【サッカー日本代表】約1年ぶり復帰のDF・谷口彰悟「ピッチ内外で存在感を出したい」

サッカー

2025.10.8

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谷口彰悟 (C)SANKEI

サッカー日本代表が10月6日、パラグアイ代表(10日、大阪吹田)、ブラジル代表(14日、東京)との国際親善試合に向けて千葉市内で調整を開始。

ケガ人続出の守備陣にDF谷口彰悟(シントトロイデン)が復帰し、「ピッチ内外で存在感を出していけたら」と約1年ぶりの代表戦に意欲を示した。

「素直に、ここにまた戻ってこられてうれしい」代表合宿初日の練習後、谷口は言った。

34歳のセンターバックが日本代表活動に臨むのは昨年10月のワールドカップ(W杯)アジア最終予選以来。

2022年W杯ではスペイン戦とクロアチア戦の2試合に先発して日本の16強入りに貢献し、その後は先発の機会が増えて主力の一人に定着していたが、昨年11月のベルギーリーグの試合でアキレス腱を断裂。長期離脱を余儀なくされた。

その間に日本代表は昨年3月に2026年W杯アジア最終予選突破を決め、8大会連続での本大会出場権を獲得した。

谷口は、「みんなが最終予選を戦っている姿を見て、すごく刺激になっていた。自分もこの舞台に絶対に戻ってやると思っていた」と言う。

実戦復帰は今年5月の昨季ベルギーリーグのプレーオフ。今季は序盤から数試合は途中出場が続いたが、直近4試合はフル出場し、「メンタル的にもフィジカル的にもフィットしてきている。その自信はある」とキッパリ。

日本代表は守備陣に負傷者が多く、DF伊藤洋輝(バイエルン)、DF町田浩樹(ホッフェンハイム)、DF冨安健洋に加えて、当初は今回のメンバーに招集されていたDF板倉滉(アヤックス)もケガで不参加となった。

今回のメンバーにはDF渡辺剛(フェイノールト)、DF瀬古歩夢(ル・アーヴル)が9月のアメリカ遠征に続いて選出され、経験の浅い若手ではDF鈴木淳之介(コペンハーゲン)が6月以来、DF安藤智哉(福岡)が7月の東アジアE-1選手権以来の招集機会を得た。

だが、代表戦出場数は瀬古の9試合が最多で渡辺が5試合、安藤は2試合、鈴木は1試合だ。

加えて、今回はキャプテンの遠藤航(リバプール)も合流直前の負傷で参加が見送られ、中盤で相手の攻撃を止める強力な抑止力が不となる。それだけに、出場32試合で先発26試合を数える谷口への期待は大きい。

「いるメンバーでしっかり戦っていかないといけない」と谷口。「自分もしっかりリーダーシップをとりながら、ピッチ内外で存在感を出していけたら」と言う。

日本代表の森保一監督も「チームを落ち着かせるプレーができる」と期待を寄せる。

最終ラインで初めての選手とセンターバックを組むことになる可能性もあるが、谷口は「ピッチ上で合わせられる部分はもちろん細かくやらないといけないが、2、3日では足りないので、ピッチ外でのすり合わせが非常に大事。

いい関係を築けば、またそれが代表の武器になっていくと思う」と語り、積極的にコミュニケーションを取って関係性を作りたいとしている。

 長友、W杯での可能性を指摘

DF長友佑都(F東京)は主力としてやってきたセンターバック陣が不在という状況を、「簡単ではないと思う。でもW杯でそのシチュエーションが来る可能性がある」と指摘する。

代表戦144キャップのサイドバックは、「その中で『選手がいないから』で諦めたら、それで終わり。今いる選手で100パーセントの力を出す。チームとしても個人としても出す部分を求めていかないと」と話している。

今回対戦するパラグアイとブラジルはともに南米予選を突破。パラグアイは4大会ぶり通算9度目の出場を決め、W杯優勝5回を誇るブラジルは第1回大会から1度も逃すことなく通算23度目の出場を決めている。

「非常に良い相手。W杯常連国とどれぐらい戦えるのかを知れる、とても良い機会なので楽しみ」と谷口。

「強い相手になればなるほど、自分たちがボールを握る時間が減ってくる。それをどれだけ伸ばせるか」と話している。

 初招集の斉藤光毅「自分の良さを出したい」

なお、今回のチームには谷口選手のほか、MF田中碧(リーズ)が今年3月以来、MF中村敬斗(スタッド・ランス)が今年6月以来の復帰で、MF相馬勇紀(町田)も7月の東アジアE-1選手権以来の招集となった。

また、パリオリンピック代表として日本のベスト8入りに貢献したMF斉藤光毅(QPR)が初招集されている。

オランダリーグで8戦8得点と好調のFW上田綺世(フェイエノールト)、堂安律(フランクフルト)、鎌田大地(クリスタルパレス)、久保建英(レアル・ソシエダード)ら常連組も選出されているが、MF三笘薫(ブライトン)はコンディションが整わず招集見送りとなった。

「ずっと選ばれたかった」という斉藤は、「しっかりハードワークして自分の良さを出したい。まずは仕掛けて、他の選手との距離感も大事にしていきたい」と、プレーのイメージを膨らませている。

試合は10月10日にパラグアイ代表と大阪のパナソニックスタジアム吹田で、14日にブラジル代表と東京の味の素スタジアムで行われる。

取材・文:木ノ原句望