【日本ダービー】佐々木大輔の挑戦「かなりチャンスがある」戦後史上最年少のダービージョッキーへ!

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2026.5.31

    2023年に生まれた3歳馬7944頭の頂点であり、競馬界最高の栄誉である日本ダービー。

    ホースマンにとって最大の栄誉となるビッグタイトルを手にするために今年も東京競馬場を舞台に熱い戦いが繰り広げられるが...

    夢の舞台へ挑む各馬に秘められたエピソードや関係者たちの知られざる想いに迫った。

    皐月賞でライヒスアドラーに騎乗して3着に入った若武者・佐々木大輔に注目。デビュー5年目、現在22歳の若手のホープの素顔とは?

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    正直さが厩舎スタッフたちの心を掴む

    早朝5時、美浦トレーニングセンターの菊川正達厩舎へ向かうと、そこには佐々木大輔がいた。

    毎朝の調教を付けることが彼の日課。所属する馬たちのケアも厩務員とともに行っている。

    「馬に乗るということはスピードと方向をコントロールする。この2つだけ。馬乗りとしてうまくなりたい」

    毎朝の調教に励み、厩舎に所属する馬たちのこともくまなくチェックする22歳の若武者を厩舎スタッフは高く評価している。その理由のひとつに彼の「正直な面」がある。

    「正直な感想を言ってくれるのがありがたい。次のレースの課題をわかりやすく言ってくれるのですごく助かる。自分たちの馬に大輔が乗って勝ってくれるのを期待している」

    馬乗りとしてうまくなりたいというひたむきな思いに、馬に対して誠実で正直な言葉をかける――そんな実直さがスタッフの心を掴んだのは間違いないだろう。

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    苦しんだ1年目。毎日のミーティングが飛躍のカギに

    自厩舎だけでなく、他の厩舎からも騎乗依頼が殺到するなど周囲の評価も高い佐々木大輔だが、デビュー当時はその高い壁に苦しんだ。

    「正直言うと、もっと楽に勝てると思っていたんですけどね......甘くなかったですね」

    デビュー年の2022年はわずか9勝。これには本人も納得いかなかったことだろう。当時の佐々木は師匠である菊川正達とともに毎日のようにミーティングをしたという。

    「最初の年はもがいていましたよ。レースのビデオを見ながらミーティングして意見を言い合うようにして。それが今の飛躍につながったかな」

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    菊川の言う通り、佐々木は2年目から着実に進化。デビュー3年目には函館2歳Sをサトノカルナバルで制して重賞初制覇を飾るなど77勝を挙げた。

    翌25年は81勝を記録し、自身初のリーディングでひとけた台となる第9位にランクイン。24年からの2年間で重賞6勝もマークした。

    厩舎スタッフはデビュー年と比べると「顔つきが変わった」と評していたが、当の本人は「まだ対した成績を残していない」といたって謙虚。

    愚直なまでの「うまく乗りたい」という思いが日々の成長につながっているのは間違いない。

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    GIの中のGI、ダービーに騎乗する想い

    この日の佐々木は後輩の舟山瑠泉とともに焼肉屋へ。舟山自身も現在売り出し中の若手騎手だが、2人の会話はいつしか競馬の話に。とりわけダービーは2人とも「特別なレース」と評する。

    「ダービーはGⅠの中でもさらに上のGⅠという感じがする」(佐々木)

    「ダービーなんて、そう簡単に乗れるレースではない。騎乗できる、任せてもらえるだけでもすごい」(舟山)

    そんな憧れの日本ダービーに佐々木は2年連続、2度目の騎乗を予定している。

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    パートナーはデビューから手綱を取るライヒスアドラー。末脚のキレ味は世代でも屈指で皐月賞でも3着に食い込んできている実力馬だ。

    「僕しかライヒスアドラーの背中を知らないので、自信を持って乗りたい。かなり勝つチャンスはあると思っている。ダービーに有力馬で臨めるなんて人生で1回あるかどうかだと思うのでチャンスを無駄にしないように勝ちに行きたい」

    戦後最年少のダービージョッキーへ......果たして佐々木大輔は歴史を変える存在になれるのだろうか。


    ■文/福嶌 弘