【日本ダービー】「夢をつなぐホースマンの熱い思い」2歳王者クロワデュノールと2人のホースマン

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2025.5.29

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    クラシック三冠レースの第二弾 競馬の祭典 第92回日本ダービー(東京優駿)<GI 3歳オープン(国際)牡・牝(指定)馬齢 コース:2,400メートル(芝・左)>が6月1日(日)に東京競馬場で行われる。

    【見逃し配信】2歳王者クロワデュノール 夢をつなぐホースマンの熱い思い|日本ダービー2025 いま頂点へ

    2022年に生まれた3歳馬7950頭の頂点であり、競馬界最高の栄誉である日本ダービー。ホースマンにとって最大の栄誉となるビッグタイトルを手にするために今年も人馬ともに熱い戦いを繰り広げることになる。

    その熾烈な戦いを勝ち抜いて夢の舞台へエントリーしてきた各馬に秘められたエピソードや関係者たちの知られざる想いに迫った。

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    クロノジェネシスで育まれた強い絆

    「たくさんの方々に助けていただいて 応援していただいて ここに導かれた」レース後のインタビューでクロワデュノール(牡3 青鹿毛 斉藤崇史厩舎・栗東 父キタサンブラック)の鞍上を務めた北村友一騎手(38)は涙ながらにこう答えた。

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    毎年12月の暮れに行われるホープフルS(GI)。2歳王者決定戦であり、過去には三冠馬コントレイル、皐月賞馬サートゥルナーリアなどが勝利している出世レースだが、昨年このレースを制したのがクロワデュノール。

    危なげない走りで突き抜け、デビューから無傷の3連勝で2歳王者のタイトルを掴んでみせた。

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    そんなクロワデュノールを管理する斉藤崇史調教師にとって、ダービーはこれが2度目のチャレンジ。

    5年前のダービーに管理馬のマンオブスピリットを出走させたときは「出走させることが目的になってしまった」と振り返った斉藤は「ダービー制覇は簡単なものではない。これだけの馬で挑めるのはすごく光栄なことなので、獲りに行けるように」と語る。

    そのダービーでマンオブスピリットの鞍上を務めたのも、北村だった。この2人のコンビのキッカケとなったのはクロノジェネシスだったという。

    クロノジェネシスと言えば、2020年の宝塚記念をはじめGⅠレースを4勝した斉藤厩舎の最高傑作とも言うべき存在。そんな名牝の鞍上をデビュー当時から務めていたのが北村。

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    彼にとってもクロノジェネシスはキャリアを代表する騎乗馬で、自身を大きく成長させてくれた存在でもある。

    クロノジェネシスを通じて育まれた騎手と調教師の強い絆。4歳時に史上2頭目となる牝馬によるグランプリレース連覇を果たしたクロノジェネシスは5歳時も北村を鞍上に海外遠征を敢行。

    その緒戦であるドバイシーマクラシックでは2着に入り、さあこれからという時にアクシデントが起こった。

    「もう一度、馬に乗りたい」強い気持ちでリハビリに打ちこむ

    ドバイ遠征の1ヵ月後、北村は落馬事故に巻き込まれ、椎骨と肩甲骨を骨折するという大怪我を負った。

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    背骨を約8か所も骨折していたため腕を上げられず、ベッドの上で寝返りも打てない。さらには頭をかくことさえできないという日常生活に戻れるかさえ危ういほどの重症だったが、北村はリハビリを決意。

    長きに渡る療養生活でそれまで付いていた筋肉はすべてなくなり、身体は骨と皮だけになってしまったという。

    それでも北村はリハビリに励んだ。「もう一度、馬に乗りたい」という気持ちを支えにして。

    落馬事故から1年以上が経過した2022年6月。北村は競馬場に帰ってきた。「もう一度、馬に乗る」という強い気持ちで帰ってきたがそのブランクは大きく、復帰後はなかなか大きなレースで勝つことができなかった。

    そんなときに巡り合ったのが、斉藤厩舎に所属するクロワデュノールだった。

    夢の続きをこの馬で。2歳王者の逆襲に賭ける

    「初めて乗った時から、すごく走る雰囲気を持っていて期待感を抱かせてくれる存在だった」と、北村はクロワデュノールとの初顔合わせの時を振り返った。

    その期待通りにクロワデュノールはデビュー戦を快勝し、続く東京スポーツ杯2歳Sも勝利。

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    そして3戦目に選んだホープフルSでも力強い走りで突き抜け快勝。北村に4年ぶりのGⅠ制覇をプレゼントした。

    「クロノジェネシスに引退まで乗ってもらいたいと思っていたところで大怪我をされて、最後は乗れなかった。だからこそ、あの時できなかったことをこの馬と一緒に実現出来たら最高です」―― レース後、斉藤はこんなコメントを残し、決意を固めた。

    「今度こそ、北村とともにダービーを勝つ」と。

    そうして迎えた今年の皐月賞。クロワデュノールは単勝1.5倍という断トツの1番人気に支持されたが、ミュージアムマイルの強襲に屈してキャリア初の黒星となる2着に敗れた。

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    皐月賞から3日後、取材班が厩舎を訪れると調教助手の間宮辰徳は力強くこう答えた。

    「レース後の体調は大丈夫。また能力ももう一段、上がる」と。ダービーでの逆襲を目指して単騎放牧へと出たクロワデュノールだが、さらに成長を遂げるのは間違いないだろう。

    「みんなでチームとなって、クロワデュノールのベストを引き出すためにずっとつくってきています。これからもまだまだ成長できるし、期待感を抱きながらワクワクしています。斉藤調教師を信頼しているし、共有の価値観を持って勝負に挑めるのは光栄。今度は結果が欲しい」

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    皐月賞では涙を飲んだ2歳王者クロワデュノール。騎手、調教師との強い絆を武器にして夢の続きを描くだろうか。

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