【サッカー日本代表】アジア杯でイラクに敗れて初黒星 森保監督「環境づくりをしっかりしなければいけないという反省ばかりがでた試合だった」

サッカー

2024.1.22

遠藤航 写真:MB Media/アフロ

カタールで行われているサッカーのアジアカップで日本代表が1月19日、D組第2戦でイラク代表と対戦して1-2で敗れて、1勝1敗となりグループ2位に後退した。

3大会ぶり5度目の優勝を目指している日本だが、本領発揮には程遠い戦いぶりで、決勝トーナメント進出をかけた第3戦を前にチームの立て直しが求められている。

日本の苦戦が続いている。グループステージ初戦でベトナムにリードを許して逆転勝利で臨んだ19日の第2戦イラク戦で、日本は試合開始からパワーとスピードと高さを活かして攻め込むイラクに押され、前半5分で失点した。

FWアイマン・フセイン選手が中央で高さを活かして左へ展開。攻め上がったDFアハメド・ヤヒヤ選手が左前方のMFアリ・ジャシム選手にパス。そこからのクロスをアイマン選手が頭で捉えた。

早々の先制に駆け付けた多くのイラクサポーターの大歓声がスタジアムを包み、完全アウェイの状態と化す。

勢いを得たイラクは大声援を受けて激しく競り合い、セカンドボールを奪い、日本に思うような形を作らせない。

日本は伊東純也選手やトップ下に入った久保建英選手を中心に右サイドから仕掛けるが、なかなか決定機にはならない。

前半最大のチャンスは前半32分、久保選手が右から左へ運んで、トップの浅野拓磨選手へのスルーパスで得点機を作ったが、浅野選手のシュートは枠を外れた。

一方のイラクは、前半アディショナルタイムに追加点を得る。

ヤヒヤ選手が菅原由勢選手をかわして左サイドを突破。切り込んでゴール前に折り返すと、再びフセイン選手が高さを活かして頭で合わせ、2-0とした。

日本は後半から冨安健洋選手を投入。カウンター狙いで足のあるFWモハナド・アリ選手を投入してきた相手への対策をしながら、2列目の配置も変更。

伊東選手を右から左へ、南野拓実選手を左からトップ下、久保選手をトップ下から右へ移すと、左サイドを中心に攻撃が活性化。

後半11分には伊東選手の折り返しにゴール前に詰めた浅野選手が相手に倒された。だが、VARチェックでPKは認められなかった。

後半15分過ぎに堂安律選手と上田綺世選手、さらに同25分過ぎには前田大然選手と旗手怜央選手を送り出し、ゴールに迫る場面も増えたが、フィニッシュの精度を欠いた。

日本に得点が生まれたのは後半アディショナルタイム。左サイドで仕掛けた旗手選手がCKを獲得。

この左CKに遠藤航選手が頭で合わせて1-2とした。その後も押し込んで、相手ゴール前の混戦から堂安選手がシュートを放ったが、再びネットが揺れることはなかった。

この結果、2連勝でD組1位突破を確定させたイラクに対して、1勝1敗で2位に後退した日本は24日のインドネシアとのD組最終戦に16強進出をかけて臨むことになった。

インドネシアは19日、ベトナムに1-0で勝って初の勝ち点3を挙げ、日本と勝ち点3で並んで得失点差で3位につけた。

今大会、各組2位までと3位のなかで上位4チームが決勝トーナメントへ進出できるが、インドネシアはそのチャンスをかけて日本戦に臨んでくる。

日本がアジアカップのグループステージで敗れたのは、1992年の広島大会で初タイトルを獲得して以降、8大会で初めてだ。

昨年6月から続いた国際Aマッチの連勝も10でストップした。

だが、記録よりも懸念されるのが、本来の良さを発揮できずにいるパフォーマンスだ。

日本代表の森保一監督は試合後、「試合の入りから選手とチームがよりアグレッシブにプレーできるように、環境づくりをしっかりしなければいけないという反省ばかりがでた試合だった」と話し、試合へのアプローチに問題があったことを示唆した。

また、「入りと前後半の終了間際で、どうコントロールしていくか。相手のモチベーションはこれまで以上に高く、死に物狂いで戦ってくる。そこを上回っていく力をつけなければいけない。泥臭く勝っていく強さもつけないといけない」と、課題や反省の弁が続いた。

取材・文:木ノ原句望