【ロッテ】唐川侑己 月間防御率TOPのチームを支える右腕 復活のカギは「カットボール」

野球

2020.10.15



開幕から17試合連続で無失点

残り30試合を切り、佳境にはいったプロ野球。首位ソフトバンクと熾烈な首位争いを繰り広げるのが2位ロッテ。

そのチームを支えているのがプロ13年目の唐川侑己(31)。13年目の今シーズンは7月30日に1軍初登板を果たすと、勝ちパターンに定着。主に7回を任されている。

唐川の安定感は抜群で、開幕から17試合連続で無失点。失点したのは1試合のみで、防御率は驚異の0.83を誇る。(10月5日時点)これは2020年、リーグでも屈指の数字だ。

唐川の活躍もあり、ロッテは先制した試合の勝率がなんと8割。まさに「逃げ切りのロッテ」。唐川は澤村・益田とともに盤石のリリーフ陣を形成し、チームを支えている。

ルーキーイヤーに5勝も徐々に下降線をたどる

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唐川は、成田高校時代に中田翔や由規とともに「高校BIG3」と呼ばれた逸材。2007年に2球団競合の末、ドラフト1位で地元・千葉ロッテへ入団した。

その才能は1年目から開花。先発としてデビューすると、7回無失点で「平成生まれとしての勝利投手第1号」に。その後も伸びのあるストレートを武器にルーキーイヤーに5勝をあげた。

順調なプロ野球人生のスタートだったが、その後は持ち味のストレートをとらえられるようになり、2012年以降は徐々に成績が下降線をたどる。

復活のカギは「カットボール」

今シーズン、中継ぎとして復活を遂げた唐川。そこにはある変化があった。

唐川「基本的なベースになるのは、カットボールです。1イニングなので、自分のベストボールをどんどん投げていくことが大事になってきます」

先発で12試合に登板した5年前は、ほとんど投げていなかったカットボールの割合が今年は実に70%。このカットボールこそが、唐川復活のカギだ。

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彼のカットボールには大きな特徴がある。

唐川「あんまり曲がらないで、ホップ率(打者の手元で浮きあがって見える幅)が高いです。どちらかと言えばあまり他に投げるピッチャーがいないカットボール。そこが自分自身の強みですね」

ストレートとほぼ同じ球速で打者の手元で浮き上がる。この「唐川だけのカットボール」を武器に進化を遂げた。

もう一度「日本一」を目指して

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10年前に日本一を経験した唐川、だからこそ、もう一度、あの栄光をつかみたい。

唐川「2010年、日本一になった時も僕自身はそんなにチームの中に入ってできたわけではないので。今年はリーグ優勝も目指せる位置にいるので、チームみんなで一丸となって目標に向かってやっていきたいという思いが強いです」

あどけなかった地元・千葉のスターも気が付けば13年目の31歳。今年こそ、自身の力でチームを優勝へと導く。