里崎智也が語る”二刀流”としての大前提「根尾は今のままでは中日投手陣に入ってくる能力はない」

野球

2022.5.24

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5月21日の広島戦で1軍初登板を果たした中日の根尾昂選手(22)。"二刀流"デビューに賛否両論がある中、里崎智也氏の見解は?

プロ野球界での今後の二刀流出現の可能性についても語ってもらった。

里崎智也氏インタビュー

ー根尾選手のピッチングを見てどう思った?

意外とフォームが良かったですよね!バランスも良かったし、腕の振りもコンパクトで良かったです。もうピッチャーでもいいんじゃないか?!っていうね。もし野手が上手くいかないんだったら、思い切ってピッチャーに転向するのも一つの手だと思います。

プロ野球界で大成することが一番のゴールだとした時に、コンバートすることで良くなった野手の選手達も過去にたくさんいますよね。それを考えたら、野手からピッチャーにいくのもただのコンバートと同じだと思います。

野手で大成するのが一番良いですが、そこがもし上手く回らなかったり、ドラゴンズ内の他選手で補えてしまうから中々ポジションがないのであれば、思い切って二刀流でいくのも面白いですよね。

ー大差で負けている場面での登板だったが、他の起用法は?

ないでしょうね。だって他のピッチャーが良いですから。そもそもドラゴンズのピッチャー陣の顔ぶれが良いのに、わざわざそれよりも落ちる根尾を使う必要はないですよね。

ただでさえ先発含めてドラゴンズは投手陣の層が厚いので、ただ良いだけではそもそも(試合に)出られません。もしピッチャーとしていくんだったら、本当の練習をさせないと。今のままではあの最高のピッチャー陣に入ってくる能力はないですよね。

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ー二刀流でいくメリットは何?

二刀流をする為の大事な大前提は、野手でも投手でもチームの「核」であることです。それができるから二刀流なんです。どっちも中途半端なら二刀流でもなんでもないです。

「どっちもできますよ」程度ならただ便利に使われるだけであって、まずはその一刀流ずつが核になるくらいの結果を残さないと、主としてはできないんじゃないかな。両方が結果を残してはじめて二刀流ですからね。

ー根尾選手の登板には賛否両論あったが?

きっと野手の練習をしっかりして合間にピッチャーの練習をしているだけじゃないですか。野手の練習をおざなりにしてピッチャー練習をしている訳ではないですよね。野手としても試合に出ているんだから、何の支障もないですよね。

チームも野手としてしか見ていないと思います。正直、ピッチャーはただのオプションの一つですよね。今のプロ野球界でも二刀流はたくさんいるんですよ。ドラゴンズで言うと、大野雄大投手とか柳裕也投手とかね。常時出ていないだけでね。

ー今後も二刀流は増えていく?

増えていくかどうかは「あなた達の能力次第です」っていう感じですよね。まずは使いたいと思わせるような能力を見せないといけないので、やっている人たちが鍵を握っていると思います。

二刀流を「やっています」だけでは意味がないので、「できます」というところを見せられれば広がるとは思います。