【Jリーグ】J1京都、広島と引き分けて貴重な勝ち点で首位キープ

京都サンガ ラファエル・エリアス (C)SANKEI
京都サンガがビッグゲームで負けない強さを見せた。9月12日、アウェイで行われたJ1リーグ第29節のサンフレッチェ広島をFWラファエル・エリアスの終盤のゴールで1-1で引き分け、貴重な勝ち点1を獲得して首位をキープした。
代表戦による中断明けで約2週間ぶりの試合となった京都は、勝利で6位から浮上を狙う広島とアウェイで対戦し、序盤から攻勢に試合を展開する広島に主導権を握られた。
シュート数でも京都の5本に対して広島は21本と大きく上回られたが、最後まで激しく競り合い、相手に食らいつく戦いを見せた。
63分に広島のDF佐々木翔にFW木下康介のシュートリバウンドを押し込まれて先制を許したが、88分にFWマルコ・トゥーリオのクロスを受けたFWラファエル・エリアスが左足で決めて同点に持ち込んだ。
京都のチョウ・キジェ監督は、「選手は焦れずに最後に追いついた。勝ち点3に値する勝ち点1だ」と、選手たちの奮闘で勝ち取った勝ち点1を高く評価した。
この日、2位の柏レイソルがアウェイで3位のヴィッセル神戸と0-0で引き分けたため、京都は柏と神戸に勝ち点1差で上回る勝ち点55で首位をキープした。広島は勝ち点51。横浜FCと1-1で引き分けた町田ゼルビアと勝ち点51、得失点差で並んだが、総得点で町田が上回って5位につけている。
だが、12日の試合終了時点でリーグ上位陣は京都から6位の広島までが勝ち点4差で競り合う混戦で、13日の他会場の結果次第では、鹿島アントラーズ(勝ち点52)や浦和レッズ(同47)が勝ち点差を縮めて首位に迫る可能性もある。
広島との優勝争いライバルとの6ポイントゲームを引き分けた京都のチョウ・キジェ監督は、「選手は焦れずに最後に追いついた。勝ち点3に値する勝ち点1だ」と、選手たちの奮闘と勝ち点1を高く評価した。
京都FWエリアスが同点ゴール
京都に優位を与えているのが得点力だ。
広島戦で同点ゴールを決めたFWラファエル・エリアスは、5月3日のセレッソ戦で受けたケガのために暫く戦線離脱を余儀なくされていたが、7月21日の福岡戦に交代出場で復帰すると、リーグ戦では8月10日の名古屋戦から広島戦までの5試合でハットトリック1回を含む8得点。
今季リーグ戦出場22試合で16得点として、12日の時点で15得点のFWレオ・セアラ(鹿島)を抜いてリーグ得点ランキングのトップに立った。
得点ランキングにはチームメイトのMF奥川雅也も7得点でトップ10に名を連ね、2人で23得点だ。チームの総得点は29試合で失点31に対して53得点で、得失点差は22。得点も得失点差もリーグトップの数字で、僅差の優勝争いでチームを優位に立たせている。
エリアスは試合後、「広島は本当に強くて素晴らしいチームだが、なんとかこじ開けて同点にできてよかった」と振り返り、ここ一番で決める勝負強さについて「チームとの信頼関係のおかげ」とチームワークを強調した。
京都はこの引き分けで、リーグ戦では5月25日の東京ヴェルディ戦の黒星を最後に10試合連続負けなしだ。
京都は残り9試合。町田や鹿島、神戸など上位陣との対戦も控えているが、広島や神戸、柏と違ってルヴァンカップや天皇杯などカップ戦での過密日程の懸念もない。次戦は9月20日、ホームで清水エスパルスと対戦する。
広島、シュート21本の攻勢も勝ち切れず
広島は4強入りを決めたルヴァンカップ準々決勝から中4日での試合で、京都との勝ち点差4を縮める機会に序盤から攻守にアグレッシブなプレーで多くのチャンスを作ったが、最後に追いつかれた。
代表戦から戻ったばかりのGK大迫敬介が先発してゴールを守り、大迫とともにアメリカ戦に出場したDF荒木隼人に代わってDF山崎大地が今季リーグ戦初先発で奮闘し、U20ワールドカップの日本代表メンバーに選ばれたMF中島洋太朗も攻守に切れのあるプレーでチームをけん引した。
広島は前後半で21本のシュートを放って相手ゴールに迫った。だがポストやクロスバーに何度か阻まれ、得点はDF佐々木翔の先制点にとどまり、90分終了を目前にして相手のエースに1チャンスを決められた。
広島のミヒャエル・スキッペ監督は、「90~95分は我々がゲームを支配していて、勝っていてもおかしくなかった」と述べて、積極的な試合運びで多くのチャンスを作りながら勝ち点2を取りこぼしたことを残念がった。
広島は、ここからAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の戦いも加わり、再び連戦となる。9月16日にACLE初戦でメルボルン・シティとアウェイで対戦し、J1での次戦はその後、23日にアウェイで柏と対戦する。広島にとっては、ここが正念場か。
文:木ノ原句望