サッカー日本代表 香港に大勝でE-1選手権白星スタート ジャーメインが4得点

サッカー

2025.7.10


2025 EAFF E-1サッカー選手権 写真:AP/アフロ

サッカー日本代表は7月8日、韓国の龍仁で行われている東アジアの4チームによるE-1選手権で香港代表と対戦し、ジャーメイン良(広島)の前半4得点などで6-1の勝利を収め、連覇へ向けて白星スタートを切った。

ワールドカップ北中米大会を1年後に控えて、今大会はJリーグでプレーする国内組にとって本大会のメンバー入りをかけた貴重なアピールの機会だ。その初戦で、代表デビューとなったジャーメインが前半の22分間で4得点をマークして、勝利に貢献した。
 
試合開始4分、ジャーメインは相馬勇紀(町田)の左サイドからのクロスを胸でトラップして左足で捉えて先制すると、その6分後にも相馬の精度の高い左クロスに、今度は頭で合わせて2点目を挙げた。

立ち上がり早々の2得点で相手の出鼻をくじいた日本は、そのままペースを落とさずに攻撃を展開。前半20分には稲垣祥(名古屋)が得意のミドルシュートを決めて3-0。その2分後には、最終ラインの古賀太陽(柏)からテンポよく縦につないで、最後はジャーメインが左足を振ってハットトリックを達成した。

さらに、その4分後の26分には、相馬のサイドチェンジのボールを受けた久保藤次郎(柏)が右サイドで仕掛けてゴール前に折り返し、ジャーメインが右足のボレーで捉えて自身4ゴール目で日本のリードを5-0とした。

広島の30歳FWは今季リーグ戦では23試合に出場して4得点。今大会を前に「日本の勝利に貢献して、Jリーグ後半で爆発できるきっかけを掴みたい」と話していたが、初戦で一つ結果を出した。

デビュー戦で3得点以上を挙げた日本代表史上4人目の選手となり、デビュー戦での4得点は1930年の若林竹雄氏(東京帝国大)以来95年ぶり。

ジャーメインは、「周りが良いボールをたくさんくれた」とチームメイトの連係に感謝を示し、「自分の決定力や爆発力を出せた。数字にはこだわっていたので、結果が出たのはよかった」と喜びと安堵の表情を見せた。

途中出場で存在感

日本はこの試合、ジャーメインを含めて先発で6人、後半にも4人の代表初キャップ選手を起用。後半30分過ぎからは3バックから4バックにシステムを変更した戦いも試し、代表デビューとなった大関友翔(川崎)や中村草太(広島)らが交代出場で存在感を示した。

FIFAランクでは日本の15位に対して153位の香港だが、後半は動きが良くなり、ボールを保持して競り合う場面も増えた。後半14分には左CKからマット・オアに頭で押し込まれて1点を返すと、その後も日本のシステム変更の直後にはミドルレンジでポストを直撃するなど、積極的にゴール迫るようになった。

前半とは異なる試合展開となったが、日本は後半18分から出場した大関が好機を演出。同28分には相手DFの裏のスペースへ浮き球を通し、後半開始からピッチに立つ中村がゴール前に走り込んで右足を合わせた。同38分には大関が自らミドルシュートで狙い、その直後には途中出場の佐藤龍之介(岡山)のマイナスのボールにゴール前に詰めて、山田新(川崎)が押し込めば1点という場面も作った。

だが、なかなか得点にはつながらず、試合終盤には安藤智哉(福岡)がCKにヘディングで合わせてゴールネットを揺らしたが、ファウルでノーゴール。そのまま後半無得点で終了かと思われたアディショナルタイムに、中村が中盤から運んで緩急をつけたドリブルで相手DFを巧みにかわし、左足を振って追加点を奪った。大卒ルーキーの代表デビュー戦でのゴールで、日本は6-1で試合を終えた。

この結果、日本は7日の開幕戦で中国代表に3⁻0で勝った韓国を得失点差で上回って首位でスタート。2位は韓国、3位は中国、4位に香港という並びになっている。

試合後、日本代表の森保一監督は「準備期間が短い中、選手たちが自分たちの良さを出してチャレンジしてくれて、初戦の難しい戦いで最高の結果をもたらしてくれた」と話した。

デビュー組だけでなく、左サイドで仕掛けて前半の流れを作った相馬、川辺駿(広島)と稲垣の旧広島ペアのボランチや古賀ら復帰組も好プレーを披露した。

日本代表指揮官は、「選手たちが普段やっていることに自信を持って出してくれたし、自分を成長させるチャレンジをみせてくれた」と評価した。

日本は次戦、7月12日に中国代表と対戦する。その後15日の最終戦で韓国代表と戦う。

ジャーメインは2戦目以降に向けて、「どういう相手にも同じような結果やプレーを求めてやっていかなければ」と話し、改めて気を引き締めている様子だった。

(KK)