ベルギー移籍の上田綺世「成長は自分次第」仲間に託すタイトル獲得

サッカー

2022.7.4

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上田綺世 写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 鹿島アントラーズFW上田綺世選手のベルギー1部クラブ、サークル・ブルージュへの完全移籍が7月1日にクラブ間で基本合意に達した。

 新たな挑戦の場としてサークル・ブルージュを選んだ決め手は、クラブの「熱量。自分への熱をすごく感じた」という。

ベルギークラブが発表したところによると、上田選手の契約は2026年6月まで。2日に渡欧し、現地でのメディカルチェックを経て正式契約になる。

 新天地でのサッカーについて、上田選手は「入ってみないと分からない部分が大きい。4年前、Jにチャレンジした時と同じような境遇になると思うが、そういうところから仕切り直しになるのではないかと思っている」と覚悟を示し、「成長は自分次第」と語る。

 「その環境で自分の特長や持ち味を活かす、新しい武器を作っていくことは必ず必要になる。それはどの選手も必要なことだと思うので、その吸収力や柔軟性は発揮できたらいい」と話し、それは国内外を問わず求められることという認識を示した。
 新たな一歩を踏み出した上田選手には、「やってみないとわからない」という挑戦のスタンスがある。

 「どのぐらいできるかは楽しみ。仮になにも通用しなくても、向こうで違うもがき方ができれば、それは自分の成長につながる。まずやってみて、そこから自分をどう変化させていくのかを考えながらできれば、また成長できる」と自身の変化に期待している。

 ベルギーリーグ後のキャリアについても特に思い描いているものがあるわけではないとしたが、上田選手には自身が小学生の頃から変わらずに思い描いているFW像はある。

 「どんな時間や環境でも必ず点を獲るFWというのが理想。そこにより近づけるようにしている」と言う。

仲間に託すタイトル獲得

茨城県出身でアントラーズのジュニアユースで育ち、鹿島学園高校と法政大学を経て2019年7月に鹿島でプロデビュー。

それ以降、J1リーグで86試合出場38得点、リーグカップでは11試合出場5得点、プロとして臨んだ天皇杯では4試合4得点をマークし、ACLにも2試合出場した。プレーを続けてきた鹿島に、心残りとなっているタイトル獲得を仲間に託して旅立つ。

「鹿島ならタイトル獲れる。今年は若さもあって、新しい監督も来てアグレッシブなサッカーをしている」と上田選手。

「残る選手は『僕がいなくなったから』と言われるのが一番嫌だと思う。多分そうならないように頑張ってくれると思うし、僕はちょっとそうなってくれてもいいですけど...」と言ってクスっと笑うと、真顔に戻ってこう続けた。

「でも、やっぱりタイトル獲ってほしいので、僕がいなくても全然大丈夫だという刺激を与えてくれることを願っている」


取材・文:木ノ原句望