『新たな戦い方』に取り組み始めたサッカー日本代表 初陣はウルグアイ代表に引き分け

サッカー

2023.3.28

    aflo_205642664.jpg
    W杯日本代表 写真:JFA/アフロ

    サッカー日本代表が3月28日(火)、大阪での国際親善試合で南米強豪のコロンビア代表と対戦する。2026年ワールドカップ(W杯)へ新たなスタートなった4日前のウルグアイ代表戦を引き分けて、今回2戦目で新体制初勝利を目指す。

    昨年のW杯カタール大会から次の北中米大会へ引き続きチームを率いる森保一監督は、未踏の8強入りへ向けてチームのバージョンアップを目指して、カタール大会の課題に着手。自分たちがボールを保持して攻撃を組み立てることができることを目指して、サイドバックの配置を内側に少し変えて、両ウィングの攻撃力を活かす形に取り組み始めた。

    24日のウルグアイ戦では2020年秋の代表デビュー戦以来となる出場で右サイドバックを務めた菅原由勢選手(AZ)が、右ウィングの堂安律選手(フライブルク)と絡んで相手を囲い込んでボール奪い、相手裏へのスルーパスや右クロスを供給するなど、攻守にアグレッシブなプレーを披露した。

    菅原選手は後半30分の西村拓真選手(横浜FM)の同点ゴールに絡み、伊東純也選手(ランス)へのパスを出すと、伊東選手が右サイドの攻めから精度の高いクロスボールを送り、西村選手がゴール前で合わせた。西村選手は交代出場から1分。ファーストタッチで日本待望の得点を決めた。

    後半15分過ぎに交代出場した伊東選手と上田綺世選手(Cブルージュ)が精度とスピードのある質の高いプレーで攻撃を活性化し、それがゴールにつながった形だ。

    ウルグアイ戦前半には、先発した三笘薫選手(ブライトン)にボールを集め、左サイドのドリブル突破で攻撃を仕掛けたが、ウルグアイの堅守もあり、ゴールには至らなかった。

    日本はボールを保持したものの、新たな試みも加わったせいか、中盤で相手のプレスを受けて奪われ、逆襲を食らう場面も何度かあり、板倉滉選手(ボルシア)とこの試合が代表デビューとなった瀬古歩夢選手(グラスホッパ―)のセンターバック、左サイドバックに入った伊藤洋輝選手(シュツットガルト)が試される形になった。

    前半38分に先制点を与えた場面も中盤でのボールロストから、FWマキシミリアノ・ゴメス選手(トラブソンポル)に右サイドで運ばれてクロスを入れられ、FWフェデリコ・バルベルデ選手(レアル・マドリード)に決められたものだった。

    ウルグアイはW杯カタール大会でのグループステージ敗退から次のW杯へ、暫定監督の下で若手を加えて新たなチーム作りに着手し始めたところだが、ハードワークや奪ってからの展開など全体での動きには共通認識が感じられ、加えてバルベルデ選手の質の高さが違いを見せた。

    日本の選手たちは新たに始めた戦い方の取り組みに意識が行き過ぎてプレーが停滞気味になるところや、バランスのとり方に苦労したと話す選手もいた。

    板倉選手は試合後、「うまくいかないと感じている部分もあるが当然なので、こういうことをやり続けて積み重ねる必要がある。今日の課題をどう修正するかだと思う」とコメント。

    遠藤航選手(シュツットガルト)も、「攻撃の動かしでサイドバックが中に入るタイミングや、全部入るのが本当に効果的なのか、そこの使い分けはしなければいけない」と指摘して、2戦目のコロンビア戦での修正へつなげたいと話した。


    取材・文:木ノ原句望