昨季リーグ制覇 横浜F・マリノス 4季ぶりのJ1開幕戦勝利で好スタート!
2023.2.18
横浜F・マリノス Photo by Hiroki Watanabe/ Getty Images
Jリーグ30周年となる2023シーズンが2月17日に開幕し、昨季Jリーグ王者の横浜F・マリノスが昨季2位の川崎フロンターレとアウェイで対戦。
MF西村拓真選手とFWエウベル選手のゴールで2-1の勝利。4季ぶりの開幕戦勝利で連覇へ向けて好スタートを切った。J1の残り8試合は18日(土)に各地で行われる。
昨年リーグ制覇のマリノスと3連覇が阻止された川崎。ここ6シーズン、常にどちらかが頂点に立ってきたリーグの「2トップ」による戦いは、今回はマリノスに軍配が上がった。
スーパーカップ王者 強度の高いプレーを披露
先週末のスーパーカップを制して今季初タイトルを手にしたマリノスは、その試合からプレー強度やスピードをさらに上げたプレーを披露。中でも守備の良さが目を引いた。
前半4分、DFからのバックパスを受けた川崎GKチョン・ソンリョン選手に対して、マリノスFWアンデルソン・ロペス選手が詰め寄ってプレスをかけると、チョン選手が中盤の選手へ出したフィードをFWエウベル選手がインターセプト。
ヘディングで中央に折り返すと、ノーマークの西村選手が右足を振り、マリノスが先制した。
西村選手は「うまく相手のミスを誘って得点できた。狙い通り。自分たちからアクションを起こそうと話していた」と振り返った。
マリノスはDF畠中槙之輔選手とDF角田涼太朗選手のセンターバックのコンビがゴール前を固め、負傷者続出だった右サイドバックにはDF松原健選手が復帰。
負傷明けで疲れが出て71分で交代したが、その後は角田選手が引き継いで対応した。
また、ボランチのMF渡辺皓大選手とMF喜田拓也選手も好調で、中盤で攻守に試合を引き締めた。
マリノスの2点目は渡辺選手のミドルシュートをきっかけに続いたCKから。前半38分、DF永戸勝也選手の左CKをゴール前に構えたロペス選手が頭で落とし、そのボールに鋭く反応したエウベル選手がゴールに叩き込んだ。
水沼宏太選手「自分たちの力はこんなものじゃない」
すでに公式戦を1試合戦ったこともマリノス有利に働いたか。抜け目なさという点でもリーグ王者は敏感だった。
印象的だったのが後半39分。相手陣内中盤で得たFKにマリノスは素早くリスタート。
相手の裏のスペースへ抜け出してパスを受けたロペス選手がゴールへ直進し、慌てて追走した川崎DFジェジエウ選手がペナルティエリア手前で足を延ばしてロペス選手を倒してファウルになった。
一度はPKとされた判定はVARチェックでFKに変わったが、得点機会を阻止したジェジエウ選手は一発退場となった。
マリノスのケビン・マスカット監督は、選手の姿勢を称賛「シーズン開幕戦に勝ててうれしい。選手たちがハードワークして、よい個性と強いメンタリティを見せてくれた」と評価した。
さらに指揮官は、「両チームとも攻撃的なフットボールを展開した素晴らしい試合だった。勝てたことはもちろん、うれしい。
だが、まだ1試合だ。最後の25~30分は落ち着きがなかったが、取り組むべき課題が見つかったということ。チームと選手個々の持つポテンシャルを引き上げて、最高を発揮させたい」と語った。
マリノスの開幕戦勝利は4季ぶり。昨季初戦はホームでC大阪に引き分け(2-2)、2021年は川崎にアウェイで敗れ(0-2)、2020年はホームでG大阪に黒星(1-2)で、白星スタートは2019年(アウェイ、G大阪3-2)以来。
その年、マリノスは15年ぶり4度目のリーグ優勝を遂げた。
マリノスMF水沼宏太選手は、「本来やりたいサッカーはなかなかできなかったかもしれないが、それでも勝点3を取れたことは自信になるし、勝ち切れたことは成長につながる」と喜びと安堵の表情。
「でも自分たちの力はこんなものじゃない。もっとクオリティのある攻めができるようにならないと。課題は理解できているので、もっと成長できる」と意欲を示した。
今季はコロナ禍で設けられていた感染防止対策のための規制も緩和。観客収容も100%になり、マスク着用の条件のもと、全席で声出し応援も可能になった。
この日の等々力スタジアムは22,563人の観客で埋まり、繰り出される熱い応援が試合に彩りを加えた。
5月15日に30周年を迎えるJ1は12月3日まで開催。J2も2月18日から、J3は3月4日から始まる。
取材・文:木ノ原 句望