これぞ名手の技!福永祐一の神騎乗レース5選「2020年皐月賞 コントレイル」クラシック完全制覇
2023.3.8
写真:東京スポーツ/アフロ
JRA歴代4位となる通算2636勝を記録して、27年の騎手生活に別れを告げた福永祐一。
数多く記録した勝利の中には「彼でないと勝てない」と思わせる好騎乗、騎手の腕がモノをいう結果となったレースも多数存在する。
そこで今回は福永祐一らしさが存分にあふれ出た「神騎乗」とも言うべきレースを紹介。
■2020年皐月賞(騎乗馬:コントレイル)
福永祐一の騎乗馬の中でも「最強のパートナー」とも名高いコントレイルだが、福永の腕が際立ったレースと言えば、クラシック1冠目の皐月賞が挙げられる。
コントレイルも含め無敗馬が4頭もいるというハイレベルな一戦の中で1番人気に支持されたコントレイルは最内枠からスタートしたものの、外から来る馬たちによって押し込められる形になり、図らずして後方に位置することに。
ここまで先行抜け出しで勝ってきた馬だけに、早めに位置を取りに行くかと思われたが福永は焦ることなく後方で脚を溜めると3コーナー過ぎから一気に仕掛け、直線ではコントレイルを大外に持ち出してスパートを開始。
するとコントレイルは鋭い末脚を見せて先に抜け出したサリオスに並んで、叩き合いの末に半馬身交わしてゴール。4戦4勝で皐月賞を制した。
この勝利で福永はクラシック完全制覇、77年にこのレースを制した父・洋一との親子制覇をそれぞれ達成。
内ラチ沿いを芸術的に抜けてきた父とは真逆の戦法で突き抜けるという名手の腕が光った一戦となった。
■文/福嶌弘