大谷翔平 スイーパー冴え渡り6勝目。打者大谷は22号放ち、打撃主要3部門でトップ5入り

野球

2023.6.16


大谷翔平 Photo by Sam Hodde/Getty Images

<2023年6月15日(日本時間16日)テキサス・レンジャーズ 対 ロサンゼルス・エンゼルス @グローブ・ライフ・フィールド>

前日の試合で21号2ランを放っている大谷翔平(28)は、敵地で行われたレンジャーズとの4連戦最終戦に「2番・投手」で先発出場した。

6回99球を投げて、6安打、2失点、3奪三振のクオリティスタート。見事6勝目を挙げた。

打席では、8回の第4打席に、2試合連続となる2ランホームランを放つなど、2打数、1安打、2打点、2四球。22本塁打はア・リーグ独走、メッツ・アロンソに並んで両リーグでもトップタイとなった。

12試合連続安打とし、打率はついに3割越えの.301で、ア・リーグ5位タイ。打点も54でア・リーグ4位に浮上し、大谷は打撃主要3部門でトップ5入りを果たした。

試合は大谷、ウォーラク、モニアックと3人にホームランが飛び出したエンゼルスが、5対3で勝利。同地区首位レンジャーズとの天王山を3勝1敗と勝ち越し、ゲーム差を4.5に縮めた。

■投手大谷のスイーパーが冴え渡る、打者大谷はこのシリーズ3発目を放つ

得意の6月はここまで52打数、22安打、6ホーマー、打率.423と打撃では快音止まらない大谷。
一方のマウンドでは、今月2登板で0勝1敗、自責点7、防御率5.73とピリッとしておらず、今日の試合で挽回したいところ。

まずは1回表の打席。マウンドは今季からレンジャーズに加入してここまで9勝、防御率2.49と活躍を見せている33歳ベテラン右腕のイオバルディ。ノーアウト一塁での対決はフルカウントからスプリットをしっかり見極め、フォアボール。その後、エンゼルスは1アウト満塁とチャンスを広げるが、あと1本が出ず無得点。

大谷はベンチに戻って支度を整え、1回裏のマウンドへ。今季ここまでのスイーパー主体のピッチングから変わって、初回はフォーシームを多投する大谷。

1番セミエンに5球連続直球で攻めるもフォアボールとし、強打者シーガーをカットボールでセンターライナーとすると、3番ロウに対しては、投じた6球中5球が90マイル後半の直球、最後も98.9マイル(159.2キロ)のフォーシームで、一つ目の空振り三振を奪う。

4番ガルシアにポテンヒットを許して、ツーアウトながら一三塁とピンチを招くが、5番ハイムを直球で内野フライに打ち取り3アウト。

初回から球速が出ていた大谷。最後の打者ハイムへの初球が、この日最速の100.3マイル(161.4キロ)を記録した。

2回表に大谷の相棒ウォーラク捕手のソロアーチで先制したエンゼルス。大谷はその裏、6番タベラス、7番グロスマンを、どちらも直球でレフトフライとピッチャーゴロに打ち取ると、続くジャンコウスキーにはセンター前ヒットを許すが、9番スミスをサードフライに抑え、この回は12球で終える。

3回表の第2打席は、イオバルディのスプリットを打ち損じてセカンドゴロ。その裏のピッチング。この回からカーブを投げ始めた大谷は、1番セミエン、2番シーガーを約79マイル(約127キロ)のカーブで打ち取るも、3番ロウにカーブを左中間フェンス直撃の2ベースとされると、
4番ガルシアには直球をライト線への二塁打、5番ハイムにはカットボールをライト前へ運ばれ、連続タイムリーで一気に2失点。レンジャーズに逆転を許す。

それでも6番タベラスを直球で内野ゴロに抑えて、なんとか流れを止めた大谷。

すると4回表、モニアックのタイムリーでエンゼルスが2対2の同点に。

4回裏、レンジャーズ下位打線に対して大谷のマウンドはスイーパーが冴え渡る。先頭グロスマンには、外角いっぱい際どいコースに曲がってくる完璧なスイーパーで見逃し三振。8番ジャンコウスキーもスイーパーで内野フライに打ち取ると、最後のスミスへも、フルカウントから外角へ鋭く曲がってくるスイーパーで見逃し三振。全て決め球はスイーパーで、この試合初めての三者凡退とする。

5回表は、まず先頭セミエンを直球でセカンドフライ。続くシーガーはカットボールでファーストゴロとするも、一塁手ウォルシュがお手玉で際どいタイミングに。それでもベースカバーに入った大谷は、193センチの長身いっぱいに伸ばして送球をキャッチし2アウト。3番ロウには2打席連続ヒットを許すも、ガルシアをスイーパーでサードライナーに抑えて、5回も無失点で切り抜ける。

その裏の第3打席、イオバルディとの3度目の対戦は、再びフルカウントからのフォアボール。しかし、この回もクリーンナップのトラウト、レンドン、ウォルシュが倒れて、エンゼルスは大谷の出塁を活かせない。

92球という球数で6回裏のマウンドへ上がった大谷は、3人の打者に対し決め球は直球。少しスピードが落ちても威力は変わらず、わずか7球の省エネ投球で三者凡退に抑えた。

この回終わって降板した大谷は、6回99球を投げて、6安打、2失点でしっかりとクオリティスタート。3奪三振だったが、四球はわずか1、ストライク率63%と比較的安定した制球を見せた。

当たっているルーキー・モニアックの一発で、エンゼルスが3対2と逆転に成功し、迎えた8回表。先頭ウォードを一塁に置いて大谷の第4打席、レンジャーズ2番手左のバークの初球。外角高めのスライダーを三度センターから逆方向へ打ち返すと、上がった打球は左中間スタンドの二階席へ飛び込む。

大谷も打った瞬間確信した、2試合連続の22号2ランホームランは、打球速度109.4マイル(176.1キロ)、飛距離443フィート(135メートル)、打角28度を計測。このシリーズ3発目となる、左投手からの逆方向弾で、大谷は右手を高々と挙げてダイヤモンドを周った。

試合は、9回裏にレンジャーズの反撃を受けるもエンゼルスが逃げ切り、5対3で勝利。同地区首位レンジャーズとのシリーズを見事勝ち越し、大谷は6勝目を挙げた。