【サッカー W杯】FIFAワールドカップ2026 北中米大会がついに開幕...頂点に立つのはどのチームか!?
2026.6.11
(左から)ティアゴ・アルマダ、ロドリゴ・デ・パウル、リオネル・メッシ PHOTO:Getty Images
4年に1度開催されるサッカーの祭典、ワールドカップ(W杯)2026北中米大会が6月11日(日本時間12日)、メキシコシティで行われるA組のメキシコ対南アフリカ戦で開幕する。
日本代表を含めた48チームが約1か月半の熱戦を展開する。7月19日(日本時間20日)の決勝で頂点に立つのはどのチームか。
今大会はカナダ、メキシコ、アメリカによる大会史上初の3か国共催で、メキシコは3度目、カナダは初、アメリカは1994年に続いて2度目のホスト役を務める。
メキシコでの開幕戦の翌12日(日本時間13日)には、B組のカナダがボスニア・ヘルツェゴビナとトロントで、D組のアメリカがパラグアイとロサンゼルスでそれぞれの開幕戦に臨む。
今回から出場チーム数が従来の32から48へ拡大。16会場で全104試合が行われるが、3か国による広域開催により、出場チームは時差や移動、厳しい暑さやストームなどの影響を克服することも求められている。
その大会で、前回2022年カタール大会を制して史上3カ国目となる連覇を目指すアルゼンチンはJ組に入り、16日(日本時間17日)にアルジェリアとカンサスシティでグループステージ初戦に臨む。
6度目のW杯出場で前回優勝の立役者であるリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)の活躍にも期待がかかる。
一方、前回大会決勝でアルゼンチンとの激闘を繰り広げたフランスはキリアン・エムバペ(レアル・マドリード)、バロンドール受賞のウスマン・デンベレ(パリSG)、マイケル・オリーズ(バイエルン)ら強力な戦力を擁し、今大会優勝候補の呼び声も高い。I組で16日(同17日)にセネガルとニューヨーク/ニュージャージーで対戦する。
前回カタール大会を8強で終わり、2002年以来6度目の優勝でサッカー王国として復権を示したいブラジルは、C組で13日(同14日)にアフリカの雄モロッコとニューヨーク/ニュージャージーで対戦する。
この2チームと日本はそれぞれグループ2位以内で突破すると、ノックアウトステージ1回戦のラウンド32で対戦する可能性がある。
イングランドは2018年大会得点王のハリー・ケイン(バイエルン)やジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)らとともに1966年以来の悲願の世界タイトル獲得に挑み、L組で17日(18日)にダラスでクロアチアと初戦に臨む。
2024年欧州選手権を制したスペインはラミネ・ヤマル(バルセロナ)やペドリ(バルセロナ)らの逸材を揃えて、H組で2010年以来の優勝へ向けた戦いを始める。
得点王争いでは前回大会最多得点のフランスのエムバペ、ドイツ1部ブンデスリーグで3シーズン連続得点王を獲得しているケイン、欧州予選8試合16得点を含めて代表戦50試合55得点でノルウェーの7大会ぶりW杯出場に貢献したアーリング・ハーランド(マンチェスターC)らが注目を集めそう。
なお、歴代最多得点は1958年のジュス・フォンテーヌの13ゴールだ。
日本の初戦は日本時間15日、オランダと
8大会連続8度目の出場の日本は「優勝」を合言葉に初のベスト8進出とそれ以上を目指して、F組で14日(日本時間15日)にオランダとダラスで大会初戦に臨み、その後、20日(同21日)にメキシコのモンテレイでチュニジア、25日(同26日)に再びダラスでスウェーデンと対戦する。
大会を前に6月2日からモンテレイで暑熱対策をメインに事前合宿を行い、最終日にはU19日本代表との練習試合も実施した。
8日からは大会中の本拠地となるアメリカのナッシュビルに移動。9日にはオフを取り、コンディションに留意しながら初戦へ向けて調整を続けている。
今大会には前回大会で主将を務めた吉田麻也(LAギャラクシー)と南野拓実(モナコ)がサポートプレーヤーとして合流し、チームに帯同して選手たちを脇から支えている。
グループステージ各組上位2位までと3位の中で上位8チームがノックアウトステージへ進出。その後はチーム数拡大を受けて1回戦ラウンド32が加わり、2回戦ラウンド16、準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝と行われる。
新ルールも導入
今大会で新たに導入されるルールも要注意だ。
スローインやゴールキックの際の5秒ルール(主審にカウント5秒を過ぎると相手スローインとCKになる)や交代10秒ルール、負傷治療後の1分待機などが時間稼ぎ対策として採用され、暑さ対策としては前後半の半ばにそれぞれ1回ずつの3分間のハイドレーションブレイク(給水休息時間)を取ることになっている。
また、VARの介入については、CKやFKのセットプレーでボールが蹴られる前の攻撃側の反則と、2枚目の警告の人物誤認についても対象となる。
交代10秒ルールは、交代ボードが示されて10秒以内に当該選手がピッチを出ない場合、交代投入される選手はプレー再開から1分経過後にプレーが途切れるまでピッチに入れない。
負傷治療時の1分待機も同様で、ピッチ上で治療を受けた選手は手当終了後、プレー再開から1分経過しなければピッチに戻れない。
このためチームには数的不利な時間帯が生じることになり、ゲーム展開へ与える影響も小さくない。
日本代表の森保一監督は、「相手のチャンスとなることがないようにしたい」と話し、注意を払っている。
FIFA、最多動員記録更新を期待
試合会場はメキシコシティやニューヨークなど2会場で8万人収容、7会場が6万8千~7万人超という収容人員の大きさを誇る。
これにより、開幕を前にしてFIFA(国際サッカー連盟)は52試合で約358万人を動員した1994年アメリカ大会の観客動員数を上回ることができると期待している。
だが一方で、観戦チケットの高額な値段設定が取り沙汰され、FIFAはファンやサポーターをないがしろにしていると批判や失望の声も小さくない。
また、大会関係者のアメリカ入国では軍事衝突状態にあるイランのチーム関係者の一部に査証が発給されず、ソマリア出身審判の入国が拒否されるなどの問題も生じている。
ロイター通信によると、FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長は6月10日にメキシコシティで行われた大会開幕前日会見で、「ソマリア人審判に起こったことは残念。だが、我々はスポーツ組織であり、政府や警察組織の決定を覆す力はない」と指摘。
その一方で、イランの大会出場の実現については「イランはW杯には来られないと人々は話していたが、私は彼らの出場を約束した」とし、地政学的な緊張状態にあるなかでも出場が可能になっているのはスポーツの力によると指摘したという。
大会は7月19日(同20日)の決勝まで約6週間弱、23回目の祭典はどんな大会になるのか。幕が上がる。
文:木ノ原句望
<FIFAワールドカップ(W杯)2026 北中米大会>
第23回目の今大会はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国による史上初の共同開催となる。出場枠が従来の32カ国から48カ国に拡大され、計104試合にわたる過去最大規模のトーナメントとして実施される。
開催期間:2026年6月11日〜7月19日 ※現地時間
グループステージ:6月11日〜6月27日
ラウンド32:6月28日~7月3日
ラウンド16:7月4日~7日
準々決勝:7月9日~11日
準決勝:7月14日〜15日
3位決定戦:7月18日
決勝:7月19日
・全試合日程(大会スケジュール)
・グループリーグ(グループステージ)
・決勝トーナメント(ノックアウトステージ)