【オークス 見どころ】桜花賞馬1強体制に待った!樫の女王の座は誰の手に

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2026.5.23

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    (c)SANKEI

    牝馬三冠レース第2戦 スピードとスタミナを兼ね備えたチャンピオンレース 第87回 オークス(優駿牝馬)(GI)が5月24日(日)に東京競馬場(2,400メートル 芝・左)で行われる。

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    どうやら今年のオークスは、あまり天気に恵まれなさそうだ。

    原稿を書いている22日朝の時点でのオークス当日の天気は曇りときどき雨。降水確率60%とのことなので、もしかすると道悪馬場での開催となるかもしれない。

    直近2年は曇り空での開催だったが、オークス当日の天気は2000年以降、快晴が多かった。

    そのため、曇り空や雨空での開催となったのは過去20年をさかのぼってもたったの5回のみだった。

    では、曇り空や雨空の下で開催された年のオークスはどうだったのか。

    2008年 曇・良 勝ち馬:トールポピー 4番人気
    2010年 雨・稍 勝ち馬:アパパネ、サンテミリオン 1番人気、5番人気
    2011年 雨・良 勝ち馬:エリンコート 7番人気
    2024年 曇・良 勝ち馬:チェルヴィニア 2番人気
    2025年 曇・良 勝ち馬:カムニャック 4番人気

    ......まずハッキリしているのが桜花賞との違い。牝馬三冠馬アパパネこそ勝利しているが、他の年の桜花賞馬は勝ち切るどころか連対さえ外している。

    そもそもアパパネだって、同着での勝利なだけに本来の適性からは外れていた可能性が高そうだ。

    反対に好走が目立つのが桜花賞で惨敗した馬と別路線からやってきた馬。

    桜花賞で惨敗した馬が巻き返した例はトールポピー、チェルヴィニアが該当しているし、別路線を経由した馬はサンテミリオン、エリンコート、カムニャックの3頭。

    桜花賞で見せ場なく大敗している馬か、桜花賞以外のレースからの臨戦では勝っていることが大きい。

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    そうした観点からは今回、強調材料は少なくなったが... 桜花賞馬スターアニスはどうだろうか。

    2歳時はキャリア4戦目で阪神JFに出走。毎回のように出遅れていた馬が初めて出遅れずにゲートを出ると、中団で脚を溜めることに専念。

    そして最後の直線、西日を浴びながら伸びてきた彼女は栗毛の馬体を金色に輝かせながら、母譲りのスピードを存分に生かす形で突き抜け、2歳女王に就任した。

    そして、年明け緒戦に選んだのが牝馬クラシックの第1弾、桜花賞。

    久々の実戦ながらスタートはこれまででベストと言っていいほどの好発を決めると、行く気になってしまい普段より前目な位置取りに。

    前半の4ハロンは過去5年で最速の45秒7。この流れに合わせて動いたスターアニスは残り300mの時点で先頭に立つと、あとは横綱相撲で押し切り、見事に桜の女王に輝いた。

    完成度の高さやスピードがあることは間違いないし、実際に桜花賞を制したのだから問題なく映るが... 果たして800mもの距離延長に対応してできるかどうか。

    軽快なスピードを武器にしてきた桜花賞馬が散る様子を何度も目撃してはいるが、彼女はそうしたマイナスを乗り越えて、見事に二冠達成なるか。

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    桜花賞組の結果が今ひとつというデータが出ている以上、トライアルであるフローラSを勝った馬には必然的に注目せざるを得ないが......今年の場合はラフターラインズだ。

    デビュー2戦目で快勝するもその後は3着2回。牡馬相手のきさらぎ賞でも上がり3ハロン32秒8を記録した切れ者。

    そもそもデビューから4戦連続で上がり最速、しかも最も遅い時計でも33秒8というほど破壊力ある末脚が最大の武器になっているが、デビューから4戦連続でスタートにトラブルが。

    前走フローラSでもそうだった。スタート直後にアオってしまい、またも後方からのレースとなったが、ダミアン・レーンが上手く乗ったことでフローラSでは直線に入ってからパートナーのラフターラインズを丁寧に誘導。

    その結果、直線で上がり32秒8という爆発的な記録を叩き出して快勝した。

    元をたどれば薔薇一族に繋がる母系出身。名馬が数多く輩出されている日本競馬界を代表する牝系出身の彼女が一族の願いも背負って念願のオークス制覇を実現させるか。

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    桜花賞での完敗から巻き返したいのが、アランカールとノームコア。ともにGⅠホースを母に持つ才女たちだろう。

    母に10年前のオークス馬シンハライトを持つアランカールは、2歳秋の時点では翌年のクラシック制覇を期待された期待の若駒。

    その期待に応えるかのようにデビューから楽々と2連勝。そして暮れの阪神JFにも出走したが......スタートから後方に付けていくことになり、直線猛然と追い込むも5着に留まった。

    武豊とパートナーを組むようになったこの春。

    チューリップ賞は3着、そして桜花賞もシンガリを追走していく形のままレースを進め、直線で猛然と追い上げたが結果は5着まで。またしても前に行く馬たちを捕らえることができなかった。

    迷ったところ、オークスの舞台である東京競馬場は直線が長い。

    末脚の破壊力は間違いないだけにここでも期待。鞍上の武豊に30年ぶりとなるオークスのタイトルをプレゼントできるだろうか。

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    2019年のヴィクトリアマイルで激走したノームコアの娘、ドリームコアもデビュー当時は出遅れ癖に悩まされたが、ベゴニア賞を制して挑んだクイーンCでは変身。

    スタートから好位に付けて流れに乗って直線早めに突き抜け、勝利を掴んだ。母が得意とした府中のターフで重賞初タイトルを掴むとは単なる偶然だろうか。

    だが、そんな彼女も桜花賞では苦戦した。2番人気に支持されて臨むも、向こう正面で不利があったせいか、直線では伸びることなくそのままズルズルと後退して9着に。

    見どころすら作ることができなかった。そしてオークスを迎える直前、管理する萩原清調教師が病気で亡くなるという不運にも見舞われた。

    2頭とも力負けというよりも、桜花賞の流れが合わなかったという印象が強い。

    末脚を武器にする馬たちなだけに東京へのコース替わりも距離延長もプラスとなるはず。果たして、前走の汚名を返上し、樫の女王の座を掴むのだろうか。

    二冠達成か、別路線からの伏兵か、はたまた桜花賞組のリベンジか......樫の女王の称号を得て、輝きを放つのは果たしてどの馬か。


    ■文/福嶌弘