【クセ強名馬】二冠馬 “エアシャカール”「アタマの中を見てみたい」武豊も思わず激怒!?

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2022.5.15

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英G1 キングジョージ2000 武騎乗のエアシャカール5着 写真:Press Association/アフロ

競馬界を彩る「クセ馬」たち。

レース中に逸走して、場内をどよめかしながらも2着に食い込んだオルフェーヴルをはじめ、レース前にくるくる旋回するのがルーティンだったハクサンムーン。

直線を向くと外へ外へと進路を取って最後は外ラチ沿いを走って先頭でゴールしたエイシンヒカリ&リフレイムなど、テレビ東京スポーツYouTubeチャンネル「競馬大好きママ のスナック美馬女 #5クセ強」の動画内では各ゲストがそれぞれ思い入れのある癖馬たちを紹介してくれた。

しかし、競馬界の歴史を紐解くと彼らに勝るとも劣らないクセを持つ馬たちがまだまだいる。

そこで今回は動画内で紹介しきれなかった「稀代のクセ馬たち」を紹介。


エアシャカール

2000年のクラシック戦線の主役となった二冠馬エアシャカールもまた、クセの強い馬としてお馴染み。

デビュー前から調教にまたがっていた武豊は「スペシャルウィークをこぢんまりさせた感じ」と評するなど、期待していたことがうかがえる。

その言葉通りにエアシャカールはクラシック戦線に乗ると、弥生賞(GII)2着から迎えた皐月賞(GI)で豪快なマクリを見せて勝利。

続く日本ダービー(GI)ではアグネスフライトの2着に惜敗。夏はイギリスへ遠征し、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドSで5着に入るなど、期待通りの活躍を見せた。

そんなエアシャカールがクセの強い馬として、その名を残すことになったのは秋緒戦として出走した神戸新聞杯(GII)。

同じく出走したアグネスフライトとの一騎打ちに注目が集まったが、このレースでエアシャカールは直線へ入るとどういうわけか外へヨレたかと思えば、今度は内へモタれるなどヨレヨレとした走りに。

もともと「まっすぐ走らない」と言われていたが、それでも春以上にヒドいヨレっぷりで、鞍上の武豊は追うのをあきらめてしまい手綱を持ったままでゴール。

結果は上がり馬のフサイチソニックに2馬身半差をつけられ手の3着に完敗。

2着だったダービー馬アグネスフライトへのリベンジも果たせないという屈辱っぷりである。

1番人気を裏切ることになった、このクセの強すぎる走り対して誰よりも悔しがったのが、武豊。

レース後「どうしてまっすぐ走ってくれないのか......エアシャカールのアタマの中を見てみたい」と怒り気味にコメントし、大きな話題となった。

その後、エアシャカールは菊花賞へ出走。

内へヨレてしまうクセを克服するためハミをリングハミに変えた陣営の想いに加え、さらにレースでも内ラチ沿いを走るようにしたという武豊のテクニックにより、エアシャカールはクセを封印。

直線でトーホウシデンをクビ差ねじ伏せて、見事クラシック二冠を達成した。


■文/福嶌弘