アメリカで戦うイラン代表 政治的緊張関係の影響に監督は「すぐにメキシコに戻るように言われた。リカバリーをする時間もない」【サッカーW杯】

サッカー

2026.6.16

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サッカーイラン代表 PHOTO:Getty Images

サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会で6月15日(日本時間16日)、イラン代表がアメリカのロサンゼルスで行われたグループステージG組初戦でニュージーランド代表と対戦し、2⁻2で引き分けて勝ち点1を獲得。

イラン代表のアミール・ガレノエイ監督は、政治的緊張関係の影響を受ける中、多くのファンの声援に感謝を述べた。

カナダ、メキシコ、アメリカの3か国で共催される今大会でグループステージ3試合をアメリカで戦うイラン代表は、開幕前から大きな注目を集めてきた。

イランとアメリカの政治的緊張が続く中、一時はチームの大会出場も危ぶまれた。

チーム関係者に入国査証が発給されず、大会中キャンプ地もアメリカ国内からメキシコのティファナに変更になり、試合会場への移動も制限されるなど、多くの問題に直面しながら迎えた初戦だった。

だが、試合会場では多くのファンの後押しを受けた。アメリカには国外最大というイランコミュニティがあり、アメリカのある調査機関によれば在米イラン人は全米で75万人を数え、半数近くがカリフォルニア州に暮らす。

そのお膝元のLAスタジアムで行われた試合は7万人が観戦。イラン代表のユニフォームに身を包んだ人々が多く駆け付けて、熱い声援を送った。

イラン代表のガレノエイ監督は試合後の会見で、通訳を介して応援への思いを口にした。

「今日の試合の雰囲気はとても素晴らしいものだった。イランの方々がたくさんが来てくれて、信念の違いに関わらずチームを応援してくれた。そのこと自体が勝利だ」

2度追いつく

イランはニュージーランドに2度先行されながら2度追いついた。

序盤から積極的に攻めて押し込む展開を作っていたが前半7分、相手GKのロングフィードを起点に前線で素早くつながれてFWイライジャ・ジャスト(マザウェル)に決められた。

イランは32分、縦パスを受けたFWシャフリヤール・モガンロウ(カルバ)がゴール前で相手DFを背にキープしてパス。

走り込んできたDFラミン・レザイアン(フーラッド)が決めて1-1としたが、55分、中盤でボールを奪われたところから1点目と同様に、FWクリス・ウッド(ノッティンガム・フォレスト)とジャストの連係で得点を許した。

イランは64分、左から右への大きなサイドチェンジからレザイアンがクロスを送り、MFモハマド・モヘビ(ロストフ)が相手DFの間を突いて頭で押し込み、再び追いついた。

「難しい環境にありながら、我々の選手たちはとてもダイナミックに戦った。移動による疲れもあったが、スタジアムのサポーターが力をくれた」とガレノエイ監督は言った。

だが、チームがおかれている環境には不満を口にした。試合2日前に試合開催地に入り、この日の試合後は一泊してメキシコのキャンプ地に戻ることを望んだが、許可されなかったと明かした。

「我々は試合のたびにメキシコから"通勤"しなければならない。最初は試合当日に試合開催地入りになっていたし、今夜の試合後もすぐにここを出てメキシコに戻るように言われた。選手たちは十分なリカバリーをする時間もない」と言った。

4大会連続7度目の出場のイラン。

次戦は6月21日(日本時間22日)に再びLAスタジアムでベルギーと対戦し、26日(同27日)にシアトルでエジプトと対戦する。

ベルギーはエジプトと1-1で引き分けており、G組は4チームが勝ち点1で並んでいる。

(KK)

<FIFAワールドカップ(W杯)2026 北中米大会>
第23回目の今大会はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国による史上初の共同開催となる。出場枠が従来の32カ国から48カ国に拡大され、計104試合にわたる過去最大規模のトーナメントとして実施される。

開催期間:2026年6月11日〜7月19日 ※現地時間
グループステージ:6月11日〜6月27日
ラウンド32:6月28日~7月3日
ラウンド16:7月4日~7日
準々決勝:7月9日~11日
準決勝:7月14日〜15日
3位決定戦:7月18日
決勝:7月19日

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