松中信彦ロッテ臨時コーチが語った “井口監督への信頼”と”NPBへの思い”

野球

2021.1.20

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元ソフトバンクで2016年に現役を引退した松中信彦氏(47)がロッテの春キャンプ臨時コーチに就任することが決定した。現役時代はホークス一筋19年だった松中氏のロッテ電撃入閣。

その真相と、迎えるキャンプへの意気込みを本人が語った。


-ロッテの臨時コーチ依頼を受けた時の気持ち

まず嬉しかったです。久しぶりに井口監督から電話が来て、何の電話かなと思ったけど、またNPBで野球ができる喜びというか、本当に嬉しかったです。


-井口監督からはどんな言葉が

「若い有望な選手がいるので、ぜひ松中さんにバッティングを見て欲しい」という言葉を頂きました。

11月にいきなりの電話だったので、僕もびっくりして「えっ」という感じだったのですけれど、僕もNPBに育ててもらったし、これからはプロ野球にしっかり恩返しをしていかないという思いもあった。四国独立リーグで若い選手を教えて、若い選手を教えたいというのもあったのですごく一致しました。


-ホークス一筋からロッテへ、迷いはなかったのか

全くそういう感覚は持っていなかったです。

やっぱり必要とされていることが僕自身嬉しかった。ホークスにも育てて頂きましたけど、NPBに入れたからこそ今の自分がいる。そういう意味ではホークスだからとは全く思っていなく、必要とされる球団で「今どれだけ自分に教える力があるのか」というか、責任はすごく重大なのでしっかりやらないといけないという気持ちが強かったですね。



-同期入団だった井口監督とタッグを組むこと

ホークスに入団した時が、井口監督がドラフト1位で、僕が2位。プロ野球選手として一緒にスタートして、そして指導者としてまた井口監督と同じチーム。これも何かの縁というか、聞いた時はああそういうタイミングってあるのだなあという思いもありました。

弱いホークスから強くするために一緒に戦ったメンバーですから。だから井口監督が勝てる、勝つチームを作りたいというのはすごく伝わってきました。そこに力になれればなと、手助けできればなと思いはあります。


-現在のロッテの印象は

投手陣は若くて力がある投手がたくさんいるというイメージ。

野手がもう少し若い選手がどんどん生え抜き選手が出てきてくれると、いいチームになると思う。特に4番を打っていた安田(尚憲)君は中心になってチームを引っ張っていければ、もっと強くなっていくのではと思います。

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-松中さんから見た安田選手は

体も大きいし、ボールを遠くに飛ばす能力もあると思います。彼が4番としてどっしりしてくれば、打線に厚みが出てくると思う。生え抜きの長距離打者が育つのが強いチームの秘訣だと思うので。僕たちがダイエーの時もそうだったのですけど、長距離打者が育ってくると自然とチームは強くなってくるので、そういう役割の選手だと思う。

そこを井口監督も僕に求めている部分だと思うので、安田君とはしっかり練習して付き合っていきたいと思っています。


-指導者への思いは

引退して次の目標はってなった時に、指導者として勝負したいという思いはありました。

独立リーグでは総監督だったので、直接指揮を執ることはなかったですが、勉強になることもあったし、勝つためにどういう野球をしたらいいかという再確認もできた。指導者として新人だったので、現役だった時の感覚も若い選手に伝えて良い経験ができた。

今回の臨時コーチも試される立場だと思っています。「松中どれだけ出来るんだ」と見られるので、しっかり結果を残していきたい。結果を残さないとその先はないと、それくらいの覚悟でいかないと選手にも申し訳ないです。


-独立リーグでの経験をどう生かしたいか

昨年四国で若い選手たちと野球をやって、昔の考えではダメ、押し付けるのでは全くダメという時代になっているので、うまくコミュニケーションを取ってやっていきたい。「こういうバッティングならこういう練習もある」と提案すれば、今の選手は興味を持ってくれる。

継続できる練習をしたいし、コミュニケーションを取って進めていきたいと思う。


-若い選手とコーチの関係

僕が入団して3年目でレギュラーを取ったのですが、2年目の時の2軍監督が石毛宏典監督、打撃コーチだったのが立花義家さんでした。

このお二人に出会えなかったら今の自分はないくらいの良い練習をさせてもらった。そういう経験があるので、コーチがこの選手のためにどれだけ上手くなってほしいという熱意が無いといけないと思っています。

今回こういう形でロッテの選手たちとの出会いがあったので、しっかりやっていきたいと思っています。



-キャンプへの意気込み

本当に久しぶりのNPBで自分でも興奮しています。ロッテの選手と出会うこと、これも運命だと思いますし、プロ野球選手はコーチによって人生が変わるもの。そういうところを僕もしっかりと責任を持って、教える立場なので考え方も指導法もしっかりと教えていきたいです。

僕はホークスのカラーしか知らないけど、ロッテのカラーもあると思うので現場でそれが見られるのがすごく楽しみ。「ホークスはこうだった」ではなく、 "ロッテのカラー"の中に強いチームの条件があると思うので、そこを大事にして、ロッテのカラーで強くなっていくイメージを持って指導していきたいです。


(※インタビュー内容は一部抜粋しています)