【思い出に残るジャパンC】エピファネイア フランスの天才騎手スミヨンとのコンビで豪華メンバーをブッチギリ!

その他

2025.11.29


クリストフ・スミヨンの「し〜〜」ゴール直後のパフォーマンス(c)SANKEI

ホースマンたちの思い出に残るジャパンカップは?

今年で45回目を迎えるジャパンCが11月30日(日)に開催。それに先駆けてYoutubeチャンネル「テレ東競馬チャンネル」では総勢20名のホースマンに「思い出のジャパンC」について深堀り。

その中でも注目すべき名レースをピックアップ。今回は名手クリストフ・スミヨンの神業が炸裂した2014年のジャパンC。

フランスの天才騎手と気性に難ありの菊花賞馬

女性騎手として活躍中の古川奈穂に「思い出のジャパンC」について尋ねてみると「エピファネイアが勝った2014年!」と即答。その理由に「クリストフ・スミヨンの神騎乗」を挙げてくれた。

クリストフ・スミヨンと言えば、フランスを拠点に活躍する世界屈指のトップジョッキー。

卓越した騎乗センスを誇り、フランスでは7度のリーディング騎手になるなど、その実力を遺憾なく発揮した。

日本にも2001年に短期免許で初来日を果たして以来定期的に来日し、2010年にはブエナビスタとのコンビで天皇賞(秋)を制覇し、2012年と2013年にはオルフェーヴルとタッグを組んで凱旋門賞に挑戦するなど、日本のファンにも親しまれている。

そんなスミヨンが2014年のジャパンCで騎乗したのがエピファネイア。

前年の菊花賞では2着馬に5馬身差を付ける圧勝を飾るなど、ポテンシャルはこの年の出走馬の中でも随一のものを持ちながら、気性の悪さが災いして4歳になってからは未勝利。さらにジャパンC当日もパドックで汗をかいて興奮状態に。

この年のジャパンCは出走18頭中12頭がGⅠホースという顔ぶれ。中でもジャパンC3連覇の大記録が掛かるジェンティルドンナ、ロンジンワールドベストホースランキングで1位となったジャスタウェイ。

さらに桜花賞馬ハープスターに注目が集まり、近走で結果を残せていないエピファネイアは4番人気に留まっていた。

......しかし、世界屈指のトップジョッキーであるスミヨンと初めてタッグを組んだエピファネイアはこのレースで覚醒することになる。

馬の行く気に任せた結果、豪華メンバーを相手にブッチギリ!

ゲートが開くと、外から押し出される形でサトノシュレンが逃げることになり、エピファネイアはそれについていく形で2~3番手に付ける形を取った。

古馬になってからは後ろからレースを進めることが多かった馬だったが、スミヨンは行きたがる面を見せるエピファネイアをなだめつつ、菊花賞以来となる先行策を選択した。

サトノシュレンにエピファネイアが付いていく形になったためか、前半の1000mは59秒6という淀みない流れに。

レース後にスミヨンも「道中の流れは決してエピファネイアに向いていたわけではない」と振り返ったように先行した馬にはかなり苦しい流れに。

実際、逃げたサトノシュレンをはじめ4コーナーを5番手以内で回った馬のほとんどは馬券圏内に沈んでいる。ただ1頭を除いては......。

4コーナーを過ぎて迎えた最後の直線。タマモベストプレイを捕まえて早めに先頭に立ったのはそれまで行きたがるそぶりを見せ続けたエピファネイア。

ここでスミヨンも馬の思うままに走らせようと手綱を緩めて先頭に立つと、エピファネイアは目いっぱいの力でスピードを上げて後続を引き離していく。

残り200m。これまでのペースを考えると先行勢には苦しい流れに。

中団からはジャスタウェイが伸びてきて、その内には3連覇を目指すジェンティルドンナ、さらに外にはハープスターも迫ってきていた。

しかし、前を行くエピファネイアは一切止まらない。インコースに付いてスミヨンの右鞭が一発、また一発と飛ぶたびにエピファネイアは加速していく。

気が付けば追いかけるジャスタウェイやジェンティルドンナの脚の勢いがなくなりつつあった。

やがてその差は2馬身、3馬身......とどんどん離れていき、気が付けばそのままエピファネイアは先頭でゴール。

2着に入ったジャスタウェイには4馬身もの差を付けるブッチギリでGⅠ2勝目をマーク。馬の行く気に任せて騎乗し、最後まで脚を保たせたスミヨンの好騎乗が光った一戦だった。

このレースを観客としていて見ていたという古川奈穂は「応援していたエピファネイアが勝利したのが嬉しかった」と語り、さらにゴール直後にスミヨンが馬上で見せた人差し指を口の前に立てて「しぃ~っ」というポーズを取るパフォーマンスも「カッコよく見えた」という。

ジャパンCでGⅠ2勝目を挙げたエピファネイアは翌年の夏に現役を引退して種牡馬入り。

種牡馬としてエフフォーリア、デアリングタクト、ダノンデサイルなどの名馬を数多く輩出している。


■文/福嶌 弘

※Youtubeチャンネル「テレビ東京競馬チャンネル」では配信限定コンテンツ「ホースマンたちの思い出に残るジャパンカップは?」を配信中!

競馬界のレジェンド・武豊や若きスタージョッキーの坂井瑠星、そして木村哲也調教師や友道康夫調教師など総勢20名のホースマンが思い出のジャパンCについて語ってくれました。詳細はこの動画をチェック!

URL:https://youtu.be/98UfZdiwcRE?si=iXjAhAwNbNgQoaBq

【思い出に残るジャパンC】ドウデュース これぞ日本総大将!力強く伸びた上がり32秒7の衝撃

【思い出に残るジャパンC】メアジードーツ 外国馬が4着まで独占 完膚なきまでに叩きのめされた日本馬たち

【クセ強名馬】二冠馬エアシャカール「アタマの中を見てみたい」武豊も思わず激怒!?