでいっぱい見られるはずなんですよ。その辺りも楽しみにして欲しいですね。
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