総額10億米ドルのクラブW杯 世界に挑む浦和 MF原口元気「サプライズを起こさなければならない」

サッカー

2025.6.18

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写真:西村尚己/アフロスポーツ

クラブワールドカップ(W杯)2025が6月14日(日本時間15日)にアメリカで開幕し、日本から出場している浦和レッズは17日(日本時間18日)にグループステージ初戦を迎える。

リバープレート(アルゼンチン)やインテル・ミラン(イタリア)、モンテレイ(メキシコ)という強豪揃いのグループだが、元日本代表MF原口元気は「目標はグループステージ突破。サプライズを起こさないといけない」と話している。

FIFAクラブW杯は今回から32チームに拡大し、7月13日(日本時間14日)の決勝まで世界のトップクラブが集結してクラブ王者の座を目指して合計63試合が開催される。

浦和は2022年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制してアジア王者として出場。

グループステージではE組で、17日(日本時間18日)にリバープレート、21日(同22日)にインテル、25日(同26日)モンテレイと対戦する。

浦和は6月5日に日本を発ってアメリカ入り。初戦と2戦目の開催地シアトルにも近いポートランドで調整を続けてきた。

日本代表で74試合に出場し、ドイツのブンデスリーグでも長くプレーを続けてきた原口は、初戦のリバープレートについて、「攻撃的なチーム。個々のタレントがあり、全体的に選手個人のレベルが高い。強度や技術力のファーストインパクトで驚かないこと」と言う。

2018年W杯ロシア大会ではラウンド16のベルギー戦でゴールを決めた34歳は、「相手に名前負けせずに試合に入ること」と述べて、メンタル的なアプローチの重要性を指摘。

「格上相手にサプライズを起こさないとならない。ポイントは相手が嫌がることをし続けること」と言う。

今大会の目標について、「グループステージを突破する。そのために僕個人としては1点を獲ること」と言う。

2018年W杯でのゴールに言及して、「それ以上のインパクトを残せないできている。この大会でそれを超えるインパクトとなるゴールを決めたい」と、静かな口調ながら言葉の端々に強い意気込みを滲ませた。

DF石原広教は、「時間を使って調整できたので、みんなそれぞれいい状態に持っていけていると思う。こちらの気候にも慣れた。ボールも違うので準備期間があってよかった」と話す。

初戦について「グループステージを突破するには勝たないといけない試合」と言い、「アルゼンチン代表の選手も何人かいるが、組織で上回っていきたい。自分たちが分析したことを徹底的にやりたい」とキッパリ。

相手のサイド攻撃を抑えるポジションを務めるが、「Jリーグでも対面の相手には負けない気持ちでいる。その気持ちは変わらない。相手に勝つことで新しい発見もあると思う。楽しみ」と話している。


FIFAの試み

クラブW杯のベースは、日本で約4半世紀にわたって行われてきた欧州王者対南米王者によるトヨタカップ。

その後、各大陸連盟の王者6チームが集まって毎年開催される形で実施してきたが、それを今回からスケールアップして4年に1回の開催で32チームに拡大した。

FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、「世界の80%を占めるクラブフットボールの発展のためには、世界的な大会が必要。すべてのクラブにタレントを生み育てる機会が必要」と変革の狙いを説く。

FIFAによれば、出場32チームは6大陸20か国からで、今大会出場選手の国籍は81か国に及び、クラブW杯は代表戦でのW杯に出場できない者でも世界大会で戦う機会になると言う。

賞金総額もパワーアップした。総額10億米ドルを用意。優勝賞金は1億2500万米ドルだが、大会出場賞金や各ラウンドで1勝ごとに手にできる成績による賞金も用意されている。


変革はピッチ上にも及び、GKの8秒ルールや半自動化されたオフサイドテクノロジーも導入される。レフェリーはボディカメラを装着し、試合を生配信するDAZNでその映像を見ることができる。

またレフェリーがオンフィールド・レビューを行う際には、スタジアムのファンはその映像を大型スクリーンで共有できるなど、透明性向上を求めて、いくつかの新しい試みも導入される。

出場各チームの好プレーが一番の楽しみだが、大会規模の拡大でFIFA初の試みの数々がどのような展開をもたらすのか。注目だ。


取材・文:木ノ原句望