サンフレッチェ広島 柏レイソルに3-1勝利でJリーグルヴァンカップ3大会ぶり優勝【サッカー】

サッカー

2025.11.1

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サンフレッチェ広島 (c)SANKEI

サンフレッチェ広島がJリーグYBCルヴァンカップで優勝した。

11月1日に東京の国立競技場で行われた決勝で柏レイソルと対戦し、前半3ゴールを奪って3-1で勝利を収め、2022年大会以来3大会ぶり2度目の優勝。広島DF荒木隼人は大会MVPに選ばれた。

今季のリーグ戦では3月に広島で1-1、9月に柏で0-0と2分けを演じていた両チームだったが、3度目の対戦では広島がセットプレーの強みを生かして前半に3得点を挙げた。

前半25分、右サイドでスローインのチャンスを得ると、MF中野就斗が強肩を活かしてゴール前へロングスローを送ると、DF荒木隼人がヘディングで合わせて先制に成功する。

38分には、FW中村草太が倒されて得たFKをMF東俊希が直接ゴール右へ決めて2-0とし、さらに後半アディショナルタイムには再び右サイドからの中野のロングスローから加点。

ニアで受けたDF佐々木翔が頭で流し、後ろに流れたところをFWジャーメイン良が左足で捉えてゴールネットを揺らした。

柏はボールを保持して縦に速い攻撃で相手ゴールに迫る展開も見せたが、広島はマンツーマンで激しく競り合い、失点を後半の1点に抑えた。

荒木は先制ゴールについて、「1つ、2つ手前(のプレー)に同じようなボールが入ってきていて、もう1回来たら決める自信があった。いいボールが入ってきた」と笑顔。

7月と9月には日本代表にも選出された29歳DFは、ロングスローに合わせる練習はほとんどしていないと明かし、「今日は中野の肩がすこぶるよかったらしい」と同僚の配給に感謝した。

一方、「しっかりと強いボールを投げること」を意識したという中野は、「中に強い選手がいるので得点になると思っていた。一発勝負ではセットプレーが大事になる。前半にいい形で3点獲れたのは自信になる」とコメント。

最近の公式戦では3試合連続で得点を獲れずに1分け2敗と苦戦していた広島だったが、セットプレーを武器に3シーズンぶりのタイトルを手にした。

広島のミヒャエル・スキッペ監督は、「本当に強い相手に対して、相手の陣内でプレーできたことでセットプレーの機会を得て得点できた。相手をゴールから遠ざける守備もできた」と、狙い通りのプレーができたと満足そうな表情を見せた。

2022年大会の優勝も経験している荒木は2度目の優勝について、「メンバーも変わって若い選手も入ってきてユースの選手もたくさんいる。そういう中で決勝に上がってタイトルを獲るのは、このチームの育成のすばらしいところ」と胸を張った。

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細谷真大(左)、仲間隼斗(右)(c)SANKEI

柏、細谷のゴールで1点返すも届かず

2013年大会以来3度目の優勝を目指した柏だったが、後半から出場したFW細谷真大が終盤に1点を返すにとどまり、前半の3失点が大きく響いて1-3で敗れた。

柏は後半開始から細谷のほか、MF仲間隼斗とMF小西雄大、さらに66分にはMFジエゴも投入して、人とポジションを変えながら反撃の糸口を探ったが、広島の守備に手を焼いた。

それでも、81分に細谷が持ち前の強引な強さを発揮して1点を返した。MF小屋松知哉の縦パスを受けて、広島DF荒木隼人の厳しいマークを受けながらペナルティエリアに持ち込み、マークを振り切って左足でゴール左隅へ決めた。

細谷は「試合前から小屋松選手と話をしていた。荒木選手と駆け引きできて、うまく流し込めたと思う」と振り返った。

だが、日本代表にも名を連ねるFWは、「1点獲るのに時間がかかった。そのあともチャンスはあった。あれを獲っていたら分からない展開だったと思うので、悔いが残る」と言った。

今季リーグ戦ではホームでもアウェイでも引き分けた相手に前半だけで3失点。それもすべてセットプレーだった。

細谷は、「自分たちもファイナルは経験してきているつもりだし、セットプレーの重要さも分かっていると思うが、広島の強みにやられてしまった。自分たちのいつものプレーができていなかった」と反省の弁が口を突いた。

柏のリカルド・ロドリゲス監督は、「このような形で負けるのは悔しい。試合の入りはよかったし、先制されるまで我々がゲームを支配していた」と振り返り、「広島の右サイドのロングスローは警戒していたし準備もしていた。あの形で最初に失点したことは残念だ」と話した。

柏はルヴァンカップで準優勝に終わり、今季のタイトル獲得の可能性はリーグ戦のみとなった。現在、3試合を残して首位に立つ鹿島(勝ち点67)を勝ち点1差の2位で追っている。

細谷は、「3連勝すれば可能性はある。1試合1試合、しっかりと死ぬ気で戦いたい」と話して前を向いた。

ロドリゲス監督も、「首位と勝ち点1差の2位にいる。残り3試合で勝ち点9を取ってACL出場権とリーグ優勝を目指して戦う」と言い、次の舞台へ切り替えていた。

取材・文:木ノ原句望

(kk)