J1リーグ再開へ 川崎やF東京など移籍で変化 浦和はクラブW杯後7週間ぶりの復帰

サッカー

2025.7.19

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高井幸大 (c)SANKEI

J1リーグが東アジアE-1選手権での中断を経て7月19日に再開する。

夏の移籍期間を経て、川崎やFC東京など顔ぶれに大きな変化が生まれたチームもあり、また、クラブワールドカップ(W杯)に出場していた浦和は6月1日以来のリーグ戦復帰で、上位進出を目指す。各チームの変化は後半戦にどんな影響を及ぼすのか。

中断を経て大きな変化があったチームのひとつは川崎だ。

日本代表でもプレーするDF高井幸大が、イングランドプレミアリーグ強豪のトットナムへ移籍。

同僚のFW山田新はスコットランドのセルティックへの移籍が報じられ、日本代表デビューを遂げたE-1選手権後、クラブからチーム離脱が発表された。

主力の2人が抜けた直後に行われた7月16日の天皇杯3回戦では、川崎はJ3の相模原に延長0-0 の末にPK戦を1-3で落として敗退。タイトル獲得の機会を1つ失った。

MF山本悠樹は相模原戦を「ソリッドに守備を組まれて全体的にすごく難しいゲームだった。もう少し決定的なチャンスを作れたらよかった。些細なところでの集中力が足りなかった」と振り返った。

高井と山田が抜けたことで、「二人がいないもの足りなさを感じたところもあった」と吐露。高井の最終ラインからのフィードや山田の前線で強さを活かして起点となる動きなどに言及。「改善しないとならない」と話した。

現在6位の川崎は23試合を終了して10勝8分け5敗で勝ち点38。首位の柏レイソルを6差で追っている。リーグ再開初戦は7月20日、アウェイでガンバ大阪(10位)と対戦する。

山本は2023シーズンまで所属した古巣との対戦に、「今の自分の姿をしっかりととピッチで表現したい」と静かに語り、川崎が目指すリーグタイトル獲得へ向けて、「勝ち続けるしか順位は上がらない。

前半戦は取りこぼしが多かった。それは後半戦ではないように、みんなで意識を高くもってやりたい」と話す。

現在3位につける京都もMF川崎颯太がドイツのマインツへ活躍の場を求めて旅立ったが、6月中旬、MF山田楓喜がポルトガルのナシオナルから復帰。

前半戦半ばに負傷離脱したFWラファエル・エリアスも戦列に戻り、16日の天皇杯3回戦の横浜FC戦では得点もマーク。チームは延長3-3 PK戦4-3でラウンド16に勝ち進んでいる。

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アレクサンダー・ショルツ PHOTO:Getty Images

補強で変貌のF東京、クラブW杯後の浦和

下位のチームの動きは大きい。

中でも注目は16位のF東京で、今回の中断期間前の6月頃から強力な補強を積極的に行い、チームが変貌しつつある。

GK野澤大志がアントワープ(ベルギー)に移ったが、神戸や柏でもプレーした韓国代表GKキム・スンギュがサウジアラビアのアルシャバブから入り、かつて浦和でも強固な守備を披露したDFアレクサンダー・ショルツも、カタールのアル・ワクラから加入。

5月末にドイツのハノーファーから古巣復帰となった元日本代表DF室屋成とともに、最終ラインの強化が期待できる顔ぶれだ。

前線にはFW長倉幹樹を浦和から期限付きで獲得。長倉は6月25日の横浜F・マリノス戦で加入後初ゴールをマークすると、続く横浜FCでも決めてリーグ戦で2試合連続得点でチームの2連勝に貢献。新天地に馴染んでいる様子がうかがえる。

守備の安定と前線の得点力アップを得てリーグ後半戦の展開にインパクトを与えそうで、F東京の変化は7月19日に敵地で対戦する浦和のマチェイ・スコルジャ監督も警戒している。

「FC東京とはいつも厳しい試合になる」とスコルジャ監督。現在の対戦相手について「新しく入った選手が影響を与えている。以前よりオフェンシブで守備と攻撃のバランスが良くなっている」という見立てを披露している。

アメリカで行われたクラブW杯に出場していた浦和にとっては、リーグ戦は6月1日の横浜FC戦(2-1)以来。現在、他チームより2試合少ない21試合の消化で勝ち点34(9勝7分け5敗)。首位の柏とは10差だ。

浦和の指揮官は、「我々の最後のリーグ戦は約7週間前。いかに早くリーグに順応してゲーム感を取り戻し、効果的なプレーをできるかだ」と指摘。

「残り17試合でできるだけ良い結果を残したい。後半戦でよい結果を残すためには、アウェイ戦の勝率を上げることが必要になる」と言う。

さらに、「クラブW杯ではどの試合でもよい時間帯があったし、大会での良いチームとの対戦はJリーグでは得られないものがある。

FC東京戦では、試合の立ち上がりからクラブW杯で得た自信と経験を活かしたい」と話している。

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鈴木淳之介 PHOTO:Getty Images

下位脱出を目指す湘南、新潟、横浜FM

17位の湘南も主力が抜けたチームの一つで、日本代表のDF鈴木淳之介がコペンハーゲン、DF畑大雅がシントトロイデン、FW福田翔生はデンマーク1部のブレンビーに移籍した。

一方で、横浜F・マリノスからGKポープ・ウィリアム、広島からMF松本大弥、浦和からFW二田理央らが加わり、新潟からFW太田修介が復帰するなど前線の選手の補強が目立つ。

19位の新潟は、DF稲村隼翔がセルティック、MF秋山裕紀がドイツのダルムシュタットに期限付き移籍するなど7月に入って4人がチームを離れたが、セレッソ大阪のDF舩木翔、柏のMF白井永地らを獲得した。

最下位から降格圏脱出を狙う横浜F・マリノスは、2023年、2024年と2年連続J1得点王を獲得したFWアンデルソン・ロペスが、シンガポールのライオン・シティ・セーラーズに移籍する大きな動きがあった。

だが、イスラエル代表FWディーン・デイビッドをマッカビ・ファイファから、MFユーリ・アラウージョをポルトガル2部のアカデミコ・デ・ビゼウから獲得。

また、昨季J2で38試合18得点をマークし、今季も8得点を挙げているFW谷村海那がいわきFCから入り、得点力アップで巻き返しを狙っている。

湘南は19日に9位のC大阪をホームに迎え、新潟は20日に5位の広島と、マリノスも13位の名古屋といずれもホームで対戦する。

J1リーグは全38戦。最終節は12月6日に開催される。

取材・文:木ノ原句望