パリオリンピックまで待ったなし!パリを決めろ。残る4階級の切符は誰の手に?【柔道GS東京】

柔道

2023.12.3

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    残る五輪代表争い 男子60㎏級・100㎏級、女子63㎏級・78㎏級 写真:アフロスポーツ

    パリオリンピックまで待ったなし。

    『グランドスラム東京2023』(12月2~3日・東京体育館)が開幕。パリに向け、すでに男女合わせ10名の内定が出ている。

    史上初の兄妹でのオリンピック連覇を狙う男子66㎏級の阿部一二三と女子52㎏級の阿部詩(いずれもパーク24)。

    日本柔道史上初となる親子二代に渡る代表となった男子100㎏超級の斉藤立(国士舘大)、日本の女子選手では史上3人目となる世界選手権3連覇を達成した角田夏実(SBC湘南美容クリニック)ら、すでに代表切符を獲得している選手たちの活躍は楽しみで仕方ない。彼らにとってはオリンピックの前哨戦というべき闘いになるのではないか。

    残る男子60㎏級と100㎏級、女子63㎏級と78㎏級の代表は今大会で内定する見込み。

    オリンピックでのメダル獲得は、柔道家にとって歴史に名を残せるかどうかのターニングポイントとなる。その意味で大会第2日に集中する4階級のサバイバルレースは熾烈を極めそうだ。

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    男子100㎏級 ウルフアロン 写真:アフロスポーツ

    男子100㎏級では東京オリンピックで金メダルを獲得したウルフアロン(パーク24)に注目が集まる。金メダリストになってから、ウルフはメディアにあまた登場し、見た目へのいかついイメージとはかけ離れた頭の回転の早いトークで好感度を高めた。

    しかしながら直近の大会であるアジア競技大会では5位に終わった。ウルフは「アジア大会は優勝を目指していたので率直に悔しい」と振り返る。

    「ただ、そこで負けたからといってパリに向けた道が閉ざされたわけではない。反省するところも多々ありましたけど、そこはしっかりと受け入れたい」

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    男子100㎏級 飯田健太郎 写真:アフロスポーツ

    ウルフの対抗馬には2021年から3年連続で世界選手権に出場している飯田健太郎(旭化成)が挙げられる。世界選手権3年連続で代表に。昨年のグランドスラム東京では銀メダルを獲得している。

    この階級では「100㎏級は世界的に見て非常にレベルの高い階級のひとつ。その中で日本人選手の一番手がいないというのが現状でしょう。このグランドスラム東京で結果を出すことがパリに近づく大きなポイントになると思っています」

    両者の直接対決は長らく実現していないが、ウルフは「ボコボコにしたい」と意気込む。

    「飯田選手は内股が軸で、担ぎ技もできる。相手の組手を潰しながら自分のテリトリー(″ウルフタイム″ともいわれるスタミナ勝負)に持っていきたい」

    対する飯田も「一番警戒しているのはウルフさん」と本音を吐く。「自分が実際に闘うときのテーマは自分らしく闘うというところ。過去ウルフさんは闘ったときには向こうのペースで試合が進む展開が非常に多かった。中身は明かせないけど、戦術的な部分はヒデオを見ながら研究しています」

    崖っぷちまで追い込まれたウルフが起死回生の優勝を果たすのか。それとも、飯田が念願のオリンピック出場に駒を進めるのか。

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    男子60kg級 髙藤直寿 写真:アフロスポーツ

    一方、男子60㎏級は群雄割拠ながら、東京オリンピックのときと同様に代表争いは髙藤直寿(パーク24)と永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)に絞られた。

    髙藤は東京オリンピックで金を獲得したことで「人生が変わった」と話す。「だから今でも好きな柔道ができていると思う。(リオオリンピックで獲った)銅メダルのときとは全然違いましたね」

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    男子60kg級 永山竜樹 写真:アフロスポーツ

    対する永山は東京のときには大学の先輩である髙藤に代表の座を奪われた。それゆえに「パリこそは」という思いは強い。「代表争いをしているのは髙藤先輩なので多少意識はしているけど、いまはただ目の前の相手を倒すことしか考えていません」

    そんな永山を髙藤は「めちゃくちゃ強い」と評する。

    「本当に真面目でコツコツ努力する。自分がサボればサボるほど自分の勝ちは遠くなると思う。最終的にはオリンピックに懸けるどちらの思いが強いのかというところで決まってくると思う」

