サッカー日本代表 W杯最終予選中国戦に「総合力」で勝利を目指す

サッカー

2022.1.27

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W杯 アジア最終予選 日本代表 写真:JFA/アフロ

 サッカー日本代表が1月27日(木)、約2カ月ぶりに再開するワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国代表との対戦に埼玉スタジアムで臨む。

監督交代で出方の分からない中国に対して、予選自動突破となる2位以内をキープするために、日本は総合力を発揮して勝利で勝点3を積み上げたい。

 昨年9月に始まった最終予選も、残りは4試合。

日本は昨年10月のオーストラリア戦から11月アウェイ2連戦まで3連勝で勝点を12として現在予選突破圏内の2位に浮上したが、プレーオフ経由となる3位に付けるオーストラリアとは勝点はわずかに1差。しかも、オーストラリアとは3月にアウェイでの対戦が控えている。

今回の中国と中5日で続くサウジアラビアとの2連戦での取りこぼしは禁物だ。ホームのアドバンテージを活かして、最大勝点を手にしたい。

 日本は前回9月7日の予選第2戦で、中国のホーム扱いとなった中立地カタールで対戦して1-0の辛勝。

日本は、その5日前のホーム初戦のオマーン戦に敗れていたことで勝利へのプレッシャーのかかるなかでの対戦で、伊東純也選手(ヘンク)の右サイドでの仕掛けから大迫勇也選手(神戸)が得点を奪った。

 FIFAランクでは中国の74位に対して日本は26位。通算対戦成績でも日本の14勝7分7敗と日本有利な数字が並ぶ。

しかし、ここまで6試合で勝点5の中国は12月に監督が交代。国内リーグの山東魯能や武漢を率いてきた元中国代表MFリー・シャオペン監督が指揮を執る。今回の日本戦が初陣となるため、相手の出方に関して情報が不足している。

ブラジルからの帰化選手では、コロナ感染報道されたFWエリクソン選手と、家族の事情で急遽不参加となったMFフェルナンジーニョ選手が不在。

また、首位のサウジアラビアとのアウェイ戦で得点を挙げているMFアロイージオ選手は、累積警告のために出場停止だ。

だが、MFアラン選手とイングランド出身DFディアス・ブラウニング選手をはじめ、10月からここまでの4試合で5得点のFWウー・レイ選手(エスパニョール)は出場可能だ。

ブラジルに戻っていた選手たちのコンディションも不明だが、勝点5で6チーム中5位につける中国は、予選突破の望みをつなぐためには日本戦での勝利が必要になる。モチベーションを高く臨んでくることが予想される。


チャンスを活かす

日本はチーム主力で最終ラインを守ってきた吉田麻也選手(サンプドリア)と冨安健洋選手(アーセナル)が怪我のために不在で、センターバック2枚が変わる。また、11月までのシリーズでは初戦で苦戦する傾向が続いた。

森保監督は、オフ明けとなる国内組を1月17日から招集して合宿を実施。連日の対人練習などでコンディション調整を図り、DF谷口彰悟選手(川崎)やDF酒井宏樹選手(浦和)が調子を上げていた。

谷口選手は、「いつ出番が来てもいいようにというのは、ずっと継続して準備してきている。チャンスをもらった者がチームの勝利のために、いいパフォーマンスを発揮することが大事になる」と話し、出場機会を待っている。

帰国した欧州組が加わって全体練習ができたのは25日からの2日間と、相変わらず厳しい条件での準備状況だが、吉田選手に代わってキャプテンを務めることになった遠藤航選手(シュツットガルト)は、2カ月の中断明けで迎える中国戦へ、メンタルが重要になると指摘する。

「フィジカルも大事だが、どちらかというと気持ちの部分。しっかり自分たちからアクションを起こす意識付けを持って、最終予選独特の雰囲気にのまれずに入って行けるかが大事」と遠藤選手。自分のプレーでチームを引っ張りたいと語る。南野拓実選手(リバプール)も、「一試合一試合の重要性を全員が理解して臨むべき」と話す。

 得点力については、日本はここまでの6試合で5得点と物足りなさは否めない。

11月シリーズで連続得点した伊東選手は、「もっとゴールに直結するチャンスを作りたいし、もっとボール引き出して受けて仕掛ける機会を増やしたい」と話し、セルティック移籍後のデビュー戦で得点を決めて注目を集めた前田大然選手は、「自分の特長は知ってもらっていると思うので、あとはどれだけできるかを示していく。ゴール獲らないと勝てないのでしっかり獲りたい」と話している。

だが同時に、二人を含めて選手たちは異口同音に「チームが勝つことが大事」と語り、勝利の重要性を意識してプレーしたいと話している。

今回は、負傷で戦列を離れていた久保建英選手(マジョルカ)が昨年9月以来の復帰となり、攻撃のアクセントとして活躍が期待されている。

昨年10月のオーストラリア戦から採用した4-3-3は、久保選手にとっては代表で初めてとなるが、バルセロナ時代に経験しているそうで、「全然できると思う。前に圧力かけるならもっと上がったほうがいいかなと思っている」とイメージを膨らませている。

 日本代表の森保一監督は、「チームとしていい準備ができている。新しく入る選手たちは、普段から所属クラブで存在感を発揮して代表に参加している」と戦力に不足はないと強調。「自信をもって思い切ってプレーしてほしい。チーム一丸となって日本の総合力で勝利をつかみとりたい」と語る。

 出方の見えない相手に対して、日本代表指揮官は、「選手には攻撃の優先順位を持って、これまでやってきたことを試合で発揮してほしい、中国の守備に臨機応変に対応してほしい」と続けた。

 残る最終予選4試合へ、中国戦での勝利で勢いを付けたい。


取材・文:木ノ原句望