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父・三平師匠がドラマ化されることについてどう思います?
正蔵を襲名して、今、無性に父親に会ってみたいなと思いますね。17歳で父を亡くしていますので、落語のことや人生のことなど、今、父から学びたい時期に来ています。そういった時期に、ドラマ化していただけるので、何か父に会えるワクワク感というのがありますね。父の生き方から、落語家としてヒントなり糧なりをいただきたいなと。
三平師匠の思い出は?
今振り返ってみると、いろんな面を持っていて、よく分からない人なんですよ。優しくて、強くて、情に厚くて、涙もろくて、すごくロマンチストでいながら照れも何にもなくお客様の前でぱーっと大きな芸をして、でもすごく恥ずかしがり屋だったりとか繊細だったりとか、強弱大小明暗のものすごい、いろんな面を持ってたんですね。結局どんな人だかわからなかったです(笑)。でもートータルで言えるのは、「かっこいい人」だったということですね。
よく怒られましたね。とても厳しい父親でした。約束とかルールを守らないと、ものすごくうるさかったですね。昔、一回だけタバコを吸っちゃったことがあるんですよ。そしたらものすごく怒られましたね。それで、ものすごく怒った時に、芸人の血が騒いだんでしょうね・・・。「お父さんはいつも、すいません、すいませんって言っているのに、子供がすってちゃいけません」って。それまでものすごく怖く怒ってたんですよ。その後にそんなことを言うのは、照れだったり、優しさだったり、芸人だったりって、いろんな面があったんでしょうね。
父の遺言にあったのは「明るく元気に一生懸命生きなさい」という言葉。芸にも通じることであると。上手い下手を気にして小器用にまとめるよりも、とにかくいつも明るく元気に一生懸命やらないと、お客様の心は打てないよと。それは今でもちゃんと胸に刻んでいます。
山口さん演じる林家三平は?
本当にありがたいなと。感謝したいなと思いますね。ビックリするんですよ!仕事から家に帰ってくると(稽古に来ている)山口君がいるからね。「何してんの?」って聞くと、「一緒にみんなでご飯食べてるの」って。出かけるときも「いってらっしゃい」って送られちゃったりするのね。もう何か、うちの人みたいで。
落語家さんで一番大切なことは、父親も言ってたんですけど、人に可愛がられることだと。身内でもスタッフでも兄弟弟子でも、全ての人に通じれば、お客さんにも通じるということなんでしょうけど。そんな最も落語家が持っていなくてはいけない面を山口君は持ってるんです。芸は人柄なんですね。いいキャスティングをしていただいて、本当に嬉しいです。
あと、山口君は「どーもスィマセン」の手つきがすばらしいですね(笑)。もう真打ちの域に入ってきましたね。謙虚な姿勢で、前向きなこの手、なかなかいいですね。
菊川さん演じるおかみさん?
これはミスキャストだと思いますね(爆笑)。お袋は下町のチャキチャキで、あんなにきれいじゃないし、あんなにインテリでもないし。ただ、菊川さんの真直ぐな正義感だったり気持ちだったりは、すごくよく似ているような気はしますね。
ご自分の役をご自分で演じたことは?
私が私を演じるということで・・・。ホントはどなたかにやっていただきたかったんですけどね。妙に照れましたね。私が私を演じると、私が私を演じることの難しさに、私が悩んでいるという、複雑な気持ちです。ふと、あの時(襲名披露の朝)の自分はどうだったんだろうと思い出しましたよ。
視聴者の皆さんにメッセージを!
おそらく40代以上の方しか、父の生の高座を見たことがない。落語好きの方だと、林家三平という爆笑王がいた、ということはご存知かもしれませんね。
落語の大切なエッセンスはもちろん、お客様に笑っていただくことです。とにかく面白くて明るいということの大切さを、うちの父は体現していた芸人だったと思います。
「人生は明るく元気に一生懸命」という父の遺言ではないですけど、ひとつ、生き方として迷われている方がいらっしゃったら、そうやって「明るく元気に一生懸命」生きていくことの大切さを、ドラマを通して感じていただけるのではないかと思います。
そして、これを機に寄席にも足を運んでいただければと思います。