これぞ名手の技!福永祐一の神騎乗レース5選「2018年日本ダービー ワグネリアン」福永家の悲願

写真:つのだよしお/アフロ
JRA歴代4位となる通算2636勝を記録して、27年の騎手生活に別れを告げた福永祐一。
数多く記録した勝利の中には「彼でないと勝てない」と思わせる好騎乗、騎手の腕がモノをいう結果となったレースも多数存在する。
そこで今回は福永祐一らしさが存分にあふれ出た「神騎乗」とも言うべきレースを紹介。
■2018年日本ダービー(騎乗馬:ワグネリアン)
「福永家の悲願」と常々語っていたように、ダービーには人一倍思い入れが強かった福永祐一だが、この年までに18度挑戦するも未勝利となかなか勝ちに恵まれなかった。
この年にタッグを組んだワグネリアンも皐月賞で7着に惨敗し、さらに引いた枠番はダービーでは不利とされる8枠17番という外枠。枠順が決まった瞬間、さすがの福永も「終わった」と思ったという。
しかしレース本番、福永はこれまで中団からレースをしていたワグネリアンを先行させるという作戦を敢行。
迎えた直線ではあらかじめ外に出したことで前はふさがれず、反対にワグネリアンよりも内側にいた人気馬の進路をふさぐ形で追い出しを開始。
するとワグネリアンは持ち味である切れる末脚を存分に発揮し、皐月賞馬エポカドーロを半馬身振り切って勝利。福永は19回目の挑戦にして念願のダービージョッキーの栄冠に輝いた。
■文/福嶌弘