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三平師匠の思い出は?
30年間一緒にいましたけど、年代によっていろいろな思い出がありますね。
結婚前は、大丈夫かなって思うような人でした。結婚してからは、やっぱり大丈夫じゃない人でした(笑)。ですけど、子供が出来てからは本当に家庭のことを思ってくれました。子供達も成長してお弟子たちも大勢で、常に家中がワイワイ言ってて、うちって面白いねってよく言ってました。
一番最初に三平を見た時は、昔の橘亭ってところにお邪魔した時ですけど、もうナニを言ってんだかわからないような高座でした。その時は、ただそれだけの人でした。おっちょこちょいな人なのかなって。結婚式は仕事で遅れてきましたね、あわてて着物着て、すぐ私の横に座って。あとはもう無我夢中でしたね。
新婚旅行は、東横線の綱島に行ったんですよ。温泉だからって連れてってもらいましたけど。帰ってきた時にびっくりすることがあったんです。先代(七代目正蔵)のお弟子のおかみさんが、子供を4人連れて家出して来ちゃったんですよ。家の中で泣いてわめいてすごい騒ぎでして。噺家の家業は大変なんだなって知りましたね。新婚旅行から帰ってきたとたんに、これは大変だなって。
山口さん演じる林家三平は?
最初はちょっと結びつかない感じでしたね…。でもうちに見えた時に、なんていい青年なんだろうって。で、一緒にご飯を食べた時に、アレ?似てるかな?って。この人に三平を演じていただけるならいいかなって。まず、第一に人柄ですよね。三平を自慢するわけじゃないですけど、皆さんが本当にいい人だったって言ってくださいますし。若い時もみんなに好かれて、三ちゃん三ちゃんって。いい人に演じていただけるのが一番だと思ってましたから、良かったなっていう思いです。
このドラマに期待することは?
「生涯を通して、好きな仕事を精一杯できて、大満足で大往生したっていうことを皆さんに伝えて欲しい」っていうのが三平の言葉でしたから…。大好きな仕事を精一杯出来たっていうことを表していただけたらいいかなと思います。あとは人間性ですね。おっちょこちょいで面白くて、お弟子達に対しても家族に対しても、周りの人達にいつもいつも思いやりの心を持ってましたから、そんな優しい面が出たドラマが出来たらいいかなと思います。
戦後のあの時代に、朝から晩まで考えることは「笑っていただかなくてはいけない」、もうそれだけでしたからね。苦しい時代でした。私も内職したり、病気になったり、土地を売ったりしましけど、苦しいながらも笑いは耐えなかったんですよ。「もう!なんでこんな時にこんな馬鹿な事言うのよ!」って、泣きながら笑ってました。そんな人生でしたから、それが出てくれればいいなって。それで皆さんに、あの時代こんな事があったなっていう風に結びつけて思い出していただければ。あの時代は、すごく人の情がありましたね。周りもそうでしたけど、三平自身も情がいっぱいの人でしたから、それがもう一度取り戻せる時代になって欲しい。そんな思いです。
視聴者の皆さんにメッセージを!
戦後苦しい時でも、みんなに笑っていただこうっていう人がいた。それで大勢の人に笑っていただいた…。忙しい時代、苦しい時代、働き通しの時代を癒したっていうと大げさかも知れないですけど、そういう人がいたっていうことを知っていただければ、とても嬉しく思います。