初優勝を狙う加藤麗奈が単独の首位 2打差で追う2位タイに菅楓華、吉田鈴さらには皆吉愛寿香が続く【大東建託いい部屋ネットレディス】

ゴルフ

2026.7.25

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    加藤麗奈 クレジットAtsushi Tomura

    真夏の女子ゴルフ3大決戦、灼熱の福岡で、ついに迎えた最終章は、空前絶後の伸ばし合いとなった。

    JLPGAツアー第20戦『大東建託いい部屋ネットレディス』。

    予選通過のカットラインはツアー新記録となる「-5」。一方で今年の台湾ホンハイレディースは優勝した菅楓華がトータル-5で終えている。

    つまり大会によっては優勝のスコアを出したとしても、予選通過の当落線に立たされるというファンにはたまらないハイレベルな戦いとなっている。

    ところで、国内女子ゴルフの女王の称号が「賞金女王」から「年間女王」に変わって4年、揺るがないデータがある。今大会、『大東建託・いい部屋ネットレディス』終了時点でメルセデス・ランキング2位以内につけた選手が、年間女王の座を掴んでいるのだ。

    その年の「1番」を掴むために、絶対に落とせない大会が、連日35度を超える福岡で幕を開けた。

    1位から6位までが110pt以内にひしめく年間女王争い。

    その上位6名のうちほとんどが来週の全英女子オープンへのコンディションを整えるため欠場を決め、6位・河本結が棄権。3位・菅楓華だけが、25日からの決勝ラウンドに臨む。

    昨年メルセデス・ランキング4位につけた菅には、年間女王への秘めたる思いがある。

    「昨年は狙っていたわけではなく、結果的に上位争いができただけだった。でも、4位という結果を受けて今年は狙わなくてはいけないものだと思っています」

    シーズン序盤、台湾ホンハイレディースで優勝。その後も優勝争いを幾度となく演じているプロ3年目の21歳は、首位と2打差の2位で決勝ラウンドに挑む。見据えるは優勝のその先、女王の称号だ。

    勝負の4日間大会のコースセッティングを担当し、JLPGA公式配信で解説を務める中野晶プロは、予選の結果を受けてセッティングの思惑通りにいった部分と予想を超えた部分があると語る。

    「4日間の序盤は、とにかくスコアを出してほしいという思いのもと考えました。最終的には優勝者のスコアは-20にまで届き、予選通過ラインは-3を下回るのではないでしょうか。」

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    倉林紅 クレジットAtsushi Tomura

    その結果は、初日を終えトップはルーキーの倉林紅が-8で1人抜け出した。2日目の予選終了時では、プロ2年目の加藤麗奈が-13でこちらも単独トップとなり、予選通過ラインはツアー最小の-5となった。さらに、あと少しで-6も見えるほどの伸ばし合いが繰り広げられている。

    「予想の-3をさらに下回りましたね。」苦笑い混じりで中野プロは言う。

    このロースコアを生み出している要因のひとつは、名物ホールの5番だ。PAR4ながら打ち下ろしの256yds。「ワンオンチャレンジ」と称し、アルバトロスとなるホールインワンを達成すれば賞金800万円が贈られる。

    当然、選手全員がワンオンを、ビッグマネーを狙ってクラブを振り抜く。

    「最近の選手はドライバーで240yds飛ばす選手が何十人もいますし、グリーンの真ん中に落とすのではなく、狭い方をしっかりと攻めてくる選手が増えました。ワンオンチャレンジというよりは、バーディ以上を取らなくてはいけないホールと言えます」

    現代の女子プロゴルファーの心と体の強さに、中野プロも感嘆の声を思わず口にする。

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    菅楓華 クレジットAtsushi Tomura / 特派員

    2日目は、イーグル10名、バーディ71名となったものの、未だアルバトロスは出ていない。

    通常のテレビ中継では後半ホールにカメラが集中する中、今大会、テレビ東京の中継ではこの名物ホールに中継カメラを設置。ぜひとも歴史が動く瞬間を見届けていただきたい。

    バーディラッシュという天国に見える今大会だが、地獄のような猛暑の中、選手たちがプレーしていることを忘れてはならない。

    先々週は北海道、先週は仙台と比較的涼しい会場で戦ってきた選手たちが、疲労のピークを迎える中、降り立ったのは真夏の九州だ。炎暑の中迎えた4日間大会、ツアー9勝を誇る中野プロは、その過酷な環境が選手に与える影響を懸念する。

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    吉田鈴 クレジットAtsushi Tomura

    「プロとしてツアーを回った経験がある選手は大丈夫かと思いますが、ルーキーの方々は心配ですね。暑さには慣れと経験が必要なので。でも今年で一番暑い大会ということもあって、ルーキーに限らず終盤になって精彩を欠いていたように見えた選手も見受けられました」

    コースマネジメントだけでなく、自分のコンディションをどう維持し、トップパフォーマンスに持っていくのか。しかもまだツアーは折り返したばかり。

    年間を通じて考え、整え続けなくてはいけない。大きな自然という目には見えない「プロの洗礼」が明日以降、若きプロゴルファーに牙を向くのは必須だろう。

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    皆吉愛寿香 クレジットAtsushi Tomura

    勝てば初優勝の加藤麗奈が単独の首位。

    2打差で追う2位タイには3名。女王候補・菅楓華と、所属の大東建託グループ主催大会で「普段よりも気持ちが入る」と息を巻く吉田鈴。さらには加藤と同じく初優勝を狙う皆吉愛寿香。

    -10というロースコアにも関わらず5位タイにつけるのは、ルーキーの中で優勝一番乗りを決めた倉林紅を含む5名。

    ツアー最小記録・予選通過カットライン-5という壁を乗り越え、主役は出揃った。

    福岡を舞台に繰り広げられる「真夏の女子ゴルフ3大決戦」最終章は、どんなフィナーレを迎えるのか。

    『大東建託・いい部屋ネットレディス』
    7月25日(土)午後4時~
    7月26日(日)午後1時58分~
    テレ東系列 (一部地域を除く)・BSテレ東で放送