サッカー日本代表 中国に勝利 E-1連覇をかけて韓国戦へ

2025 EAFF E-1サッカー選手権 写真:Getty Images
サッカー日本代表は7月12日、韓国の龍仁で行われた東アジア4チームによるE-1選手権第2戦で中国代表と対戦。細谷真大(柏)と望月ヘンリー海輝(町田)のゴールで2-0の勝利を収めて2連勝とし、15日の最終戦で韓国代表と連覇をかけて対戦する。
「できるだけ多くの選手を使って成長につなげたい」
日本代表の森保一監督は8日に大勝した香港戦から先発メンバーを総入れ替え。田中聡(広島)と原大智(京都)ら5人が代表デビューしたほか、望月や佐藤龍之介(岡山)、俵積田晃太(FC東京)も代表戦2戦目、3戦目という若い顔ぶれが揃ったが、長友佑都(FC東京)、植田直通(鹿島)が最終ラインからチームをけん引した。
日本は立ち上がりから積極的に前線で相手にプレッシャーをかけ、ボールを奪って攻撃を展開すると、前半11分に先制に成功。田中の縦パスを前線でゴールを背に受けた細谷が反転して相手のマークを外すと、素早く右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。
背番号10をつけてプレーする細谷は、6月のインドネシア戦に続いての得点で代表3ゴール目となった。
「練習でやっている形だった。うまく流し込めた」と手ごたえを示しながら、「そのあともチャンスがあったのでもっと獲れたと思う」と反省。「また点を獲りたい」とアピールへの思いを口にしていた。
日本はその後も積極的にゴールに向かったが、準備期間の短い中で慣れない顔合わせとあって連携ミスも見られた。だが、互いの呼吸が合わないなどの難しさもありながら主導権をキープして、後半には2点目を奪った。
後半19分、左サイドで俵積田が運び、後半交代出場の稲垣祥(名古屋)が中央でつないで右サイドの望月へ展開。前半から右サイドで積極的な攻撃参加を見せていた望月は、ペナルティエリア右から中央へ切り替えして左足を振ると、シュートは相手DFに当たってゴール右隅に吸い込まれた。
これが代表2戦目の初先発で代表初ゴールとなった望月は、「思い切りの良さが出た」と述べて、クロスを考えていたところで相手にコースを消されてシュートに切り替えたと明かした。
今大会香港戦の後半途中出場で初キャップを獲得し、この試合で初先発フル出場した23歳は、「得点でアピールはできたが、守備でも攻撃でもまだまだ課題がある。改善してアピールしていきたい」と話し、次を見据えていた。
一方、守備では中国に隙をつかれてシュートを狙われる場面もあったが、GK早川友基(鹿島)が窮地を救った。
前半17分、自陣から前線へのフィードを試みた植田のパスを相手FWジャン・ユーニンに奪われてゴールを狙われた。だが、GK早川がファインセーブでゴールを死守した。
早川は後半6分にも決定機を阻止。中国が自陣右サイドで得たFKから素早いリスタートで仕掛け、左サイド前方へ展開。これを受けたMFワン・ユードンが望月をかわしてペナルティエリアへカットインして右足を振った。だがここでも早川が鋭い反応でブロック。守護神として存在感を示した。
長友、2年7か月ぶりの代表戦に「まだまだ」
長友はキャプテンマークを巻いて、2022年ワールドカップ(W杯)のクロアチア戦以来の出場。ピッチで躍動し、勝利に貢献した。
3バックの左という不慣れなポジションながら相手と激しく競り合い、左サイドで攻守に貢献。前半15分過ぎには前線に走り込む望月へ大きなサイドチェンジのパスを送り、ゴールに迫る場面を演出した。
試合後、「代表のユニフォームを着て、日本を背負えるというのは非常にうれしいと思いながらプレーしていた」と語り、約2年7か月ぶりの出場を喜んだ。
この試合に38歳303日で出場し、ラモス瑠偉氏の38歳181日を抜いて、日本代表の年長出場記録で歴代3位。2008年5月24日の代表デビューからの長期出場記録でも17年49日で、奥寺康彦氏(15年106日)を抜いて歴代2位に浮上した。
来年のW杯で5度目のメンバー入りを目指す長友は、この日の自身のプレーについて「まだまだ。精度をもっと上げないといけないし、フィジカルレベルも上げないと。世界を見たらもっとレベルの高い選手がいる」と話していた。
最終ラインでは植田直通(鹿島)も奮闘。2021年9月のW杯アジア最終予選オマーン戦以来約3年10か月振りの出場で、この試合では所属チームとは異なる3バックの中央を務めた。右には代表初キャップの綱島悠斗(東京V)が入る組み合わせをまとめた。
森保監督は、「うまくいかないことも多かったが、選手たちがいいチャレンジをしてくれた」と振り返った。
指揮官はチームとして初戦の香港戦の失点を課題に臨んだと話し、「今回(失点を)ゼロに抑えて勝利をもぎ取ってくれた。選手たちの意識の高さが素晴らしかった」と評価した。
優勝をかけて韓国と対戦へ
この結果、日本は2連勝で韓国と勝ち点6で並んだが、得失点差で上回って首位をキープ、15日の最終戦で韓国に引き分け以上で2連覇で通算4度目の優勝が決まる。
韓国は7日の初戦で中国に3-0、11日の第2戦で香港に2-0で2連勝。2019年大会以来で通算6度目の優勝を目指している。
韓国との対戦は日本が優勝した2022年7月のE-1選手権以来(日本の3-0勝利)で、通算対戦成績は日本の15勝23分40敗。7月10日発表の最新のFIFAランキングでは日本の17位に対して韓国は23位だ。来年のW杯への出場も決めており、今大会ここまでの2チーム(中国94位、香港147位)とは全く異なるレベルの戦いになるのは明らかだ。
森保監督は、「次の試合、非常に厳しい戦いになると思う。全力を尽くしたい」と述べて、表情を引き締めていた。