FC東京がルヴァンカップ優勝、厳しい戦いを経て見せたプレー

YBCルヴァンカップ FC東京が3度目の優勝 写真:松岡健三郎/アフロ
新型コロナウィルス感染流行の影響を受けて順延されていたJリーグルヴァンカップ決勝が約2カ月遅れの1月4日に東京の国立競技場で開催され、FC東京が柏レイソルに2-1で勝利。
チームはハードな日程の中、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を経て身につけた自信を感じさせるプレーで11シーズンぶり3度目の優勝を遂げ、長谷川健太監督にとっては東京での初タイトル獲得となった。
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FC東京が長谷川健太監督の下で初のタイトルを手にしたが、終始、落ち着きと自信を感じさせる試合運びを見せた。
11月下旬からカタールで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で、それまでの最終ラインからアンカーと呼ばれる中盤の底にポジションを移したDF森重真人選手をはじめ、ポジションやメンバー構成も16強入りしたアジアクラブ王者を決める大会を踏襲。
特に32試合で28ゴールを決めて今季のJ1リーグ得点王を獲得した柏FWオルンガ選手を、DF渡辺剛選手とDFジョアン・オマリ選手を中心にうまく抑えた。
前半ミスが多くリズムをつかめない柏に対して、東京は中盤でボールを奪うと素早く攻撃に転換。前半16分の先制点も、左サイドで相手ボールをインターセプトしたDF小川諒也選手がレアンドロ選手につないだところから。
ACLでも存在感を出したレアンドロ選手は、個人技を活かしてドリブルで持ち上がり、中央に切り込んで右足を振って先制ゴールを決めた。
その後も東京が優勢に試合を進め、柏は思うような攻撃を展開できない状態が続いたが、前半終了直前に追いつく。左CKにオルンガ選手が頭で合わせたボールがゴール前で高く上がり、クロスバーを叩いてフィールド内に落ちたところを、ゴール前に詰めていたMF瀬川祐輔選手が押し込んで同点にした。
後半、プレーを修正した柏が攻勢に出て相手ゴールに迫るものの、ネットを揺らすまでには至らない。一方、押し込まれた東京はカウンター攻撃を仕掛け、65分に得たFKではレアンドロ選手が直接狙ってクロスバーの角を叩く場面を作った。
そして、このプレーを境に東京のベンチが動く。
「攻勢をかけたい」と、長谷川健太監督がFWアダイウトン選手、MF三田啓貴選手を67分に投入。すると出場から7分後、アダイウトン選手はFW永井謙佑選手がヘディングで出したボールを左足で捉えてゴールネットを揺らした。
東京はその後、危なげない試合運びで2-1のリードを守って試合を終わらせた。
森重選手は、柏のオルンガ選手とともにMFクリスティアーノ選手、FW江坂任選手の3人を抑えることが鍵だったと振り返り、「(渡辺)剛とジョアン(オマリ)と自分の3人でうまく封じることができた。いい試合だった」と満足そうに話した。
若手を含めてチームが終始自信を持ったプレーを見せたことに、森重選手は「若手もベテランもACLで大きな経験を得たことがすごく大きかった」と指摘し、さらにこう言った。
「戦術、技術もあるが、勝ちたいと言う気持ちはサッカーをやる上で本質の部分。そこが今までチームに足りなかったが、そこを健太さんが毎日口を酸っぱく言ってきた」と話し、チームに欠けていたピースが揃ったと語った。
試合のMVPに選ばれたレアンドロ選手も、「みんなで勝ち取ったタイトル。日本は4シーズン目だが今までで一番いい年になった」と笑顔を見せた。
取材・文;木ノ原句望