日本代表 ブラジルに惜敗「こんなところで終わるチームじゃなかった」痛恨ミスの田中碧は泣き崩れる【サッカーW杯】
2026.7.1
ブラジルに惜敗の日本代表 PHOTO:Getty Images
サッカー日本代表は6月29日(日本時間30日)、ワールドカップ(W杯)北中米大会ノックアウトステージ1回戦でブラジル代表と対戦し、MF佐野海舟(マインツ)が先制点を挙げたが、終了間際に勝ち越しゴールを許して1-2で敗れて2回戦進出はならなかった。
歴代最多6度目の優勝を狙う「サッカー王国」ブラジルとの対戦から、選手たちは手ごたえと課題を口にしていた。
ノックアウトステージ1回戦突破は、3大会連続5度目の挑戦も悔し涙に終わった。
「もっと先に行きたかった。やっぱり、本当に優勝を狙えるような国になるには、選手のクオリティやまだまだ足りない部分があるなと思った」とMF鎌田大地(クリスタルパレス)は言った。
アメリカのヒューストンで行われたブラジル戦は、1-1で迎えた後半アディショナルタイムもあと1分で終わろうかという頃に、突然試合が動いた。
ボールを保持して隙を伺っていたブラジルが右サイドから仕掛け、FWエンドリッキ(リヨン)にボールが渡るが、MF田中碧(リーズ)が奪う。
ところがその直後、背後から寄せてきた相手に奪い返され、ペナルティボックス右から中央のMFブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)につながると、DF谷口彰悟(シントトロイデン)とDF菅原由勢(ブレーメン)の間を取ったFWガブリエル・マルティネッリ(アーセナル)にパスが通され、足を振られえてゴール右へ決定打を流し込まれた。
前半は日本のプラン通りの展開だった。
ブラジルにボールを保持されて、日本は守備に回る時間が長かったが、グループステージ3試合で4得点のFWビニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)と3得点のFWマテウス・クーニャ(マンチェスターU)ら強力な攻撃陣に対して、前線から最終ラインをコンパクトにキープ。
時間とスペースを与えない守備で対抗し、ハードで粘り強い守備から鋭い攻守の切り替えでカウンター攻撃を狙った。
すると前半29分、フィールド中ほどでMF佐野海舟(マインツ)が「自分の得意な形」で相手のパスをインターセプト。
そのままドリブルで持ち上がると、ペナルティボックス手前から思い切りよく右足を振ってゴール左隅に決め、日本が先制に成功。チームとして狙い通りの展開に持ち込んだ。
だが、大会史上最多6度目の優勝を目指すブラジルがハーフタイムを挟んで反撃に出る。
前半、日本の守備に動きを限定されていたビニシウス・ジュニオールとFWラヤン(ボーンマス)をそれぞれ左右に広く幅を持たせる位置にシフトして、日本の守備網を潜り抜けて自由に動けるようにした。
すると後半立ち上がりからサイドを起点に押し込む展開が続き、MFギマランイスやMFカゼミーロ(マンチェスターU)が決定機を作り、日本のゴールを強襲。
日本はGK鈴木彩艶(パルマ)の好セーブとDF冨安健洋(アヤックス)らの体を張った守備でしのいでいた。
だが56分、ブラジルが追いつく。左サイドのビニシウスからパスを受けたDFガブリエル・マガリャンイス(アーセナル)がクロスを送り、ファーポスト際でカゼミーロが頭で合わせて同点とした。
日本はDF鈴木淳之介(コペンハーゲン)とDF菅原を投入して両サイドの守備をケアし、75分過ぎにMF田中とFW町野修斗(ボルシアMG)も投入。
守備に追われる時間が続く中で延長もう想定していたが、その直前に隙を突かれて得点を許した。わずかな残り時間にFW小川航基(ナイメヘン)を投入したが、追いつくことはできなかった。
田中碧を励ますブラジル代表GKアリソン PHOTO:Getty Images
詰め切れない甘さを指摘
試合後、選手たちは「こんなところで終わるチームじゃなかった」「期待に応えられず、本当に申し訳ない」などと口々に言い、失点に絡んだ田中は試合後に泣き崩れた。
大会直前に負傷離脱したMF遠藤航(リバプール)からキャプテンを受け継いだDF板倉滉(アヤックス)は、「チームとして戦い、チームとして負けた。誰のミスという話ではない」と言った。
だが佐野は、2つの失点場面での自身の守備に言及して「最後の局面の一瞬の判断や、詰め切れない甘さが出た」と振り返り、先制ゴールにも「自分の得点よりもチームの結果がすべて」と言い、肩を落とした。
今大会、守備での貢献度が光ったMF堂安律(フランクフルト)は、「日本サッカーが優勝するために、全選手が必至で準備してここまでやってきた。やっぱり世界はレベル高い」と話した。
谷口は、「自分たちの狙いが発揮できて、いい試合の入りができた。理想とするような前半だった」としたが、後半については「相手が圧力をかけて配置も変えてきた中で、誰がどこをどう見るか、もう少しうまくやれたかと思う」と反省の言葉が続いた。
その一方で、谷口はカタールW杯からの4年間の歩みに手ごたえを覚えているとして、「ポジティブにやれていた。今日も『最後まで戦う』『諦めない』ところは十分備わっていて、それを表現できた。次につなげないといけない」と話した。
GK鈴木彩艶も「最終的にゴールを防げなかったところは受け止めなければならない。結果を出せなかったので何かまだ甘い部分があったのかもしれない。まだまだ成長しなければいけなと強く感じた」と話し、「強豪国に対して自分たちがチャレンジャーとして臨む精神は間違っていなかったと思う。それをやり続けた先に最高の景色が待っていると思う」と話して前を向いた。
(KK)
<FIFAワールドカップ(W杯)2026 北中米大会>
第23回目の今大会はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国による史上初の共同開催となる。出場枠が従来の32カ国から48カ国に拡大され、計104試合にわたる過去最大規模のトーナメントとして実施される。
開催期間:2026年6月11日〜7月19日 ※現地時間
グループステージ:6月11日〜6月27日
ラウンド32:6月28日~7月3日
ラウンド16:7月4日~7日
準々決勝:7月9日~11日
準決勝:7月14日〜15日
3位決定戦:7月18日
決勝:7月19日
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