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早田ひなが念願のシングルス初出場に意欲【世界卓球2021】

2021.11.23
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2021.11.23

早田ひな Photo:Itaru Chiba

 今回の世界卓球をこれほど待ち望んでいた選手はいないだろう。「世界卓球2021ヒューストン(個人戦)<11月23~29日>で女子シングルスおよびダブルス、混合ダブルスの3種目に出場する早田ひな(日本生命)だ。

 早田の世界卓球シングルス出場は意外なことにこれが初めて。女子ダブルスでは伊藤美誠(スターツ)との"みまひな"ペアで世界卓球2017ドイツ銅メダル、世界卓球2019ハンガリー銀メダルと輝かしい成績を挙げてきた。

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伊藤美誠・早田ひな みまひなペア Photo:Itaru Chiba

"みまひな"ペア復帰戦で金メダルを狙う

もともと上手かったダブルスに加え、シングルスの力も付けてきた早田は3種目でメダルを狙える位置にいる。その中で最も金メダルに近いのは伊藤との女子ダブルスだろう。

約2年半前になる前回大会の世界卓球2019ハンガリーでは、決勝で王曼イク/孫穎莎(中国)と対戦し2ゲームを先取してから逆転負けを喫した。

ゲームカウント2-2で並んだ第5ゲームには、勝負どころの9オールで納得のいかない判定もあったが、早田は潔く負けを認める。

「あのときの、あの1本がっていうのはありますけど、2-0でリードして、そこから4ゲーム取られるのはもったいない。なぜ3-0にできなかったのか、2-1になったとしてもなぜ3-1にできなかったのか。やっぱり自分たちの実力不足だったなと思います」

 伊藤とのペアで試合に出るのも世界卓球2019ハンガリー以来となる。東京オリンピックがあった関係で2人のダブルスペアは小休止となったが、「お互い個人の力をつけて戻って来ようね」と約束して離れた。

そして、今月1日からのナショナルチームの合宿で久しぶりのダブルス練習に臨み、「金メダルを取るため」の練習を積んできたという。

「究極を突き詰めていって、試合の最後をどう締めていくのか。本当にいろんなパターンの練習をしました。この2年半の間に自分たちのプレーの幅が増えて、以前とは違う展開で勝負できるようになっています」と早田。

ペア復活を「待ちくたびれたけど新鮮」と話す早田は、最高のパートナーと認め合う伊藤との復帰戦を最高の形で飾りたい気持ちでいっぱいだ。

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2021アジア選手権でシングルス・ダブルス・混合ダブルスを制して3冠を達成した早田ひな 写真:新華社/アフロ

カタール2連戦で2冠&3冠達成の実力

 早田の混合ダブルスにも期待がかかる。パートナーは男子日本のエース・張本智和(木下グループ)。

2人は2019年11月のITTFワールドツアー・オーストリアオープンで林高遠/朱雨玲(中国)を破り優勝。同年6月のLION卓球ジャパンオープン荻村杯でも準決勝で樊振東/丁寧(中国)を下し、決勝では許キン/朱雨玲(中国)に敗れたものの準優勝している。

「合宿で以前の感覚を取り戻すために細かい部分を練習しました。例えば、張本選手の持ち味であるチキータからの私の動きの確認だったり。張本選手のバックハンドの技術というのは世界でもトップレベルなのでそこを生かしつつ、2人のフォアハンドドライブや台から下がったときの対応を本番までに磨いていけば金メダルも取れると思って練習してきました」

 そして彼女自身、楽しみにしているのがシングルスだ。

今夏の東京オリンピックでリザーブとして代表選手たちを支えた経験と刺激を糧に、カタール・ドーハで9月から10月にかけて開かれた国際大会2連戦で女子シングルス優勝を果たした。

 WTTスターコンテンダードーハでは戸上隼輔(明治大学)との混合ダブルスも優勝し、2冠を達成。続くアジア選手権では女子団体、戸上との混合ダブルスも制して3冠王に輝いた。日本人選手として実に47年ぶりの快挙だった。

 早田はこうした結果もさることながら、2週間以上に及んだ海外遠征と複数種目を戦い抜いた自身をこう評価している。

「東京オリンピック直後から、体の使い方とか力の抜き方というのを結構考えて練習してきて、試合数をこなしても以前のようにテーピングが増えたり、足がつりそうになって動かくなったりということが無くなりました。WTTスターコンテンダーとアジア選手権を戦って、世界卓球でも3種目いけるなって自信がつきました」

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「60~70%の力でパワーと質を出せるようになった」

 体の軸を意識し、強打の際の負荷を減らす打ち方を身につけた早田は、効率よく動けるようになったことで精神面にゆとりが出て、思考の幅も広がった。

例えば、ボールの見極め。コースをうまく使うのか、緩急をつけるのかなどを冷静に考えられるようになり、咄嗟にコースを変える柔軟性や回転量の変化でミスを減らせるようになったという。

「パワードライブは今までだったら100%で打っていたところを60~70%の力で打っても、100%で打ったときと同じくらいのパワーや質を出せるようになった」と早田。ラリーで連続強打できるようになった理由もここにあるという。

 実力からいっても知名度からいっても、これまで世界卓球のシングルスに出ていなかったことが不思議なくらいの彼女だが、数々の経験を経た今だからこそ巡って来たチャンスであり期待も大きい。

 また、先に世界卓球シングルスの舞台を踏んでいる同い年の伊藤と平野美宇(日本生命)にようやく追いついたという自負もあるだろう。

「小さいときから『ひなちゃん、頑張れ!』と応援して下さった皆さんに、元気いっぱいの姿をお見せしたいです。3種目、1試合1試合を自分らしくプレーするのが一番大事だと思いますし、そこに結果がついて来るのが一番ですね」

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世界卓球2021 各種目日程・結果速報

■世界卓球2021ヒューストン トーナメント表

(文=高樹ミナ)

世界卓球2021ヒューストン
【世界卓球2021ヒューストン 11.23(火)テレビ東京系列・BSテレ東で連日放送】
開幕卓球の熱狂をもう一度!世界卓球の放送が決定!

五輪メダリストを含む新生卓球NIPPONで悲願の「打倒中国」を目指す

大会日程・放送・配信情報は公式HPまで
公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/wttc2021/

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