ガンバ大阪 C.ロナウド擁するアルナスルに勝ってACL2優勝 2008年以来のアジアタイトル獲得

ガンバ大阪がACL2優勝 PHOTO:Getty Images
ガンバ大阪が5月16日、サウジアラビアのリヤドで行われたAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)決勝で地元サウジアラビアのアルナスルを1-0で破って優勝。
アジアでは2008年に前身のACLで優勝して以来のタイトル獲得で、来季2026/27シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)本戦出場をかけたプレーオフ出場権を手にした。優勝賞金は250万USドル(約4億円)。
Jリーグと並行してホーム&アウェイで行われたハードスケジュールの中、グループステージから準決勝までを勝ち抜いたG大阪が決勝で対戦したのはアルナスル。

C.ロナウド PHOTO:Getty Images
FWクリスティアーノ・ロナウドやFWジョアン・フェリックス、MFサディオ・マネら世界的なタレントを揃えるサウジアラビアの強豪だが、相手のホームで行われた一発勝負の決勝で、G大阪は終始冷静な試合運びを見せた。
試合の立ち上がりから積極的に前線からプレッシャーをかけ、高い位置でボールを奪って攻撃を仕掛け、自分たちのペースを掴んだ。
ここまで10戦10勝で決勝に進出したアルナスルも20分過ぎ頃から攻撃の形を作るようになるが、G大阪は守備で対応。素早い切り替えで相手ゴールに迫り、前半30分に先制に成功した。
直前のプレーで相手に連続シュートを打たれたが、GK荒木琉偉と守備陣の堅守でこれをしのぐとカウンターに転じた。
FWイッサム・ジェバリが運び、FW食野亮太郎やMF鈴木徳真らが左サイドで絡んで作り、再びボールを持ったジェバリが前線のデニス・ヒュメットへ縦パスを送ると、ヒュメットが反転して右足を振り、狙いすました一撃をゴール右隅に決めた。
後半はアルナスルがロナウド、マネ、フェリックスらにボールを集めて反撃を仕掛け、G大阪が守備に回る時間が長くなるが、最後まで集中を切らさず、1点のリードを維持して、2015年天皇杯以来となる優勝を掴んだ。

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G大阪監督、プラン遂行の選手を称賛
試合全体のボール保持率ではアルナスルの68.4%に対して、G大阪は31.6%。シュート本数でも相手の20本に対して3本と数字では相手に軍配が上がったが、完全アウェイの中で高い集中力を保って自分たちのゲームプランを全うした。
今季から指揮を執るイェンス・ヴィッシング監督は、「我々はタイトル獲得に値するプレーをした。アルナスルは得点力の高い、素晴らしい選手が多くいるチームだが、彼らに対して我々の選手たちが見せたプレーは本当に素晴らしかった。最後まで自分たちを信じ続け、集中を維持してゲームプランを遂行した」と選手たちを称賛した。
ドイツ出身の指揮官は、「今日は我々全員にとって特別な日になった。とても大きな成果で、我々チームにとって自信になる」と言葉を続けた。

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決勝ゴールを決めたヒュメットは、「素晴らしき気分だ。結果を残してガンバに10個目のクラブタイトルをもたらすことができて、本当にうれしい」と語り、「アルナスルというビッグクラブと対戦して勝ち、優勝できたことは、自分にとってもクラブにとっても忘れられない、最高の日になった」と言った。
国内リーグでは11度目の優勝決定へあと1勝としているアルナスルだが、アジアのタイトル獲得には届かなかった。
チームを率いたポルトガル出身のジョルジェ・ジェズス監督は、「我々は準備状況も良かったが、相手に速いプレーに驚かされて、最初の30分でベストなプレーができなかった」と序盤のプレーを嘆いた。
決定機についても「相手は1度のチャンスでゴールを決めた。我々も持ち直して試合を支配してチャンスも多く作ったが、今大会11戦目で初めて得点できなかった」と振り返った。
この試合で決勝ゴールをお膳立てし、攻守にチームをけん引したジェバリが大会MVPに選ばれ、チームとしても大会フェアプレー賞を獲得した。
大会得点王は8ゴールを決めたタンピネス・ローバーズ(シンガポール)FWトレント・ブハジャーだった。
文:木ノ原句望