【皐月賞 みどころ】大混戦のクラシック戦線 主役となるのは!?

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2022.4.16

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2021 朝日杯フューチュリティS ドウドュース優勝 武豊が初制覇 写真:日刊スポーツ/アフロ

下1ケタ"2"の年は混戦模様!?

 競馬にはいろいろなジンクスがつきもの。当然、牡馬クラシック戦線にもそうしたものがある。そのひとつとして挙げられるのが「下1ケタ"2"の年の牡馬クラシック戦線は混戦模様」というものだ。

 例えば今から40年前の198「2」年。この年のクラシックは高額馬ハギノカムイオーを中心に回ると思われていたが、フタを開ければ皐月賞はアズマハンター、ダービーはバンブーアトラスとそれぞれ伏兵が制し、本命馬はことごとく負け続けた。

最近でも201「2」年のクラシック戦線も重賞のたびに勝ち馬が入れ替わったことで、誰もが認める確たる主役が不在のまま皐月賞本番を迎え、4コーナーを"ワープ"して勝ったと話題になったゴールドシップも当時は4番人気の伏兵だった。

唯一、199「2」年はミホノブルボンが無敗の二冠を達成したが、常に距離不安をささやかれ、皐月賞前のスプリングSではまさかの2番人気に留まるほど。それほどまでに下一ケタ2の年の牡馬クラシック戦線は混戦になりやすい。

そして202「2」年の牡馬クラシック戦線もまた、申し合わせたかのように混戦模様。3歳になってからというもの、牡馬で重賞を1番人気に推されて勝った馬がいないほどである。それだけに今年の皐月賞は近年稀にみる混戦と評されている。

そんな混戦の中で主役となりうるのは、2歳王者のドウデュースだろうか。

小倉でのデビュー戦、東京でのアイビーSを番手から抜け出す形で制するなど、レースセンスの高さを見せるかのような2連勝を飾ると、2歳王者決定戦の朝日杯FSでは中団から強烈な末脚を見せて快勝。

2歳王者としての地位を固めるとともに、鞍上の武豊が勝ちあぐねていた朝日杯FSのタイトルをプレゼント。これで世代の頂点は揺るぎないものと思われていた。

しかし、3歳緒戦に迎えたディープインパクト記念弥生賞では先に抜け出したアスクビクターモアを捕まえられずにクビ差の2着に惜敗し、初黒星を喫することに。世代の頂点としての地位が大きくグラつくことになった。

復権を目指す今回は余裕残しだった馬体を絞り込み、本番に向けて順調に調教メニューを消化。パートナーを務める武豊も「今回の方がスッキリとしている」と良化具合を手綱から感じ取った様子で満足げなコメントを残している。

勝てば自身が持つ最年長クラシック制覇の記録を更新するだけに気合いの入る一戦でもある。

そしてこのドウデュース自身、秋には凱旋門賞を目指すというプランが発表されたばかり。日本代表として海を渡るためにはクラシックのタイトルは必要不可欠と言えるだろう。

サートゥルナーリア、コントレイル、そして昨年のエフフォーリアと、近年の皐月賞のトレンドとなっているのが重賞を制した無敗馬の戴冠。今年もまた2頭の有力馬がこの条件を満たしてエントリーしてきている。

その1頭がダノンベルーガだ。

デビュー前から大器と評されたハーツクライ産駒で、秋の東京でのデビュー戦を楽勝すると、成長を促すために休養入り。復帰したのは2月の重賞・共同通信杯だったが、ここで彼はデビュー2戦目とは思えないハイパフォーマンスを見せた。

スタートは五分に出て、道中こそ中段に控えたレースをしていたが、直線に入って外に持ち出すとそこからグングンと伸びてあっという間に先頭に。

その後札幌2歳Sを制しているジオグラフらが猛追しても届かずにそのままゴール。父譲りの鋭い末脚が強烈な決め手となり、一気にクラシック候補生として注目を集めることになった。

当初は体質を考慮し、皐月賞へは出否未定としていたが追い切りの動きの素晴らしさから出走を決意。広々とした東京から小回り適性が要求される中山へと舞台が変わるが、あの切れ味抜群の末脚が直線で爆発するか注目されている。

そして、大外枠から闘志を燃やしているのが同じく2戦2勝でここを迎えるイクイノックス。

 新種牡馬キタサンブラックを父に持ち、デビュー前から注目されてきた素質馬は新馬戦を楽勝すると、2戦目にはクラシックの登竜門として名高い東京スポーツ杯2歳Sへと出走。

ここでイクイノックスは将来を見据えて後方からレースを進めると、直線で爆発。上がり3ハロン32秒9という驚異的な切れ味を見せ、他馬を撫でぎる形で楽勝して重賞初制覇を達成。

世代最強の声を欲しいままにしたが、これ以上走る必要がないとばかりにここから休養入り。皐月賞へはぶっつけ本番にて挑むことなった。

 
ここ3年でも2頭が年明け緒戦でこのレースを制しているように近年の皐月賞は休み明け緒戦の馬が馬券に絡むことがしばしばあるが、5ヵ月ぶりともなるとさすがに前例がない。

大本命馬不在のまま迎えた今年の牡馬クラシック戦線ならではの現象とも言えるが、逆にこれで勝てれば、春の牡馬クラシック戦線はイクイノックスが制圧することになるだろう。

果たして、父が果たせなかった皐月賞制覇を孝行息子がプレゼントするだろうか。

 ジンクス通りに混戦模様に映る、202「2」年の牡馬クラシック戦線。果たして最初に飛び出す主役は誰なのだろうか?


■文/福嶌弘

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第82回皐月賞(GI)枠順・前日最終オッズ
4月17日(日)3回中山8日 発走時刻:15時40分

枠順 馬名(性齢 騎手)前日最終単勝オッズ
1-1 ダノンベルーガ(牡3 川田将雅)5.7
1-2 アスクビクターモア(牡3 田辺裕信)10.7
2-3 トーセンヴァンノ(牡3 木幡巧也)223.8
2-4 キラーアビリティ(牡3 横山武史)8.5
3-5 グランドライン(牡3 三浦皇成)137.2
3-6 ジャスティンロック(牡3 戸崎圭太)27.3
4-7 ボーンディスウェイ(牡3 石橋脩)42.3
4-8 ダンテスヴュー(牡3 吉田隼人)63.8
5-9 サトノヘリオス(牡3 岩田望来)40.4
5-10 ジャスティンパレス(牡3 M.デムーロ)23.0
6-11 オニャンコポン(牡3 菅原明良)13.1
6-12 ドウデュース(牡3 武豊)4.9
7-13 ビーアストニッシド(牡3 和田竜二)60.1
7-14 ジオグリフ(牡3 福永祐一)10.6
7-15 ラーグルフ(牡3 丸田恭介)127.6
8-16 デシエルト(牡3 岩田康誠)8.0
8-17 マテンロウレオ(牡3 横山典弘)67.2
8-18 イクイノックス(牡3 C.ルメール)5.8

※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。