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張本、宇田、戸上もここから羽ばたいた! ホープス世代の育成の現場に迫る【卓球ジャパン!】

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【公式】卓球ジャパン!2022年2月12日OA

2月12日放送の『卓球ジャパン!』は、日本卓球界の育成に迫った1時間。男子ホープスナショナルチームの松下雄二監督をゲストに招き、打倒中国を目指す日本のジュニア育成の現状について語ってもらった。

「あれ?」と思った視聴者も多いかもしれないが、ゲストの松下監督は当番組に何度も出演している松下浩二氏(株式会社VICTAS代表取締役社長)の双子の弟。「ほぼ同じですよね!」とMC武井壮も驚くほどそっくりだ。

浩二氏と同じく松下監督も全日本選手権シングルス準優勝、ダブルス優勝など輝かしい成績を残し、日本代表としても活躍した卓球界のビッグネーム。

現役引退後は、熊本で城山ひのくにジュニアというクラブを立ち上げ、8年間で全国優勝3回。その手腕をかわれ、2013年からは小学生の日本代表、ホープスナショナルチームの男子監督に就任した。

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今や日本の強化体制は、特に小学生世代で言えば、確実に世界のトップレベル。ホープスナショナルチームはU12・U10・U8と細かくカテゴリーが分けられており「ここまで細分化されている国はない」と松下監督。

近年は中国も日本の真似をしているらしく、若手の育成においては日本が世界の最先端を走っている状況だ。

そんなホープスナショナルチームの主な活動は、年に数回行われる強化合宿と国際大会への参戦。現在はコロナ禍のため海外遠征はできていないが、2013年の中国合宿の映像では、当時小学4年、初々しい張本智和の姿も見られた。

松下監督率いる男子ホープスナショナルチームでは、シニアのナショナルチームとの連携、一貫性も持たせたうえで、3つのテーマを軸に強化がなされている。

まず1つ目は「決定打の強化」。

安全につなげるだけのプレーでは当然ながら中国に勝つことはできない。一撃で決める大きなスイングの決定打を身につけておくことの重要性は、この世代から意識させている。

「大きいことがちゃんとできていれば、小さいことをやるのはそんなに難しくないが、小さいフォームの選手を大きくするのはほとんど不可能。小さい時から大きなスイングで打つ習慣をつけることが大切です」(松下監督)

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2つ目は「台上技術の向上」。

小学生と言えども、ナショナルチームに入るレベルの選手たちは、当然のようにチキータを使いこなすことができる。

また男子においては、相手の強打を封じるためのストップも必須。この世代から徹底的に台上テクニックを鍛えて、繊細な打球感覚を身につけさせることが重要だ。

そして3つ目は「高速卓球の追求」。

年々高速化していく現代卓球においては、前陣での超高速ラリーに対応できる能力も欠かせない。たとえばホープスナショナルチーム合宿では、超高速で送球される多球練習や、選手のすぐ後ろにフェンスを置き、台から下がらせない状態で打ち合う練習などに取り組んでいる。

「(年齢がいってから)自分の卓球を意識的に変えるのは難しい。小さいうちに自然な体の使い方を身につけている選手は強いと思います」とMC平野早矢香。

成長してからプレースタイルを変化させていくのは難しいため、小学生の時から世界のトップ選手と同じスタイルでプレーすることが求められているのだ。

「後から覚える技術は不自然。小さい時から覚えている技術は、無意識の中で繰り出されるボールなので質が違う」(松下監督)

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そしてホープス世代の育成の大きなポイントが「10年後を見据えた強化」という点だ。

その難しさについて松下監督は「10年後の卓球がどうなっているかわからない。今必要な練習は当然取り入れていくが、10年後こういうプレースタイルだったら金メダルを獲れるだろう、というのをある程度予測して指導しなければいけない」と語った。

ちなみに監督就任1年目の時にチームにいたのが、張本智和、宇田幸矢、戸上隼輔といった現在の日本男子を牽引する選手たち。

「3人は光るものを持っていたので、間違いなく世界でメダルを取る選手になるだろうなと確信していた」(松下監督)

その予想どおり、張本は東京オリンピックの団体で銅メダルを獲得し、宇田/戸上は世界卓球2021の男子ダブルスで銅メダルを勝ち取った。監督として意識してきた"10年後を見据えた強化"が、今まさに大きく花開こうとしているのが日本男子チームなのだ。

またホープスナショナルチームの理念として「人間力向上」も大きな柱として掲げられており、合宿では、生活指導、栄養指導、歯磨き講習なども行われ、技術練習だけに偏らない多面的なプログラムで人間力の育成にも力を入れている。

どういった選手が大きく成長するのかという質問に対して、「感心する、"すごいな"というプレーをする選手。練習の時の集中力が異常に高く、入り込んでいく選手。そして負けず嫌いな性格」と松下監督。

また打倒中国への鍵として、前述の3つの柱に加えて、「オンリーワンのサーブ」と「バックハンドの技術の多彩さ」の重要性をあげた。

番組では、次なる金メダル候補のスーパー小学生たちも紹介。より成熟した育成システムで強化された彼らが、10年後に中国とどんな戦いを繰り広げてくれるのか、今から楽しみだ。

「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送

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