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    女子63㎏級 髙市未来 写真:アフロスポーツ

    視線を女子に移すと、63㎏級は髙市未来(コマツ)と堀川恵(パーク24)という既婚者同士の代表争いになるだろう。

    リオ、東京と2大会連続でオリンピックに出場している髙市は堀川を「わたしと違って技がすごく魅力的。相手の投げる姿もすごくカッコいい」と分析する。「わたしは正反対で豪快な技はないけど、しつこさとかで勝負していきたい」

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    女子63㎏級 堀川恵 写真:アフロスポーツ

    対する堀川は相手どうこうより自分がどう成長したかの方が大事と語る一方で、髙市について「手足が長いし、スキのない柔道をするそこをどう崩していけるか」と話す。

    「自分の内股などの(得意)技をどうやって当てていけるかということを考えていきたい」

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    女子78㎏級 濱田尚里 写真:アフロスポーツ

    女子78㎏級は濱田尚里(自衛隊体育学校)と髙山莉加(三井住友海上火災)の代表争いになる。

    濱田は東京オリンピック金メダリストで希代の寝技師として知られているが、昨年のグランドスラム東京決勝では髙山に逆におさえ込まれ、国際大会では実に7年ぶりの寝技での敗退を喫した。リベンジを果たすとともに、2大会連続でオリンピックの出場切符を手にすることができるか。

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    女子78kg級 髙山莉加 写真:アフロスポーツ

    対する髙山はグランドスラム東京で濱田を撃破後、グランドスラムタシケントや全日本選抜体重別でオール一本勝ちで制するなど決定力のある選手として評価されつつある。今回も濱田との直接対決が実現すれば、再び寝技対決になるのか。それとも、濱田が寝技師の意地とプライドにかけ、一矢を報いるのか。

    各階級ともパリに向け日本代表に用意されたイスはたったひとつ。年齢的に今回がラストチャンスと思われる選手もいる。ここで生き残れるかどうか。グランドスラム東京で勝ち得た栄光はパリまで続いている。

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    <大会概要>
    期日:2023年12月2日(土)・3日(日)

    大会スケジュール:
    ■12月2日(土)
    男子73kg級・男子81kg級・男子90kg級
    女子57kg級・女子70kg級・女子78kg超級
    ■12月3日(日)
    男子60kg級・男子66kg級・男子100kg級・男子100kg超級
    女子48kg級・女子52kg級・女子63kg級・女子78kg級

    各階級の出場選手:
    ■12月2日(土)
    <男子73kg級>
    橋本壮市(パーク24㈱)
    竹市裕亮(国士舘大学1年)

    <男子81kg級>
    永瀬貴規(旭化成㈱)
    天野開斗(東海大学2年)

    <男子90kg級>
    村尾三四郎(ジャパンエレベーターサービスホールディングス㈱)
    川端倖明(東京・国士舘高校3年)

    <女子57kg級>
    古賀ひより(パーク24㈱)
    髙野綺海(日本エースサポート㈱)
    玉置桃(三井住友海上火災保険㈱)
    本田里來(福岡・敬愛高校2年)

    <女子70kg級>
    古賀ひより(パーク24㈱)
    髙野綺海(日本エースサポート㈱)
    玉置桃(三井住友海上火災保険㈱)
    本田里來(福岡・敬愛高校2年)

    <女子78kg超級>
    髙橋瑠璃(SBC湘南美容クリニック)
    瀨川麻優(ALSOK)
    児玉ひかる(SBC湘南美容クリニック)
    新井万央(日本体育大学2年)

    ■12月3日(日)
    <男子60kg級>
    髙藤直寿(パーク24㈱)
    永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)
    樋口裕大(大阪府警察)
    中村太樹(国士舘大学3年)

    <男子66kg級>
    阿部一二三(パーク24㈱)
    福田大和(東海大学2年)

    <男子100kg級>
    飯田健太郎(旭化成㈱)
    ウルフ アロン(パーク24㈱)
    植岡虎太郎(日本製鉄㈱)
    新井道大(東海大学1年)

    <男子100kg超級>
    斉藤立(国士舘大学4年)
    藤本偉央(日本体育大学2年)

    <女子48kg級>
    角田夏実(SBC湘南美容クリニック)
    宮木果乃(日本大学1年)

    <女子52kg級>
    阿部詩(パーク24㈱)
    神谷鈴(龍谷大学3年)

    <女子63kg級>
    髙市未来(コマツ)
    堀川恵(パーク24㈱)
    山口葵良梨(国士舘大学4年)
    髙木水月(明治国際医療大学2年)

    <女子78kg級>
    濵田尚里(自衛隊体育学校)
    髙山莉加(三井住友海上火災保険㈱)
    梅木真美(ALSOK)
    杉村美寿希(東海大学2年)