復興の象徴・いわきFC 家族やサポーターと共に叶えたJ3昇格という夢

サッカー

2022.1.13

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そこに秘められたドラマをあなたはまだ知らない。

忘れないでほしい。東北は今も復興の途上にある。

福島県いわき市もそう。10年前の大震災はそれほどの被害をもたらし、かつての活気が戻ったとはまだ言えない。

いわきFCは復興の象徴になろうと、5年前に創設された。以降、昇格を重ね、去年、アマチュア最高峰のJFLへ。Jリーグ昇格に王手をかけた。

徹底した筋トレ

町のために一から創り上げたチーム。代表の大倉は海外のサッカーに触発され、力強さというテーマにこだわってきた。

その言葉を見事なまでに体現し、今も語り継がれる試合がある。2017年天皇杯、当時J1にいたコンサドーレ札幌との一戦。

いわきFCは当時福島県1部リーグ。遥か上のクラブに胸を借りる格好だった。

だが、いわきはフィジカルで勝る。まずはスライディングでボールを奪取。すぐさま攻撃に転じ相手のタックルにも倒れず格上のコンサドーレ相手に大金星をあげた。

その強さの秘密が知りたくて、3年前内部に潜入。すると行なわれていたのは練習時間の半分以上をサッカーではなく、徹底した筋トレに時間を割いていたのだ。 しかも事前に遺伝子検査を行ない、筋肉のタイプ別に内容を変えているという。

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シーズン前半戦の快進撃

迎えた2021シーズン、悲願のJリーグ昇格へ二年目の挑戦。マッチョで力強いサッカーは好発進する。 前半戦は16戦を戦ってなんと負けなしの11勝0敗。Jリーグへ、プロの世界へ。

去年、足りなかった勝ち点はわずか1点。あと一歩、あと一歩だけ届かなかった。リベンジを誓った今年、チームの思いは一つだった。

前半の快進撃で油断をしたわけでもない。だがやはりどこかに気負いが出たのか、Jリーグへの門番と呼ばれる強豪2チームに相次いで敗北。

ここでどう舵を切るか。重圧は指揮官にもある。監督の田村には去年、昇格を逃して批判を浴びた苦い経験がある。

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しかも、田村はJリーグで監督をするライセンスを持っていない。だから昇格を機に監督を卒業しようと決めていた。

最後に伝えたかったのは「泥臭く。それが俺たちの原点だ。」

運命の一戦

チームは立ち直った。そして一年の悔しさを晴らす大一番がやって来た。

J3昇格へ、運命の一戦。いわきFCはチームの原点、泥臭さと力強さを見せる。倒れない。止まらない。自慢のフィジカルは健在。去年の悪夢でメンタルも鍛えられた。

結果は完勝だった。いわきFC、J3昇格決定。

家族、サポーターと共に追った夢をついに叶えた。

おめでとう、いわきFC。その光が、市民の勇気になりますように。

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